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イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




ナベさんよ、永遠に。


渡邊博幸が、12年のプロ野球生活に別れを告げる。

思えば渡邊は、ドラゴンズの中でも最もドラゴンズらしい選手だった気がする。
もちろん知名度や人気では立浪、山本昌らに敵わないものの、
堅実な守備と玄人好みの打撃は昭和のいぶし銀プレイヤー的な渋い魅力を放っており、
98年以降のいわゆるドーム型野球に無くてはならない存在であった。

特に落合監督就任以後、その役どころが明確なものになってからの活躍は印象に深く、
04年には主に守備固めでの出場ながら、GG賞を受賞する快挙を成し遂げた。

だが今季はノリの加入、新井ら若手の台頭もあり、出場機会が激減。
世代交代と言ってしまえばそれまでだが、渡邊のいない9回の守りは、
何か御守りを持たず車を運転しているような不安な感じであった。


さて当初は他球団への移籍も視野に入れて今後のことを考えていたらしいが、
結局「ドラゴンズを離れたくない」との理由から球団職員としての第二の人生を選択。

将来的に現場復帰の意志があるのか、それとも職員の仕事を全うしていくのかは分からない。
だが、決断の理由がいかにも中日を愛する男らしくて潔いではないか。


目立った活躍をするでもなく、目を引く記録を持っているわけでもなし。
ただ、渡邊がそこにいることで、チームの勝利が確実なものとなる―。
渡邊は、そんな選手だった。

記録には残らないが、中日ファンの記憶には残り続ける名脇役・渡邊博幸。
12年間、お疲れ様でした。






「ドラゴンズを離れたくない」・・・。









だそうですよ、FUKUDOMEさん。


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