イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




破竹の勢いとまで言うのは大袈裟だが、開幕5試合を終えて無敗とは誰が予想しただろうか。
あの11連勝の1999年以来となる開幕からの大型連勝は、今日で4に伸びた。
そして注目すべきは「ビジターの壁」を突破したことである。


近年の中日は、ナゴヤでは水を得た魚のように躍動して驚異の勝率を誇るも、
ビジターに来るとたちまち弱くなるという極端な内弁慶体質が染み付いている。
特にシーズン開幕後の初遠征には滅法弱く、目下3年連続で負け越しを喫しているのだ。

得意のナゴヤで理想的なスタートを切り、続くビジターでは化けの皮が剥がれるように大敗する。
今季もそのパターンだろうと腹を括っていたのだが、中止を挟んできっちり連勝とは驚いた。
しかも雑な試合になりがちなハマスタで、連続零封という文句のつけようのない内容だ。


原動力は、ずばり「生え抜き」。
吉見から始まり、川上、山本昌、中田賢、そして山内と並ぶ生え抜きローテは壮観の一言。
まだ川井がいる。山井もいる。いざとなりゃ準規もいる。

入団時からよく知る投手たちの活躍で最高のスタートを切った新生中日。







昔はチャラいだけの今時若者かと思っていた山内も、心なしか背中が大きく見えるから面白い。
こういう成長を見られるのが生え抜きの楽しさであり、完成品を拾ってくる大補強にはない魅力だろう。




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猛烈な貧打の影で、またもや好投してみせた山内壮馬。


今季先発6試合目、そろそろ打ちこまれてもおかしくない頃だが、今夜も1失点で切り抜けた。
あまりの援護の無さから勝ち星は未だ1つも、内容的には吉見、チェンと比べても遜色はない。
抜きん出た能力は見当たらないのに、なぜか終わってみれば好投している。
まるで抜きん出た能力を持ちながら、打たれるべくして打たれて負ける中田賢一とは対極の投手だ。

そんな山内の特長らしい特長を挙げるなら、粘り強さということになるだろうか。
今夜も毎回のようにピンチを背負いながら、打たれたのは犠飛による1点のみ。
脆い投手ならパニくって大量点を許しそうな場面で、山内はしっかり粘ることができるのだ。
メンタル面の強さが重要な先発稼業にとって、これは代え難い魅力と言えよう。

山内を見ていると、思いだされるのは4年前、
地元・名城大から1巡目で指名された山内は、幼少からの中日ファンであったことを各所で明かした。







更に上を行く驚異の粘り腰を誇る吉見が立ちはだかる限り、夢の実現はなかなか難しいかもしれない。
だが着々とステップアップしている姿を見て、この夢を笑う者はもういない。
今は巡り合わせ的に勝ち星から見放されているが、これを続ければ必ず花咲くときがくるだろう。


ちなみに現総理大臣は、3回10失点でも頑としてマウンドにしがみついてる感じ。
あれは粘り腰とは言わない。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





人の運とは奇怪なものである。


プロの門をくぐった投手なら、まず必死こいて目指すのが一軍マウンド。
次にプロ初勝利を狙うのだが、ここで全体の半数が脱落。
さらに完投、完封、タイトル、ノーヒットノーラン、名球界…。試練は果てしなく続く。

言わずもがな、完封なんて「偉業」を達成できる投手はほんの一握りだ。
それもそのはず、一流といわれるエース級でさえ年間片手で数えるほどしかできないのだから。
割と安易に完封、完封と言うが、NPBに在籍する200人以上の投手の中で、生涯一度でも完封する者がどれだけいるか。


そのような「偉業」を―、誰もが夢に描いて掴まんとする完封を、たなぼたで手に入れる投手も中にはいる。
たとえば山本昌が28年かけても日本シリーズで1勝もできない中で、なにかの巡り合わせでポンとシリーズでの
初勝利を挙げちゃう若手がいるように、今夜の山内はまさに奇怪な運の巡りによってプロ初完封を遂げた感がある。







雨にも負けず、6回零封で記録上は「完封」。
持ってる、持ってると最近メディアが騒いでいるが、山内こそ持ってる投手なのではなかろうか。

こないだ、小笠原負傷から緊急登板でナイスリリーフしたときと言い、どうも山内は運を味方にしているようだ。



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○中日4-1オリックス



何をやってもうまくいく日というのがあるもので。
そういう日はできるだけ外出し、普段やらないようなことにたくさんチャレンジするのが良いと思う。
きっとパチンコをやれば当たりが止まらないだろうし、ぶらりと入ったラーメン屋で芸能人に会えるかもしれない。

とにかくこういう最高な一日は、常識じゃ考えられないようなことが平気で起きてしまう。
人はこうした気まぐれに訪れる幸運を「流れ」と讃えて少しでもそれを呼び込めるよう占いやら風水やらに凝るわけだが、
どんなに偉い学者や教授にも「流れ」の科学的な解明はできておらず、その正体はおそらく永久に謎のままだろう。

だが、科学がいかに否定しようと確かに「流れ」は存在する。
大切なのは、程度の差はあれ誰しもに不定期にやってくる「流れ」を逃さず、掴むこと。
たとえばせっかくの「流れDAY」も、放っておいたら気付かないまま去ってしまう。

今日は、年にそう何度もない絶好の「流れDAY」をしっかり物にした幸運な野球選手の話。




山内壮馬は、今日とてもツイていた。
プロ初先発以来、安定した投球を続けて信頼を得つつあった山内は、しかし、今日あまり調子がよくなかった。
というより、今までとは少し投球スタイルの良さというか、がむしゃらさみたいなものが欠けているように感じた。

もし相手が投手の僅かな隙をついて畳みかけてくるような打線なら、序盤に捕まっていたのかもしれない。
だが幸い、オリックスの打線はいつグダグダになってもおかしくない山内を見事に打ちあぐね、
要所々々できちんと三振と併殺で攻撃を終えるという拙攻のお約束を連発し、山内を助けてくれた。

この辺りはもはや山内に運が付いてきているとしか思えぬ展開で、
中日自体が好調なことからも「あ、今日勝ったな」とゼロゼロのスコアでありながら確信したほどだった。

そのような「流れ」みたいなものを何万人の中日ファンが感じた時点で、
山内は今日、自分の身に付いている凄まじいまでの運気を掴んだも同然だったのだろう。

こうなれば、もう何をやったってうまくいく。







ワンバウンドがたまたま止めたバットに当たっても、





今日の山内なら野手の頭上を越えていく。





バットを振れば何かが起こる、のは当たり前のこと。
ラッキーを身に纏っている日は、もはや振らなくたって何かが起きちゃうのだ。

「流れ」という名の非科学的な事象がもたらした幸運を見事に掴んだラッキーボーイ・山内壮馬。
願わくは、その代償たる「逆の流れ」に呑みこまれ、暗黒面でさ迷いつづける佐藤充、川井の跡を追いませんように。



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○中日1x-0ヤクルト



山内と中澤。
同じ1985年生の若者の投げ合いは、内容的にみれば中澤の方がやや勝っていたように思える。

もちろん終盤のピンチをことごとく自力で乗り切った山内の快投も見事だったのだが、
中澤は立ちあがりを除いてそもそもピンチさえ作らない圧巻の投球でドラゴンズ打線を封じ込めた。
何しろあの12球団最強と恐れられるクリーンアップ・BMW砲がいとも簡単に打ち取られるのだ。
今季は二度ほど零封を喫した試合があるが、ここまで成す術のない相手は初めてではなかろうか。


それでも今日の試合、一貫して「負ける気」がしなかったのは、偏にチーム状態の差によるものだろう。
昨日、今日と感じたのだが、とにかくヤクルトの放つ暗黒オーラのようなものが半端ないのだ。
だてにGW9連戦を1勝7敗1雨という悲惨な戦績で終えたわけじゃねえな、と思わず唸ってしまうほどだ。


何が凄いかって、とにかく打線の迫力のなさがケタ外れなのだ。
例えば巨人や阪神と対戦しているときは1番から8番まで怖い選手がズラリと揃っており、
その緊張感ときたら試合終了後はドッと疲れに襲われるほど重いものがあるし、
横浜と広島にしたって中日の投手陣はなぜかこの辺の球団にもポカスカ打たれるので気が抜けないのだが、
今のヤクルトに関してはもう、打たれないこと前提で見ていられるから非常に気が楽だ。

気をつけるのは青木と宮本くらいのものか。
特に4,5番に座るデントナとガイエルというチーム不振の要因ともいわれる両外人は予想以上に酷く、
もはや開幕直後に打ちまくっていた頃の面影はまるでなくなっている。


デントナとガイエルが出てくると感じる癒しと安心感。
「あぁ、これでこの回も2アウトは自動で取れるな」と。
それはまるでお花畑で深呼吸をしたときのように、心をスーっと駆け抜けるのだ。







ヤクルトの主軸を担う驚異の癒し系・お花畑コンビ。
どこ投げても空振りしてくれるこの二人に、心より感謝を申し上げたい。