イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]








数字はウソをつかないと人は言う。

昔「マネーの虎」という番組の出演者に、異常なほど数字にこだわる社長がいた。
プレゼン力や誠実な人柄を買って投資を決める社長が多い中で、その男だけは徹底して
具体的なビジネスプラン、すなわち成功の根拠となり得る数字の提示を要求し、挑戦者を苦しめるのだ。

この社長のスタンスは出資者としては至極当然だと思う。
人間と違って数字がウソをつくことはない。いくら軽妙なトークで上辺の印象を着飾ろうと、
紙の上の数字はいつも静かに真実を教えてくれる。人間嫌いな偏屈の数学者が数字に恋をするのも無理はない。



さて、今夜、試合の結果だけ見た人は、その数字を見て何を思うだろうか。







7回3失点(自責0)



きっと彼らは「準規がんばった」「また打線が見殺しか」と、伊藤を庇うだろう。
ところがプレイボールから試合を見ていた者は、間違えてもそんなことは言うまい。
どう考えたって今日の試合を早々に壊したのは伊藤である。たとえ数字には表れなくとも。


数字はウソをつかないと人は言うが、野球だけは流れだとか勢いだとか漠然としたものの方が重要なのかもしれない。



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今頃、準規は悔しくて悔しくてたまらない夜を迎えているだろう。

尻上がりに調子を上げて完封も見えてきた7回表に、落とし穴は待っていた。
と言ってもそれは自分で掘って、自分で落ちた穴だ。
だからこそ悔しさも一入(ひとしお)であろう。



あの回を振り返ると、先頭の村田にヒットを打たれたのはいい。
そのあと死球、中飛、死球で一死満塁とし、中村紀にはストレートの四球で押し出し。これは最悪。
普通ならここで交代なのだが、落合監督と森コーチの判断は……動かず!
結果、続く稲田には明らかに置きにいった「だけ」のカーブを打たれて万事休す。ここで準規はマウンドを降りた。


制球を乱して走者をため、ストライクを取りにいって打たれるという典型的なダメパターンだ。
だがこうなることは中村紀への投球を見た時点で予想できたし、たぶんベンチも予想していたと思う。
交代のタイミングを采配ミスだとなじるのは簡単だが、これは明らかにミスなんかじゃなく意図的な続投である。
もし投手が川井や小笠原あたりなら、8割方満塁にしたところで交代を命じられていたはず。
つまりベンチ、そして落合監督はマウンドに立つ20歳・伊藤準規にこのゲームを預けたのだ。








痛みを伴ってまで預けるということは、準規が痛み以上の見返りを期待できる投手だからである。
それがいつになるのかは分からないが、川上にも吉見にも昔そういう試合が1個や2個はあった。
今日の失敗を反省し、ベンチの心意気を生かすも殺すも結局のところは準規次第だ。


今夜、枕に顔をうずめて昼間の光景をフラッシュバックしながら眠れぬ夜を送るなら問題ない。
もし「イケメンパラダイス」を見て俳優になっときゃ良かったとか思ってるならアウト。




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昔、江川卓司会の「スポーツうるぐす」に「江川な人」というコーナーがあった。

内容は、その日の巨人戦の中で勝負を決するターニングポイントだと江川が予め判断した場面を深夜の
生放送までに視聴者が番組HPを通して理由付きで予想し、正解なら"江川な人"に認定されるというもの。
毎回正解者は1~2人と難易度が高く、試合を通して見ていないと的中できないことがほとんどだった。


では、もし今でも「江川な人」があったなら、今日のポイントはどこだっただろうか。
もちろん"和田の3ラン"だとか、"小池の中押し弾"では正解はもらえないだろう。
そういう結果的な部分ではなく、全体の流れを通して見たときの細かいプレイが肝心なのだ。

それを踏まえて、もしコーナーが続いていたら私は自信をもってこの場面こそがと応募したと思う。






「正解:5回裏、阿部の初安打」




理由を解説しよう。


早々に5点差をつける有利な展開。いくら準規が初先発とは言えさすがに逆転は考えにくい試合である。
だがそれはあくまでこの試合が普通の展開ならばの話であり、今日は少々いつもとは違う事情があった。
そう、5回二死まで完全試合。これこそが5点リードでも安心できない事情だった。

完全試合がいつ断たれるかが心配だった、なんてことではない。
もちろん心の片隅にその期待も少しはあったが、それよりも試合の流れ的に「いつ初安打が出るか」が非常に心配だった。


古株のファンならご存知だろうが、過去に中日は被ノーヒットノーラン直前から大逆転勝利を挙げたことがある。
9回裏まで全く打てる気配のなかった投手を最後の最後で突然攻略できた要因は一体なんだったのか。
私は思う。おそらくその投手がどこか適当なイニングに一本でもヒットを打たれていたら普通に完封していただろうと。

完全試合、あるいはノーノーの影がちらつくと、どうしたって選手たちは意識をする。観客も意識をする。
特に今日は東京ドーム。4万人前後の巨人ファンがなんとかヒット一本でもと祈るように見守る。
そんな中で待望の一本が出ると……「たかが一本のヒット」が、球場のボルテージを猛烈に高めてしまうのだ。
特にそれが無死からの一本ともなれば、攻め側も守り側も雰囲気に飲まれて、5点くらいすぐに返しかねない。
一見ロマンに思える無安打ピッチングは、それが断たれたときのリスクと常に表裏一体なのだ。


で、今日の試合。
準規がどこで打たれるかを若干の期待と大いなる不安の中で見ていたら、5回二死の6番阿部だった。
この瞬間、私は勝利を9割以上で確信した。あらゆる流れ的に、考え得る最高の場面だったからだ。

もし無死での安打だったら、あるいはクリーンアップが絡む巡りでの安打だったら、勝負はまだ分からなかった。
一気に逆転とは言わずとも、2点くらいでも取られていれば展開は大きく変わっていたかもしれない。
だが雰囲気に飲まれかけた準規は、7番小笠原にこそ四球を出すも、8番脇谷を打ち取ってここを凌いだ。
二死だったから、6番だったから、伊藤は冷静さを失くすことなく「あと一死」に集中できたのだ。


だから、私はこの場面が「江川な」ポイントだと予想した。あくまで私の予想であり正解かどうかは分からない。
ただ、ひとつだけ正解だと信じることができるのは、準規は近い将来もっと大成しそうだということ。
テレビ映りも非常によし。長身から投げ込むボールも魅力的。エースナンバーを背負う男の未来は明るい。



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昨シーズンの終了直後だったろうか、具体的なソースは失念したが、森繁和コーチがなにかのインタビューで
「就任以降、投手に関してはほとんど全てが予想通りうまくいった」的なことを口にしていた。
要は期待して育てた投手は多少の差はあれ、大方それなりの戦力に成長したというニュアンスだったのだが、
その中で森コーチは「ただし」と付け加え、「伊藤準規だけは期待はずれだった」と実名を挙げて嘆いていた。


思えば昨年の今頃、在名メディアの話題は実績のない19歳・伊藤準規に集中していた。
09年の終盤に彗星のごとく現れた伊藤はあれよあれよと注目を独り占めし、端正なルックスが先行する形で
イベントにも引っ張りだこにされ、よく分からないうちに人気選手に祭り上げられていた―、そんな印象だ。

だがそれも束の間、開幕してすぐに故障が発覚、わずか3度の登板で抹消、以来一軍マウンドに上がることはなかった。
そういえば落合監督も一年間の総括で「あれは想定外だった」というようなことを話していたが、
おそらく落合監督と森コーチの間では伊藤の勢いとスター性を利用して、上げ潮ムードを(意図的に)作って盛り
上げようという算段があったのではなかろうか。それがあっけなく頓挫したことが序盤の苦戦の一因かもしれない。



さて、今季は昨年のような"ちょっとした特別待遇"もなく横一線に実力を評価されることになると思うが、
吉見の出遅れが確実視される中で先発経験のある伊藤が重宝されるのは必至。いきなりのチャンス到来である。

現時点では人気先行の面は否めないものの、元々潜在能力への評価は非常に高いものがあり、
森コーチも「息子のようなもの」などと手塩にかけて育てたい意向が諸々の発言から随所に垣間見える。
怪我さえなければ、いの一番に開幕裏ローテ候補に名前が挙がるだろう。


その伊藤が昨日、ナゴヤ球場で今年初ブルペンに入った。
捕手を立たせたまま30球。あいかわらずのしなやかなフォーム、そして





ボサボサの髪




長身から投げおろす速球と美しい球筋、そして





ボサボサの髪



よし、ローテ入りの第一歩に美容院へいこう。




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新成人の伊藤準規くんが色紙に書きそうなこと








痛烈な本音








業界っぽいカンペ








夜の誘い








目標は世界征服








やたら絵がうまい








美人時計っぽい








これが問題のおせちです








今季の豊富