イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます




ビールかけのコメントで、大島洋平は「自分は何もしていない」と謙遜した。
いや、一聴すれば謙遜だと捉えそうな言葉だが、あるいは本人は本気でそう思っているのかもしれない。
今季、センターのレギュラーを完全に手にした大島の歩んだ道のりは決して平坦ではなかった。


日本シリーズでの特筆すべき活躍をはじめ、昨季は新人ながらその高いセンスを存分に見せつけ、
あとは打撃を磨けばすぐにでもレギュラーを取れると誰もが信じて疑わずに迎えた今季。
OP戦でもやはり軽やかな動きで定位置争いを一歩リードし、ライバルたちを抑えて開幕スタメンに名を連ねた。
だが勢いがあったのもここまで。進化を期待されていた打撃は昨季からの上積みが感じられず、
5月になると平田、野本にスタメンの座を譲り、6月には二軍降格。約一ヶ月間をナゴヤ球場で過ごした。

その間にはライバルの平田が月間MVPを獲得するほどの急成長を遂げ、一気にレギュラー入り。
このまま大島は準レギュラーの域を超えないままズルズルと行ってしまうかとも思われていたが、
ようやく7月に一軍に合流してからはグスマンとの併用ながらスタメンの出場機会が増えてきた。


ここで更なるステップアップを果たすには、平田が6月にサヨナラを連発したようなインパクトが欲しいところ。
そんな飛躍への「あと一歩」が遠かった大島も、遂に運命の日を迎える。8月13日の平塚球場。











2年目にして初めて打ったホームラン。打者・大島がようやく待ちに待った「一歩」を踏みしめた瞬間だった。
おもしろいもので、ここで何かを掴んだのかその後マエケンからのナゴヤでの一発を含め計3発を放っている。
あのマエケンからの一発が13連戦において非常に大きな流れを引き寄せるものであったことを思うと、
大島が連覇に果たした貢献度というのは実際の成績以上に評価されるべきである。

また大島にとってツイていたのは、ライバルのグスマンがとんでもない外れ助っ人だったこと。
そしてブランコが怪我で長期離脱したこと。
この両方がなければグスマンはライトで、ブランコはファーストで出続けていたわけで、大島の出番は無かったはずだ。
そう考えれば短期的には「痛い」二つの出来事が、長期的には大島の成長という「利益」をもたらしてくれた。


今回の連覇は落合退任に伴う一致団結という角度からの考察が多くみられるが、
紐解けばこのような若手の成長が団結を支え、あの劇的なラスト一ヶ月を生んだことが見えてくるのだ。





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[中日ドラゴンズ] [スポーツ]







平田、堂上剛、野本、藤井、小池、そして大島。
いわゆるドングリーズと呼ばれる外野争いは、もうかれこれ3年近く決着がついていない。
それぞれ長所をもう一段伸ばせばすぐにでもレギュラーを確約できる潜在力は秘めていながら、
あと一歩のところで伸び悩んだり、あるいは好調を持続できず一軍と二軍を往復しているのが現状だ。

今季も6,7月に一気に平田がリードを広げてこのまま行くかと思いきや、またベンチを温める機会が増えてきた。
小池もそう、堂上剛もそう。一瞬の期待感がたちまち尻すぼみになり、元の補欠に逆戻りになる。
なにも福留レベルになれと言っているわけではないのだ。せめてレギュラーに固定できるくらいの活躍を
してくれれば充分であるし、それだけの能力を持っていることが分かっているから、余計に歯がゆい。


だがこのメンバーの中で、強いて言えば一番レギュラーに近いのはやはり大島だろうと思う。
俊足、堅守は然ることながら、大島にあって他のメンバーにない最大の特長はセンスである。
野球勘と言うべきか、大島のプレイには野球脳の豊かさを感じる部分が随所にみられる。







今夜も無走者の場面では流して快足を飛ばしてのツーベースでチャンスメークし、
長打のいらない8回の二死3塁では強く叩くことだけを考えての強烈な引っ張りで決勝打を放った。
こういう臨機応変な打撃が、大島にはできて他のドングリーズにはできない点なのだ。


ところで、歓喜のお立ち台では明日4連勝した暁には例のコールをやると言ってしまった大島。
だが明日も大島がヒーローになるとは限らない。もし平井とかがヒーローになったら、司会の人どうすんだろ。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

開幕出場選手登録が公示された。

我らが中日の注目点としては、やはり吉見は外れたこと、河原、福田が滑り込んだこと、
そして、なんといっても驚いたのは、




外野手少ねっ!



水田が外野兼任とは言え、他球団が平均6~8人入れてる中でこの数は異例。
いわゆるドングリーズから大島が一歩抜け出したとも取れるが、
策士落合が開幕オーダーを容易に予想できる布陣を敷いてきたのが意外だった。

確かに和田におんぶに抱っこだった昨季と異なり、グスマンの加入により攻撃力不足が
一気に解消されたため、残り一枠には安定した守備・走力が優先的に求められることになった。
となると、やはり大島が他候補(藤井、堂上剛、野本、平田)を大きくリードしているのは明らかで、
無理に数合わせしなくたってこの4人で充分やりくりできるのも事実である。
もはや右左で使い分ける必要などないくらい大島が信頼されているということだろう。
背番号も早々と一桁に出世したし、OP戦とか見ててもセンスがずば抜けてるのはよく分かる。


でもなぁ、でもなぁ、






平田にも挑戦権くらいはあげて欲しいなぁ。入団以来の平田推しとしては。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





面構えを見ればその人の器量が分かる、という言い方をよくするが、
それに当てはめれば新人時代の落合博満は早くも大物の風格を漂わせているからおもしろい。


なにしろプロ野球の世界はちょっとの事じゃへこたれない強靭な精神力を要する世界ゆえに、
この落合のように多少のふてぶてしさや図太さを感じさせるくらいの面構えがちょうどいいのかもしれない。
そういえば福留や松井秀も最初っから凄い面構えをしていた憶えがある。


当然そんな世界に入ってくるのは選りすぐられた猛者ばかりなので、選手名鑑を眺めていても
いかにも気弱そうだとか、ひ弱な面構えの選手というのは滅多にお目にかかることがない(岩瀬除く)が、
長年プロ野球選手の顔を何百何千と見ていると、微妙ながら「成功する顔」というのが分かるようになってくるものだ。


そんな中で、今の中日において最も野心にあふれた堂々たる面構えをした選手は、この人だと思う。








同い年なので大島くん、と呼ばせてもらうが、彼の面構えは最初からただものじゃなかった。
妻帯者の落ち着きなのだろうか、何事にも動じず、新人特有の「固さ」が無いな、というのが第一印象。


その印象通り昨季はルーキーながらレギュラー級の活躍をし、日本シリーズでは敢闘賞を受賞した。
普通なら「ルーキーなのに凄い!」と手放しで褒めるところなのだが、大島くんに限ってはあまりの落ち着きに
シーズン途中からルーキーであることすら忘れてしまい、完全に野本や藤井と同列に並べて見ていたほどだ。

やはり男は身を固めると落ち着くのだろうか。タメとしては非常に気になるところである。
25歳にして「趣味・家族サービス」というのも家庭的でいい。間違いない、大島洋平は更なる成功を収める選手だ。


ということで今年のキャンプの当ブログイチオシは大島くんに決定!
次回、応援ユニフォーム新調編につづく。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]


△2-2ロッテ







ちょっと早めに到着したので、近隣のサークルKやイオン、グッズ売り場で戦利品を買いあさっていたのが15時半頃のこと。
まさかそこから日付が変わるまでこの球場内に留まることになろうとは―。
エンドレスの戦いを飲まず食わず、トイレにも行かず見続けた者として、15回裏が終わったときに洩れた第一声は

「なんなんだよ、これ・・・」

という、前向きには程遠い徒労感に満ちたものだった。
少なくとも私の周囲には、よぉし明日も勝って第8戦へ持ち込むぞ!などと目を輝かせている方はいなかったと思う。
延長に入ってからは毎回得点圏に走者を出しながらあと一本が出ない歯がゆさ。
5時43分の長すぎる戦いは、ひたすらフラストレーションをためるだけの過酷な観戦となってしまった。




試合内容に話題を移そう。

基本、私は落合監督の振るう采配に文句は言わないことにしている。明らかな采配ミスだったり、本人も「俺が責任」と認める
ような内容だったとしても、今までこのブログでそれを批判するようなことは一度も書いた覚えはない。
欠点を見つけて批判するのは誰でもできるからだ。99人が批判していても、私は擁護しようと思う。
このブログのスタンスは「安易な批判をしないこと」にしようと、4年前に書き始めたときにそう決めたのだ。

しかしそれが、絶対に負けられない、負けたら全てが終わるビッグゲームだった場合はどうか。
恐れ多くも今日、初めて落合監督の采配に疑問を呈させて頂こうと思う。





「なぜこの試合で、守りに入ってしまったのか?」



こういう試合は、相手投手が誰であれ「攻める」姿勢が求められる。
その点でこの試合のオーダーは、考えうる中で最も「守り」に入った人選だったように思える。


1点でも多くの得点が見込めるオーダーを組むべきところで、谷繁-小池-英智-投手の下位打線はあまりに貧弱すぎる。
相性だとか、守備重視だとか、作戦上の都合であることは重々承知しているつもりだ。
しかし、ブランコの打順が終わると場内のボルテージが一気に鎮まって「この回と次の回は点入らないな」と、端から下位打
線では得点できないことが前提のようなお通夜ムードが3万5千の人々の間に漂うのだ。

これは結果論だが、8回表にまずい守備を犯し続く9回裏に犠打ミスをした小池に代わって延長戦から登場した大島が、窮地を
救うファインプレーや打ってもマルチを記録するなど、実に躍動感あるプレイで存在感をみせてくれた。
実際、大島が出てくると球場が大きな声援に包まれる。申し訳ないが小池と比べてその大きさは比ではない。
ラッキーボーイが不可欠な日本シリーズにおいて、優先起用すべきは大島だったのでは?と多くの方が思っただろう。


結論として、5時間43分を生観戦して思ったのは、井端と大島、野本は球場の雰囲気を変える力があるということ。
もう成瀬は出てこないのだから、7,8戦はガンガン攻める姿勢で彼らをスタメン起用してもらいたい。
試合前のスタメン発表の時点で「え?6番谷繁?小池?英智?うわぁ…」といきなりお通夜モードに入るのは勘弁願いたい。

予想だにしていなかった展開が次々と起きる今シリーズ、最終的にどのような結末を迎えるのか。落合を信じよう。





【番外編】
22時10分の最終新幹線が終わり、私は帰るアテをなくした。
車で来ていた地元の友人も朝から仕事らしく、始発まで付き合わせるわけにもいかず。
途方に暮れながら「名鉄レジャック」の漫喫で一夜を過ごし、始発の新幹線で東京へ帰ってきた。
すると東京駅で中日グッズを持った方がちらほら…、たぶん同じ境遇の人たちだろう(笑)
とにかく疲労がたまった遠征だったが、間近で平井理央と国分太一が見られたから、まあいいか、