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超うす味のように見えて、実は中身の濃いゲームだったと解釈している。


伊藤vs.澤村で、谷繁はベンチスタート。試合前から敗色濃厚なのは誰の目にも明らか。
勝てば儲けもん。そんな中で始まった試合は、伊藤の一人相撲で序盤にあっさり大勢が決する。

こうなると焦点は、"いかに引きずらない形で負け、ダメージを最小限に抑えるか"の一点のみ。
可能性の低い「あわよくば」を狙いに行くのではなく、負けは負けと割り切れるのが落合監督の凄さである。
(お金を払って観に来ているファンの心情云々はこの際、置いといて)


今夜のポイントは、小田に代わって5回からマスクを被った松井雅人。
原監督も拍子抜けしていたようだが、ここで谷繁を使うと「勝ちに行って負けた」ことになってしまう。
澤村の調子的にもここから4点追いつくのは困難。ならばこの試合は早めに捨てるのが吉というわけだ。

結果的にこの采配は、チームにとっても松井雅にとっても、非常に大きな収穫になった。
驚くべきは5回表。初っ端に安打で出たラミレスの代走・鈴木尚が盗塁を試みたシーン。







なんとプロ初マスクの松井雅は、ウエストしたわけでもないのに見事な送球で刺したのだ。
鈴木といえば通算150盗塁超で成功率81%を誇る盗塁のスペシャリスト。
谷繁をもってしても、余程警戒してウエスト気味に構えなければ刺せない選手だ。

またリード面でも4人のリリーフを巧みに導き、追加点を許さずにゲームセットまでマスクを被り通した。
淡白であっさり風味な負けの中にあって、この松井雅の存在が敗北の重苦しさを消してくれた。
それどころか、若竜の台頭が見られて良かったとさえ思えるほどだ。

これで中日としては、「単に伊藤が酷すぎて澤村が良すぎただけのゲーム」と切り替えることができ、
早々に試合を捨てた意義が生きてくるのである。
負け試合にさえ何かしらの意図を盛り込んでくる、落合ならではの濃ゆい采配だ。



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この記事のURL | 2011.10.09(Sun)00:41 | 松井雅人 | Comment : 02 | Trackback : 00 | 
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