イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




09年秋、長きに渡って中日を支えてきた二人の選手がユニフォームを脱いだ。
一人は言わずもがなの立浪和義。
引退試合の最終打席を代名詞の二塁打で飾った姿はまさに千両役者そのものであった。

そしてもう一人。あの試合の三日前、9月27日に一足早くセレモニーを終えたのがこの男である。





井上一樹



涙でくしゃくしゃになりながら戦友たちへの感謝を告げるその姿に胸を打たれた方も多いはずだ。
派手な演出こそないものの、非常に井上らしい素晴らしいセレモニーとして印象深い。


最初からスター街道を邁進してきた立浪とは違い、井上の歩んできた道は険しいオフロードだった。
ようやく一軍に定着したのがプロ入り9年目の98年。このとき既に27歳。
一気にブレイクした翌年の99年以降も、レギュラーを確約されていたシーズンは一度として無かった。

関川、李鍾範、大西、福留、アレックス、李炳圭、英智、上田、平田…。
毎年のように競争にさらされ、その中でもなんとかしがみついてきた一軍の舞台。

しかし、どんなに不調でもファンにも首脳陣にも見離されなかったのは、この男の人柄ゆえだろう。
井上を語る上でこの言葉は欠かせない。選手としての能力や技術よりも、まず人柄。
それがあっての井上であり、引退してわずか2年で二軍監督に就任したのも、その人徳の深さを物語っている。


決して突出した能力があるわけでもなく、通算成績も至って平凡。
久々にスタメンで出場したこの引退試合も、見せ場なく4タコに倒れた。
だが4打席目に凡退してベンチに戻る際、スタンドからは万来の拍手が贈られた。

スターには程遠いが、誰よりも愛された男の花道は、たくさんの涙と笑顔に彩られた。




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[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




これにてお開き また来週


先日、落語家の三遊亭円楽さんが亡くなった。
おなじみ「笑点」の司会を23年間もお務めになった大家。
またひとり、昭和の名人がいなくなってしまったことに、無念と寂しさを感じる。

私の年代(20歳前半)にとって、「笑点」は円楽さんのイメージがとても強い。
物ごころついた頃、というより生まれた頃には既に円楽さんが司会をお務めになっていたため、
「笑点」イコール濃紺の着物の円楽さん、というイメージがなかなか抜けず、
2006年より歌丸師匠が司会を継いだときはしばらく違和感が取れなかったものだ。

円楽さんは、いかにも大物という雰囲気をもつ司会者だった。
豪快な笑い、馬ヅラと楽太郎に茶化される大きく長い顔は、好々爺そのものだが、
個性的な笑点メンバーを背中ひとつで引っ張っていくにはそれだけではいけない。
芸事においての抜かり、妥協を許さぬ厳しさを併せ持つプロフェッショナル。
笑点を通して見る円楽さんは、古きよき小学校の怖い先生のようなお人だった。


さて落語家は「しゃべり」を一芸とする商売だが、ドラゴンズにも「しゃべり」のうまい選手が一人、いる。
おなじみ「一樹節」でファンをわかせる薩摩隼人・井上一樹コーチである。

早くも若手へのしごきを宣言している井上コーチが就任したのは、一軍打撃コーチ。
まずは二軍かと思われていただけに、いきなりの抜擢はなかなかの驚きだ。
来季からは毎試合、ベンチで井上コーチの姿が見られるかと思うと待ち遠しい。

選手にとっても、こないだまでよき先輩だった井上コーチが身近にいるのは頼もしいだろうし、
中日のベンチは監督のキャラ的にもやけに玄人っぽさばかりが目立っていたため、
裏表のない元気なコーチがいてくれるのは良い刺激になるだろう。


このような、いるだけで場の引き締まる兄貴分的な存在感という点で、
円楽さんと井上コーチはよく似たものをもっていると思う。

共通するのは「しゃべり」の才覚。
そして、






鼻から下がそっくり


なのも、何かの縁かも知れない。

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ダルビッシュをやっつけろ、ヤーヤーヤー!


【日本シリーズ対策SPⅠ】

ダルビッシュは、凄い。

弱冠21歳ながら一流のボーダーラインである15勝(5敗)をマークし、
さらに防御率は近代野球では珍しい一点台の1.85を記録、おまけに奪三振も210個というのだから、
目下球界最強と言っても過言ではないスーパーエースピッチャーである。

またダルビッシュの凄さは、その並外れた精神力にもある。
CS決勝での成瀬との投げ合いは記憶に新しいが、とにかくこの男、
大事な試合になればなるほど、とことん実力を発揮するのだ。
私が記憶する限り、今季は注目度の高い試合で負けたことがないのではないか。

細かいデータを拾い上げても、その凄さは一目瞭然だ。
被打率.174、得点圏被打率は.179、ドーム球場での防御率は1.40・・・。


あー、もう無理。強すぎるよ、ダルビッシュ。



 「はっきり言ってやろうか?・・・これで中日は終わりだ」



って感じ (コルド大王とメカフリーザが地球に来た時のコミックス参照)。


こんなに強い上に、モデル並のスタイルとイケメンを持ってるなんて、
「神は二物を与えず」とか言う言葉は嘘っぱちなのか、チクショー。


もうこうなったら、目には目を、歯には歯を、で・・・






井上さんを起用するしかねぇな!



はい、真面目な「対策」を期待してた方、ごめんなさい。

※何とかダル攻略の対策を考えようとしたんですが、データからは弱点が見当たらなかったので、ヤケクソでお約束のネタに逃げました。あい、すいません。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




帰ってきた選手会長


○中日12-3広島

久々に、悠然と構えて見ていられる大勝ゲームだった。

同点で迎えた6回、谷繁、井上らのタイムリーなどで4点を奪えば、
続く7回にはフェルナンデスのナックルを捉え、一挙5得点の猛攻。
ここのところ、拙攻の目立っていた打撃陣が久々に派手に爆発した。



お立ち台こそ、猛打賞の李炳圭と5打点の谷繁に譲ったが、
今日最もドームを沸かせたのは、帰ってきた会長・井上一樹だろう。

6回、谷繁のタイムリーにより5-3となったところで代打で登場した井上。
尚もランナー1,2塁というチャンスで、ダメ押しの一打が欲しいこの場面。
薩摩隼人が、こんなおいしい場面に燃えないわけはない。

林の投じた3球目・低めのシュートをきれいに弾き返した打球は、
前進守備を敷いていたセンターの頭上を抜け、広い外野を転々。

ランナーは悠々と生還し、打った井上自身も三塁まで到達。
試合を決定づける貴重なタイムリースリーベースとなった。


思えば2007年は、井上にとって試練の連続だった。
李炳圭と中村紀の加入の煽りを受け、開幕はまさかの二軍スタート。
調子が悪いわけでもない、怪我をしたわけでもない、なのに何故―。

やるせなさを抱えたまま月日は経ち、ようやく一軍からのお呼びがかかったのが5月下旬。
一軍が当たり前となっていた男の迎えた、遅すぎる開幕だった。

昇格後も、さらに試練は続く。
李炳圭、英智で固定された外野のスタメンを切り崩すことができず、
相手投手の利き腕に関係なく代打での出場を余儀なくされる不本意な日々。
また先発出場したところで、終盤のチャンスに代打を送られることも多々あった。

そして優勝争いも佳境に入った今月11日、
井上はバッティングの不振を原因に、再度の二軍降格を命じられる。
この時期になっての選手会長の降格はファンに衝撃を与え、
二度と戻って来ないのではとの声も聞かれたほどだ。

だがそんな井上を見守り、励まし続けた男がいる。
チームリーダー・立浪和義である。
開幕時には腐りかけた井上に直筆の手紙を送り、
井上はそれを読みながら、涙を流して再起を決意したという。

さらに今回の降格時にも「腐るな、お前の力が必要になるときが必ず来る」とエールを送り続け、
これに心を救われた井上は、結果的に最短の10日間での再昇格を果たした。


・・・そして今日、三塁に到達した井上は、全身で復活をアピールした。






「井上一樹を忘れちゃ困るぜ!」


悔しさ、不甲斐なさ、やるせなさ、我慢、そしてチームメイトへの感謝・・・。
このガッツポーズには、様々な想いが込められているように感じた。

ちょっと不恰好だけど、重みと熱さあふれる最高にイカしたガッツポーズ
さぁ選手会長よ、遥か感激の空へと、竜を舞い上げてくれ!




≪おまけ≫



▲ウッズ(画像では分からず)とノリによる、井上ガッツポーズの真似。



20070712224420.jpg


井上一樹の向かう先


●中日3-6X横浜

拙攻の目立ったドラ打線の中、ただ一人気を吐いた男がいる。
選手会長兼広報部長兼恐怖の7番・井上一樹だ。

まず2回に工藤の直球を振りぬいてバックスクリーンへ運ぶと、
7回には技ありの流し打ちで左中間を深々と破る適時二塁打。

元気のない3,4番を横目にチームの全打点を稼ぐ活躍をみせ、
雨の中スタンドへ駆けつけたファンを大いに盛り上げた。


さてその井上の試合中談話が先ほど発表されたのだが、
その内容は驚愕を禁じえない恐るべきものだった。



◆井上選手
「(2回のホームランについて)打ったのは真っ直ぐ。雨の日の鉄則。先制点がほしい打法です。(7回のタイムリーについて)打ったのはスライダーかカット。片手で打ったれと思ったら、本当に片手で打てました



打法に名称を付けるのは新庄の十八番ネタ。
そして故意に片手で流し打つのはイチローの必殺技。

な、なんと、井上は新庄のスター性とイチローの技術を併せ持つ、
野球界最強のファンタジスタへの道を歩みつつあるのだ。

おまけに性格が良くて、人望が厚くて、割と高給取りで、更には・・・、




ikemen.jpg

稀代の超イケメンときたもんだ。



欠点なき男・井上一樹。
ヤンキースが福留から井上に標的を変えないか本気で心配だわ。