イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




川上憲伸の戦力外が公になったのが10月2日のこと。
あれから二週間足らずの間に、中日を取り巻く環境は劇的に変わった。

川上を戦力外だと判断したのはあくまで前フロントであり、
落合GM体制の新生ドラゴンズはこの人事にいっさい関与していないと思われる。
現に退団が発表されていた早川和夫コーチの解雇撤回が報じられたり、
逆に監督候補にまで挙がっていた井上一樹コーチの退団が有力になったりとその動きは目まぐるしい。


兼ねてから落合GMは方々で「投手はいて多すぎるということがない」ポジションだと語ってきた。
ただでさえ吉見は来季も絶望的、今季は規定に達したのが大野ただ一人という厳しい台所事情のなかで、
経験豊富で計算できて、且つ燃え尽きる気など毛頭ない元エースをホイホイ手放すとは考えづらい。
(川上の人生プラン的にも中日で野球生活を全うするのがプラスだと私は思う)

もう一年やってみて、それでもダメなら本人も納得してユニフォームを脱ぐだろう。
それに来季からは引退を促す、あるいは戦力外を伝えるのは川上のボールを誰よりも知る谷繁監督になる。
長年バッテリーを組んできた女房に背中を押されれば、川上も未練なくマウンドを去れるのではないか。






いずれにせよ、もう川上の選手生命はそう長いものではない。
一時代を築いたエースの他球団のユニフォーム姿を見るのはつらすぎるから、
どうか黄金バッテリーのままで最後の華を咲かせ、散ってほしいと切に願う。




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[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

プライドを失ったら人はおしまいだと思う。
どんな人にだって身分相応のプライドがあって、それを捨ててしまったらもはや尊厳をなくしたも同然。
リビングデッドと化すのである。

しかし何事も「度合い」というものがあり、あまりに高いプライドは時に成長を妨げかねない。
適度なプライドと適度な謙虚さ。これらを両立させたとき、初めて大きな成長が生まれるのではなかろうか。


野球選手も、入団当初は手探り状態の中で誰もが謙虚に練習に励み、試合に臨むが、
実績を積むにつれ徐々にプライドが謙虚さを置き去りにし、やがて自信過剰になる場合が多い。
こうなると、契約更改時などに世間ズレした発言をしたりと、しばしば周囲を不快にすらさせてしまうのだ。

長らく中日のエースといわれたこの男も、渡米間際の数年間はまさに「プライドの鎧」を着込んだかのようだった。







億単位という大金を毎年手にしながら、感謝の言葉もなしに不平不満をぶちまけてきた川上は、
さらなる栄光を目指して単身渡米、破格の待遇で夢のメジャーリーグに挑戦した。
だが、結果は擁護しようのないほどの大失敗。日本で着込んだガチガチの鎧は無惨にもぶち砕かれた。


その川上が3日のOP戦(vs.広島)で1256日ぶりにナゴヤのマウンドに帰ってきた。
あれだけの大口を叩いて出て行ったにも関わらず、のこのこと戻ってきた格好である。
しかも給料は当時の10分の1ほどに激減した。これでダメならもはや笑い者レベルだ。

それでも川上はナゴヤで再び野球をすることを選んだ。昨日、久々のマウンドを無事降りて、言った。
「(ナゴヤドームは)すごく居心地がいい。自分の家よりも居心地がいいくらい」。


「プライドの鎧」を脱ぎ捨て、新人時代のような丸裸の謙虚さを取り戻した背番号11は、どんな夢を見せてくれるだろう。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




川上憲伸が中日に戻ってくる。中スポがそうスクープして4日が経った。
事はとんとん拍子で進み、昨日早くも沖縄入り。そして今日、入団会見が行われた。

まだ素直に川上復帰を受け入れられないファンも沢山いるだろう。
メジャー失敗の受け皿のように中日が扱われたことに怒っている方もいるかもしれない。
4年前、円満に海を渡ったならともかく、半ば喧嘩別れのように出て行った経緯が余計にそうさせる。
私も「ふざけんな」という気持ちが心の片隅に無くは無いのだが…、やっぱり許してしまうのだ。


私にとって川上は非常に、非常に思い入れの強い選手である。
私が中日ファンになったのは1995年頃、小学3~4年生のときだったと思うが、
当時の選手たちは皆ファンになる前から既に在籍していた選手ばかりだった。

そんな中で1997年のドラフト会議でドラ1入団してきたのが明治大学の川上だった。
評判通りの活躍で勝ち星を重ねるルーキー川上を初めて生で見たのは1998年7月4日。
当時入手の難しかった巨人戦のチケットを父親が仕事の伝手でもらってきたのである。

年に1,2度しかない野球観戦で、それも天下の巨人戦。もちろんナイターの全国中継だ。
朝から非常に興奮していた記憶があるが、この試合に先発したのがたまたま川上だった。
結果を書くと、川上は巨人をわずか5安打に抑えてプロ初完封を飾った。
少年だった私は、初めてキャリアのスタートから応援するこの若き右腕に心底惚れた。


その後は川上見たさに川上の登板日を狙ってチケットを買うほどのファンになり、
2008年までに何十回川上の先発試合を観戦したか分からない。
そして驚くべきことに、その全ての試合で中日は勝利を収めた。
2005年の開幕戦も、2006年の優勝試合も、その年の日本シリーズ第一戦も。
この13年間、未だかつて「負ける川上」を一度たりとも生で見たことがない。
いつだって川上は私の期待に応えてくれたのだ。

誰がなんと言おうと川上は私にとって絶対のヒーローである。
だからどんな経緯があろうと、球団旗をバックにした入団会見を見てしまうと許さずにはいられない。





おかえり、憲伸!



今までで一番好きだった野球選手・川上憲伸が中日に帰ってきた。
私にはそれだけでもう充分である。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

起きたらすぐ中スポの一面をチェックするのが日課なのだが、
今朝は退屈な記事が多いこの時期にはめずらしく衝撃を受けた。
久々に御用新聞である中スポが単独で報じたスクープと言えるだろう。





【1/27付中日スポーツ一面】



とりあえず立場を明確にしておくと、私は復帰に賛成である。


出て行った経緯や米国での成績を考えれば、川上サイドから持ちかけたという今回の復帰話は
あり得ないほど格好悪くてダサいことだと思うし、中日をなめんなと言いたい。
ましてや今の中日には全盛期の川上以上に信頼の置ける吉見がエースとして君臨しており、
今さら自分から出て行ったロートルが何しに帰ってくるのだというのが率直な本音だ。

だが限られた枠を一個潰す打者とは違い、投手は何人いても多すぎることのないポジションである。
川上の存在が若手の芽を摘むわけでもなく、戦力的にも何勝かしてくれたら非常に助かるのは事実。
また人格的に問題があるとかタニマチとズブズブみたいな悪い噂も聞いたことがないので、
上記のような経緯的な縺れさえ許すことができればチームにとって決してマイナスではないと思うのだ。


ただでさえチェンの退団で先発陣が手薄になっている現状。
例え右肩痛で本人が投げられなくても、以前山井を的確に指導したようにコーチ的役割も期待できよう。
あとはファン各々が格好悪い出戻りを受け入れることができるかどうか。
そして、川上自身がメジャー挑戦に失敗したことを認め、謙虚な気持ちで中日の一員になれるかどうか。
ミスチルの超名曲「名もなき詩」の一節を引用するなら


「妙なプライドは捨ててしまえばいい そこからはじまるさ」


まさにその通りである。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

ようやくパリーグのCSが開幕し、セリーグもいよいよ来週に迫る中、にわかにストーブリーグが熱気を帯びてきている。


話題の中心はもっぱら楽天の新監督への就任が決定的とされる星野仙一だ。
噂によれば組閣は中日OBで固めるとの情報もあり、編成も含め全権が星野監督に委託されるようだ。
関川や種田ら一昔前のドラ戦士たちがワインレッドのユニフォームに袖を通す姿はなかなか楽しみであるし、なんと言っても
不動の4番・山崎武、さらに鉄平や小山もいたりと、見間違いそうになるほど中日カラーの強いチームになるかもしれない。


そんな中で、星野新監督の最初の腕の見せどころとされるのがあの大物メジャーリーガーの獲得である。
星野監督といえば阪神時代もFA等で金本、下柳、片岡、伊良部、アリアスらを軒並み説き伏せて2003Vへの地盤を作り上げ
た「政治力」こそがその最大の得意技であり、今回も就任早々かなり積極的な補強を断行するものと予想されている。

特に、不安の多い投手陣は絶対のエース・岩隈がメジャー移籍で抜けることもあって補強は必須。
そこで田中、永井と若いエース級を引っ張っていけるベテランとしてトップ交渉で口説きにかかるであろう投手というのが、







川上憲伸である



メジャー2年目の今季は1勝10敗と散々な成績に終わり、POでは故障でもないのに出場登録から外されるなど立場は危うい。

年齢も35歳とそろそろ引退後の道も考えて帰国という選択肢を10%でも川上が持っているとしたら・・・、必ず星野は獲る。
持ち前の政治力と歯切れの良い口説き文句で一ヶ月もすれば楽天・川上が満面の笑みで入団会見を行っている事だろう。

同じ四国で育ち、同大学を経て同じ中日ドラゴンズで師弟関係を築いた星野と川上が、再び同じユニフォームで戦う。
非常に道理にかなった話で美談にも昇華しやすい自然な流れとも思えるが、さて中日的には黙って見ていて良いものか。

そもそも川上憲伸は、星野仙一の愛弟子である前に、大事な大事な中日のエースである。
吉見とチェンが限りなくエースに近い存在にはなったものの、まだ一本立ちさせるには不安も多く、何よりかつての川上のよう
に、有無を言わさず投げっぷりでエースたる者を誇示する威圧感がこの二人には、まだ無い。

そこで投手陣の精神的リーダーとして若い先発陣の見本になるような投手=川上が戻ってきてくれればこんなに頼もしいこと
はなく、ただでさえ強固な投手陣は12球団でも類を見ない最強のスタッフへと整備されるだろう。


かつて巨人入りが決まりかけていた三冠・落合博満を4対1の破格の交換条件でぶん獲った「世紀のトレード」の時のように、
楽天入りが有力視される川上の逆転獲得、これが今オフのストーブリーグの最大の見どころだと個人的には思うのである。
(世紀のトレードの仕掛け人が、他でもない星野仙一であることは置いといて・・・)
川上憲伸には、それだけの価値がある。





次回「林昌勇も獲れ!」に続く。