イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます




兄の背を越えてゆけ


中日4-3広島

ニューエイジの台頭が止まらない。

29日のヤクルト戦で決勝HRを放った剛裕は、今夜もスタメンで4打数4安打の大当たり。
目の前で猛アピールを続ける「堂上兄」に、今度は「新井弟」が黙ってはいなかった。



試合は延長10回二死一、二塁の勝ち越すチャンス。
既にリリーフ二枚看板の岡本、平井は登板済みのため、
ここで点を取れなければサヨナラ負けの恐れが高くなる場面だ。

この好機に代打に告げられたのは、二年目の新井良太。
5月8日以来、一ヶ月半以上もヒットから遠ざかっているものの、
大舞台では何かやってくれそうな「雰囲気」を持った選手である。

おまけに対戦相手は兄・貴浩の所属する広島カープときたもんだ。
「憧れの人」と語る兄の目の前で、成長した姿を見せるにはこれ以上ない絶好の場面。



そしてその時は、カウント0-2からの三球目にやって来た!






祝!初決勝タイムリー!



堂上剛裕と新井良太、二人のニューエイジの活躍により苦しい試合を物にして三連勝。
今、ドラゴンズは15年に一度とも言える大幅な世代交代の時期を迎えているのかもしれない。





ところで、




決勝打を放った後、塁上で川相コーチと拳タッチを交わした新井だったが・・・、






嬉しさあまって思い切り叩きすぎ、「あいたたた」と痛がる素振りをみせる川相さん。



こういう何気ない「あたたかさ」を見ると、中日の未来は安泰だなぁって思える。
ほんと、いいチームだよ、このチームは。


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[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




新井はすごい。


堂上直、平田、田中、春田、新井、そして剛裕・・・。
今、中日は史上空前の若手ブームに沸きあがっている。
立浪や山本昌ら老舗の中日選手が衰えを見せる中での彼らの台頭には、
まさにチームの過渡期、世代交代を感じずにはいられない。


中でも私が一押しなのが、「元気者」こと新井良太(23)だ。
入団二年目の今年も、昨季と変わらずベンチを温める日々が続くが、
「元気者」のあだ名の通り、とにかく新井は常に声を張り上げてチームに檄を飛ばしている。

先輩に遠慮して縮こまる若者が多い日本社会において、監督の前でこれだけ大声を出せる新井は、ムードメーカーの地位を早くも確立しつつある。
一昨年まで在籍した大西崇之の後継者と呼ぶに相応しい人物だ。


さて、新井が檄を飛ばしている様子はTV中継からも確認できるが、
一体どのような内容を叫んでいるのかは映像から知ることはできない。

この疑問を解くべく新井に直接インタビューを敢行した模様が、
昨日の「サンドラ」(CBCローカル)で放送されたので、ここに紹介しよう。



まず、「いつもベンチでどんな事を言っているのか」という質問に対し、
新井は爽やかなルックスで微笑みながら、こう答えた。










な、なんと、実績のほとんどない入団二年目の新井が、
相手ベンチに対してヤジを飛ばしているという衝撃的事実!


さらにサンドラスタッフは、質問を続けた。









うわー、はにかみながら逃げたー。



では今日は最後に、すべての中日ファンが抱えているであろう魂の嘆きを、
新井に大声で代弁してもらおうと思う。



 「ゴルァ!バランスボールから転落してんじゃねーぞ!」


階段転落、プールで故障の次は、バランスボールから転落で左肘骨折。
もはや野次を飛ばすのもアホらしくなってきたわ。

ちなみに送り主は、中里○史である。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




若手勝ち抜き参院選、歴史的トップ当選。


○中日2-1東京ヤクルト(6回降雨コールド)









お兄ちゃん、一軍定着・当確おめでとう。


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お久しぶりです、佐々木さん。


○中日5-4東京ヤクルト

プロ野球が1試合でも開催される日は必ず放送される番組「プロ野球ニュース」。
昔は地上派で毎晩放送されていたが、2001年からはフジテレビ739に舞台を移し、
コアな野球ファン向けに内容の濃い45分間を提供してくれている。

悲しい哉最近では巨人人気低下に伴い報道で扱われるプロ野球の時間が縮小傾向にあるが、
「日本唯一のプロ野球専門番組」を名乗るこの番組だけは、
一試合あたり平均5分以上の時間を割いて懇切丁寧に全試合を紹介してくれる。
まさにプロ野球ファンにとっては最強にして最後の砦的番組なのである。

だがあまりに丁寧にハイライトを紹介してくれるため、
試合に負けた夜は見ているだけで悔しさが蘇ってしまうのも事実。
そのため、「贔屓チームが負けた日は見ない」という方がかなり多くいらっしゃるようだ。

かく言う私も、もろそのスタンスを取っている。
「負けた日は見ない。見たいけど、見ない」
わがままだが、ファンなんてそんなもんである。



さて今夜、私は久々にこの時間にチャンネルを739に合わせた。
最後の勝利が18日のヤクルト戦なので、実に10日振りの佐々木さんだ。

いつも通り、微妙に上目線で語気を強める佐々木さん。
いつも通り、関根爺さんと昔話で盛り上がる佐々木さん。
そして、いつも通りあの音楽に乗せて紹介される「今日のホームラン」。

まるで80年代のまま時間が止まったかのような番組構成。
ここまで変化が無い番組は「いいとも」「徹子の部屋」、そして「プロ野球ニュース」くらいのものだろう。

そして何より・・・、






佐々木さん、髪形変わってねぇー!



今年でなんと74歳を迎える佐々木御大。
ちょっとで良いから、憲伸にも分けたって。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

歴史に残るであろう試合。


●中日4-11ヤクルト

スコアだけ見れば、今夜のゲームは年間ワースト10に入るような酷い内容であった。
おそらく途中でチャンネルを替えたファンも沢山いたに違いない。

数年後に2007年を振り返った時にも、決してスポットライトを浴びる事もなく、
ターニングポイントとして語られる事もない、144分の1のつまらない負けゲームに過ぎないだろう。


だが少なくとも私は、今夜の試合を一生忘れることはないと思う。
ある意味、半端な勝ち試合よりも充実感に溢れた試合だったかもしれない。

それもこれも、「あの男の第一歩」が見られたおかげである。




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堂上剛裕、プロ入団初ヒット&タイムリー



6回に吉川から放った右中間二塁打でプロ入り初安打をマークした剛裕は、
続く7回にも今度は遠藤からプロ初のタイムリーとなる3ベースを放った。

先日の記事で「堂上剛が二軍で学ぶべき事は何も無い」と書いたばかりだが、
二軍1層の堂上剛は、やはり既にかなりのレベルに到達していた。
結果はもちろんの事、褒めるべきはその打席内容である。
特に7回の安打は、決してまぐれ当たりの引っ張り打球ではない。

堂上剛はカウント2-1から遠藤の投げる高めの球を二球続けてカットし、
内角低めに直球を投げざるを得ない状況を作らせたのである。

クサい球はカットし、狙い球を捉える・・・。
これは一流と呼ばれる打者が等しく身につける「技」である。
なんと一軍で一本ヒットを打ったばかりのヒヨっ子が、早くもこの「技」を見せたのだ。

私は驚きと同時に、将来のドラゴンズの青写真が見えた気がした。
そして「負け試合」という目の前の現実など、どうでも良く思えた。


2007年7月27日、吉川から放った2000本分の1から、
堂上剛裕の長く険しいプロ人生がいよいよ始まった。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




海外ドラマ『フルベース』


●中日2-3阪神


20070726232706.jpg 「だぁ~」


20070726232659.jpg 「ほらミシェル見てごらん、ノーアウト満塁のチャンスだよ」


20070726232706.jpg 「おいたん、ノーアウチョ満塁って何点くらい点入るの?」


20070726232659.jpg 「そ、そうだなぁ。ざっと2点は堅いかな。ほら、何しろ上位打線だし」


DJ..jpg 「じゃあ私は無得点に賭けるわ。荒木、井上、ウッズじゃ無理よ」


20070726232659.jpg 「おいおいDJ、気が狂ったか?いくら彼らだって無死満塁だぜ?」


20070726232715.jpg 「そうよ、お姉ちゃんには夢が無さ過ぎるのよ。あたしは得点する方に賭けるわ」


20070726232706.jpg  「がんばれ、がんばれ」







スカッ。




20070726232715.jpg 「・・・超サイアク」


20070726232659.jpg 「人生、そうそう甘くはないって事さ」


20070726232706.jpg 「だぁ~」



とりあえず、荒木と井上は居残り罰走100周でもしなきゃ許さねぇ。
こんな夜は真夜中の「フルハウス」見て嫌なこと忘れよ。

[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




もうマサはよみがえらないのか。


●中日5-8阪神

勝利の女神は、もう山本昌には微笑まないのだろうか。
三度の登録抹消を経験し、三度目の復帰を果たした山本昌。

だが「三度目の正直」に臨んだマサは、わずか3.1回でマウンドを降りた。

復調どころか、投げるたびに悪化の一途を辿る内容。
3.1回10安打3四球4失点の内容は、見ていて痛々しさすら感じるほどだった。

敗戦に対する悔しさはもちろんある。
ただでさえローテが火の車の状況で、またしても仕事を果たせなかったマサへの怒りもある。

だが、そんな事は、はっきり言って大した問題ではない。
私が今夜のマサに抱いた感情は、もっとこう、喜怒哀楽を越えた次元の物である。

単なる「悔しさ」や「怒り」ではない、何ともやりきれないこの気持ち。
おそらくこれが「切ない」という感情なのだろう。


私が物心ついて野球に興味を持った時、既にマサは大投手と呼ばれていた。
今中と共にエースを分け合っていたあの時代のマサは、本当に格好良かった。

あれから十数年の歳月が経ったが、まだマサはマウンドにいる。
だが、そこに立っているのはあの頃とは全く別人の「老兵・山本昌」だ。

マサが「あの頃」と同じフォームでボールを投げる。
すると、「あの頃」とは違って、ことごとく打者に打ち返される。
そのたびに「あの頃」とのギャップがナイフを刺すように私の胸に突き刺さる。

切ない、ただひたすらに切ない。

そう、この切なさの正体は、遠き栄光の日々とのギャップである。

もう「あの頃」が帰らないのなら、いっそグラブを置いて、楽になって欲しい。
「大投手・山本昌」がメッタ打ちにされる場面は、ちょっと心に悪すぎる。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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そして青年は成長していく。


●中日5-8阪神

試合内容が濃かっただけに敗戦後の疲れもやたら大きく感じたが、
よくよく考えてみれば実に分かりやすい負け試合であった。

ああだこうだと敗因を挙げ始めればキリが無いが、要は平井と岩瀬の不調が全てである。
勝利の方程式の3人中2人が打たれれば、そりゃ負けるわな。

まぁこんな日もあるという事だ。



さて期待の若手・堂上剛が再び一軍登録を果たした。
AS休暇中に直倫、中村公、新井、田中、直倫らと共に一軍練習で汗を流した剛裕。
そのうち中村公、新井、そして剛裕が見事に一軍切符を手にしたのだ。

前回の昇格時は本来の実力を発揮できず不本意な結果に終わったものの、
その後もファームでは好調を維持し、打率.395と打ちに打ちまくっている。


ところで二軍野手には、三つの段階があると私は考えている。
下の図はそれを説明した「若竜三段階ピラミッド」である。






3層は、まだ体力的にも技術的にも基礎が備わっていない18~23歳の若手層、
2層は00年~03年頃までに入団も未だ芽が出ていない「燻り組」の群だ。

そして堂上剛、新井、森岡、田中らが位置する1層は、
近い将来中日を背負って立つであろう事が期待される選手達の群である。

中でも最も急成長を遂げているのが堂上剛だが、
二軍の成績がそのまま一軍に反映されるかと言えば答えはNO。

一軍投手のオモチャにされて敢えなく凡退・・・というケースがほとんどだ。
特に追い込まれた後は、落ちる変化球に釣られて三振・・・というパターンがお決まりだ。

今夜、藤川と対戦した堂上剛も、まさにお決まりの三振パターンであった。

一部では「二軍で鍛えなおせ!」と声を荒げるファンもいるようだが、
既に二軍では1層に位置する剛裕が、これ以上ファームで練習を積んでも、
永久にあの藤川の変化球を打つことはできないだろう。

一軍と二軍は全くの別物。
この認識をもって、しばらくは剛裕を温かく見守ろうではないか。

痛みを伴わずして若手の成長を期待できるほど、世の中は甘くない。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




満塁ノリさん


明日からいよいよ公式戦が再開となる。
世間じゃ便宜上「後半戦開始」と言われるものの、既に144分の82試合を消化し、残りはあと62試合。
実質は決着の秋に向かっての「ラストスパート」の開始と言えよう。

さて投手陣に関しては昨日の記事で川上憲伸の起用法と山本昌の復調が鍵になると書いたが、
今日は打線のキーマンについて個人的見解を述べようと思う。

私がラストスパートのキーマンとして挙げるのは、
表題と写真を見れば一目瞭然、中村紀洋である。

前半戦、ノリは周囲の予想以上の活躍をみせてくれた。
もちろん打率、HR共に本来の彼のポテンシャルを考えれば物足りないと言わざるを得ないが、
単純に「年俸600万円の六番打者」として見れば、充分合格点を与えられる成績だろう。

敢えて不安・不満な点を挙げるとすれば、前半戦でも一時的に戦線を離脱したように、
相変わらず色々と爆弾を抱えている点はマイナスポイントが付く。

まぁしかし総合的に見れば、現状のパフォーマンスを今後も続けてくれれば、
チームにとってこれほど好影響を与えてくれる選手はいないので、
獲得は成功だったと言い切っても良いのではないか。



ところで、そのノリに関する興味深いデータを見つけたのでご覧頂こう。





これは、ノリの塁状況別成績(前半戦)である。

全体的には可もなく不可もなくといった感じだが、
注視すべきは満塁での打撃成績。
13打数2安打.154は、どう考えても不満の残る数字だ。

ちなみに満塁での打数13回は、チームでは森野(15回)に次いで2番目に多い数字。
トップの森野が15打数7安打.467と打ちまくっているため、
余計にノリの数字の悪さが目立って映る。

なお、福留の満塁打数は4回で、ウッズに至ってはたった1回。
如何に相手バッテリーが3,4番を避けて、森野とノリで勝負しているかが分かるデータである。

だからこそ、満塁でのノリさんにはもっと頑張ってもらわなくちゃ困るのだ。
もし球場へ観戦に行って、満塁でのノリに打席が回ってきたら、
いつもより心持ち大きな声を送ってあげて欲しい。



さて満塁での打数が最も多いのは森野で、その次がノリ。
では3番目に多い選手とは、一体誰なのか。

答えは、何を隠そう李炳圭である。
だいぶ前に書いた体感打率の理論に当てはめれば、
李炳圭の満塁打率など限りなく.000に近い感覚だが、実際は、






意外や意外、結構打ってるのな。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

救世主は、やはりあのベテラン投手


さっき、今後の試合日程を確認してぶったまげた。






↑この日程、どうよ。


・・・いくら何でも休み少なすぎだろ。

なんと8月は毎週月曜が休みなだけの、週六勤の超過密日程が組まれているのだ。

過労による鬱が社会問題となっている昨今、
こんな変態な日程を組んだプロ野球協会は、労組的にはOKなのだろうか。

まぁ選手会が了承した上で日程を決定したのだから、
そこら辺の「大人の問題」は一応クリアしているのだろう。


そんな事より、我々ファンが注目すべきなのは、





巨人戦が二度も組まれている事である。


しかも私の予測に狂いがなければ、10~12日の試合にエース川上は投げないのだ。

開幕や初戦といった「節目」に意外とこだわる落合監督のこと、
おそらく後半戦スタートの7月24日の阪神戦には、川上が登板するだろう。

となると、中6日間隔でローテを回すとして、
川上の8月登板は7,14,21,28日の4試合が濃厚である。

もし10~12日の本拠地での巨人戦を重要視し、ローテを崩してでも川上を登板させたところで、
今度は21~23日の敵地での巨人戦には登板できない計算になる。

04年、06年は後半戦の首位攻防で執拗に川上が登板するようローテを編成し、
天王山で悉く勝利を掴んで優勝を手にしてきた落合竜。だが今年は、その手法が通用しないわけだ。
ならば裏ローテの頑張りに期待したいところだが、
山井や中里にそれだけの期待を寄せるのは現実的ではない。

川上を登板させるのは10~12日か、それとも21~23日か。
この判断が、後半戦の戦い方に大きく影響するに違いない。


あー、こんな時に、経験豊富頼りになって、米国への野球留学の経験があって、
さらに人望が厚い背番号30台年齢40代・ベテラン投手がいればなぁ・・・。







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・・・。




違う、この人じゃない。



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「首位陥落なんて、巨人には関係ないと思っていた人達へ」





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5.0差をひっくり返され、驚きの陥落



読売ジャイアンツ、1.0差離されての2位でペナントレースをターン。
つい一ヶ月前までは、まさかこんな展開になろうなど誰も予想していなかっただろう。

過去10年、2位以下で前半戦をターンしたチームの優勝確率は悲劇の0%

ここから先、待ち受けるものはの辛く厳しいいばらの道のみ。
大失速し始めた原巨人は、もう誰にも止められない。


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時代のヒーロー


全セ4-0全パ

今夜、夢の祭典・オールスター第1戦が東京ドームで行われた。
普段の真剣勝負とは一味違うセパのスター達による華やかな球宴。
野球を志す者なら誰もが憧れるこの舞台では、これまで数多くのドラマが生み出されてきた。


1952年・史上最長の延長21回ゲーム
1971年・江夏の9者連続奪三振
1978年・ギャレットと掛布の一試合3ホーマー
1984年・江川の8者連続奪三振
1987年・桑田vs.清原の初対決で清原がホームラン
1992年・古田、AS史上初サイクル安打
1996年・イチローvs.松井、野村監督非情の采配事件
2004年・新庄、ホームスチール成功
2006年・新庄、光るベルトで登場



如何に球宴が一流選手のみに出場の許された「神聖な場所」であるかがお分かり頂けるだろう。
そうそうたるメンバーが名を連ねる、まさに栄光の球史である。



さて今宵、入団11年目にして始めてASに出場した選手がいる。
Mr.3ランこと次代のスラッガー・森野将彦である。

中日の主力打者では唯一の3割オーバー、二桁HR、50打点越えという堂々たる成績を引っさげ、
監督推薦により念願の初出場権をゲットした森野。

その森野に出番が回ってきたのは、3点リードの8回・代打という形であった。
苦節10年、春には脱水症状に陥るまで落合ノックを浴び続け、
その甲斐あって遂に立つことのできた夢の舞台。

緊張で三球三振を喫してもおかしくはないこの場面で、
森野は竜のクリーンアップの誇りを見せ付ける大仕事をやってのけた。




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初出場初打席初安打が代打ホームラン。


「漂流」とも呼ばれる度重なる守備位置の変更にも応え、
ウッズの次を打つという重圧をも跳ね返し、不動の地位を得た森野将彦。

そして今日の試合、私が最も嬉しかったのが次のワンショットである。




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シーズン中は滅多に見られない、落合監督とハイタッチを交わす森野。

普段は森野に対しての厳しい発言が目立つ落合監督だが、
心の中では誰よりも森野のことを愛し、信頼しているに違いない。

監督と選手の信頼関係-。
このワンショットに、中日の強さを垣間見た気がする。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日8 -2ヤクルト

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「首位ターンなんて、中日には関係ないと思っていた人達へ」





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5.0差をひっくり返し、驚きの首位ターン



中日ドラゴンズ、1.0差の単独首位でペナントレースをターン。
7月上旬の暗黒期には、まさかこんな展開になろうなど誰も予想していなかっただろう。

過去10年、首位で前半戦をターンしたチームの優勝確率は驚異の100%

ここから先、待ち受けるものは栄光のVロードのみ。
加速し始めた落合竜は、もう誰も止められない。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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名誉挽回


○中日3-2ヤクルト

名誉挽回とは、岩瀬のためにある言葉なのかもしれない。

炎上のショックを引きずったまま迎えた今夜の試合。
あるいは勢いに乗るヤクルトの一方的な展開になってもおかしくはなかったが、
若きエース朝倉健太がその嫌な流れを見事に食い止めてみせた。
8回を投げきり2失点は、堂々たる結果と言っても良いだろう。

一方の打線は井上に代わってスタメンに入った藤井が2回に同点打を放つと、
5回には森野が適時打、更に同点に追いつかれた8回には、
ウッズの内野ゴロの間に隙なく得点して勝ち越しに成功。

そして、9回裏を迎えてスコアは昨日と全く同じ3-2・・・。
野球の神様が用意したこれ以上ない状況のもと、
いつものように場内には、この男の名前がコールされる。



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「ピッチャー・岩瀬!」



これまで何度も繰り返されてきた、いつもと同じ勝利の儀式。
だが、スタンドはいつもとは違う、「どよめき」を帯びた歓声に包まれる。

絶対的な守護神に対して感じる、なんとも言えない不安な気持ち。
だがその一方で、私はいつもには無い妙な高揚も感じていた。

様々な感情が入り乱れる中で始まった、岩瀬のリベンジマウンド。

まず先頭の宮出に、いきなり右前にはじき返され、無死一塁。
スタンドに「またか!?」とばかりの重苦しい雰囲気が漂う。

続く福川がバントを転がし、これで一死二塁。
ヒット一本で同点という場面ができあがった。

そして迎えるは、昨夜の殊勲者・飯原。
だがここはカウント2-3から直球を詰まらせ、二ゴロに抑えた。
その間にランナーは三塁へ到達し、場面は二死三塁。

ここで打席には嫌らしいバッティングをする代打の度会。
ここまで来れば、生きるか死ぬかの二者択一。
腹を括って岩瀬が投げ込んだ5球目の140㌔ストレートは・・・、



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一球一球、手に汗にぎる緊張感たっぷりの投球。
だが内容は、岩瀬本来のそれとは程遠い不十分なものだった。
もし青木まで回っていたらと考えると、ぞっとする。

岩瀬の復調無くして優勝はあり得ない。
「神」と呼ばれたあの頃が完全に戻ってくる日は、果たして来るのだろうか。

一応の名誉挽回は果たしたものの、まだまだ安心はできない。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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こんな岩瀬見たことない!


●中日5-7ヤクルト

「こんな岩瀬見たことない!」

思わずそう叫びたくなるような炎上ぶりだったが、それもそのはず。
1試合自責点5は1999年の初登板以来、岩瀬の歴代ワースト失点なのだ。

「10年近くやってれば、こんな日もある。だが、あってはならない。
それがクローザーたる者の宿命。今夜の岩瀬は、何を言われても仕方ない」

鈴木孝政氏のこの言葉が、岩瀬の状況の全てを物語っている。
そう、岩瀬は任務遂行に失敗したのだ。それ以上でも、それ以下でもない。

ジャイアンツが勝ったため、結局一日天下で2位に再転落。
中日、巨人、更に横浜も含めた三つ巴のレースは、ますます混戦の様相を呈してきた。



ところで今夜の試合、1点差で9回を迎えた時点で、私はイヤな予感がしていた。
「結果論だろ」と言われればそれまでだが、この予感には一応の根拠がある。

"ナゴヤドーム" "ヤクルト戦" "1点差" "守護神登場"・・・。
「これまで見てきた数千試合の中に、似たようなシチュエーションでの逆転敗戦があった気がする!」
そんな不安が、脳裏にふと横切ったのである。
その直後、あれよあれよと岩瀬が大炎上してまさかの逆転負け。

私は横切った不吉な予感の正体を探るべく、過去10年間の試合結果を調べ上げた。
すると、やはり同じように土壇場で逆転された試合が見つかったのだ。

その試合は2003年8月16日のヤクルト戦@ナゴヤドーム。
1点差で9回表のマウンドに上がったのは、当時守護神だった大塚晶文。
誰もが勝利を確信した2アウトから、悪夢は起きた。







私の記憶から消えない4年前の悪夢。
確かこの日は受験勉強をしながら、CBCのラジオ中継を聴いていた記憶がある。
この日以来、私はヤクルトの紺色のビジターユニが大嫌いになったのだ。
多感な思春期に味わった、一種のトラウマ的な出来事である。


そのトラウマを再び引き起こした今夜の敗戦。
唯一の救いは、浴衣のチャンネーをいっぱい見られた事だ。



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ご当地スターだ、タイロンウッズ


○中日6-3阪神

デイゲームで巨人が敗れたため、試合開始の時点で中日は0.5差の2位。
もし勝てば勝率の差で首位に立てる大事なゲームで、強竜打線が爆発した。

2回、ウッズのソロ弾を皮切りに3回には相手の失策にも付け込み一挙5点の猛攻。
早々と試合の流れをモノにし、そのまま岡本→岩瀬の必勝リレーで逃げ切った。

先発の川上はチームトップの8勝目を挙げ、チームも二ヶ月半振りの首位に立った。



ところで今、アオキーズピザの新CMがビリーズブートキャンプ並に話題を呼んでいる。
アオキーズは東海圏に78店舗を構える宅配ピザチェーンで、
昔から大手同業他社とは一線を画する独自のメニューと印象的なCMで人気を博す、
東海圏では知らぬ者のいない有名ローカルピザ屋である。

昨年、信子夫人と福嗣君が出演した中日とのコラボピザ「ドラマヨ」のCMが話題となったが、
今回OAされているのは同じメニューの2007年ヴァージョンで、
出演は去年に引き続いての福嗣君と、なんと





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主砲タイロンウッズである。


ピザを頬張りながら「デラウメェガヤ」と片言で呟くウッズの姿が、
それまでの寡黙で朴訥なウッズのイメージとギャップがあってとても面白い。

「歌って踊れる選手になりたい」とは彦野利勝の名言だが、
まさにウッズは「打って演じれる選手」といったところか。
古畑に出演したイチローに次ぐ、マルチ野球選手の誕生である。

ってか6月の大不振、撮影の過労が原因とかじゃねぇだろーな。



落合監督の物まねで有名な牧田知丈さんもこっそり出演のピザCMは、
こちらのアオキーズ企業サイトでご覧いただけます。

[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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勇ましくたくましく


中日(雨天中止)阪神

二日連続で雨天中止になったため、今夜は巨人戦を最初から最後まで視聴した。
もちろんスタンスは、おおよそ3位争いにも絡めそうにないカープの徹底応援である。

台風一過(おそらく明日も中止)を2.5差で迎えるのと1.5差で迎えるのとでは大違いのため、
力投で巨人を捻じ伏せた黒田には心から「ありがとう」を言いたい。
サンキュー、黒田。でも中日戦ではどうかお手柔らかに頼むぜ。


ところで今夜の試合を見ていて、私はある黒人選手に釘付けになった。
名前はうろ覚えだが、確か



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「アレックス」とか言ったか。


この選手、6月の緊急加入以来、今日までで.426と打ちまくっているようだ。
今日も4打数3安打1HR、さらに守備でも好守を連発するなど、
助っ人として余りある大活躍をみせている。
しかも年俸は格安の1850万円というのだから驚きである。

◆堅守
◆長距離型
◆勝負強い
◆年俸格安


・・・うーむ。
うちの李炳圭には無いものばかりじゃないか。
こんな事なら、最初っから李炳圭ではなくこの選手を獲得しとけば良かったんだ。
そういえばこの選手、先日の中日戦でも打ちまくっていた記憶があるぞ。
まったく、中日の海外スカウトは何を見てたんだか。


まぁカープの外人のことだ。
シーツ、ラロッカの例に倣い、アレックスも他球団へ移籍するに違いない。
よし、メジャー挑戦が確実な福留の穴は、アレックスで埋めよう!
年俸も、2億円くらいは余裕で出せるだろう。

そういや去年まで中日にいたオチョアって、まだアメリカで頑張ってるんかな。



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井上一樹の向かう先


●中日3-6X横浜

拙攻の目立ったドラ打線の中、ただ一人気を吐いた男がいる。
選手会長兼広報部長兼恐怖の7番・井上一樹だ。

まず2回に工藤の直球を振りぬいてバックスクリーンへ運ぶと、
7回には技ありの流し打ちで左中間を深々と破る適時二塁打。

元気のない3,4番を横目にチームの全打点を稼ぐ活躍をみせ、
雨の中スタンドへ駆けつけたファンを大いに盛り上げた。


さてその井上の試合中談話が先ほど発表されたのだが、
その内容は驚愕を禁じえない恐るべきものだった。



◆井上選手
「(2回のホームランについて)打ったのは真っ直ぐ。雨の日の鉄則。先制点がほしい打法です。(7回のタイムリーについて)打ったのはスライダーかカット。片手で打ったれと思ったら、本当に片手で打てました



打法に名称を付けるのは新庄の十八番ネタ。
そして故意に片手で流し打つのはイチローの必殺技。

な、なんと、井上は新庄のスター性とイチローの技術を併せ持つ、
野球界最強のファンタジスタへの道を歩みつつあるのだ。

おまけに性格が良くて、人望が厚くて、割と高給取りで、更には・・・、




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稀代の超イケメンときたもんだ。



欠点なき男・井上一樹。
ヤンキースが福留から井上に標的を変えないか本気で心配だわ。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




雨ニモマケズ


○中日3-1横浜

雨にも負けず ハマ風にも負けず

横手投げにも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち

欲はなく 決して瞋(いか)らず

いつもここぞでうっちゃって

一日にせいぜい3点か4点の少しの援護を受け

あらゆる場面で自分を犠牲にし

よく見 聞きし 分かり そして忘れず

名古屋の東の 名城線の矢田の 大きな屋根付きのドームにいて

東に金満の兎あれば 行ってぶっ潰してやり

西に縦じまの虎あれば 行って奴らのため息を誘い

南にITの鷹あれば 行って怖がらなくてもいいと言い

北にハムの稀哲あれば つまらないから止めろと言い

2位のときは追い詰めて 逃げる首位はおろおろ歩き

みんなにフニンキと呼ばれ

ほめられもせず 地味と呼ばれる





それでも気付けば1.0差



そういうチームを、私は応援したい。



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朝倉"ロハス"健太


○中日4-1横浜

朝倉健太が、また地方球場(平塚)で勝った。
05年7月17日から続く地方連勝は、これで8まで伸び、
今季の白星も負け数を追い抜く6勝目(5敗)を挙げた。

また防御率も昨日までの数字で3.31と安定しており、
昨年の活躍がフロックでは無かった事を、その右腕で証明している。

まさに竜投のエースとも呼べる快進撃を続ける朝倉だが、
一体何がこうも朝倉を成長させたのだろうか。



その秘密を解き明かす興味深い二つのデータを発見したので、ここに紹介しよう。
まず一つ目のキーワードは、


「3」


この数字が何を意味するのか、お分かりの方はいるだろうか。

実はこれ、今季の朝倉の被本塁打数である。
今日を含め16試合97.2イニングに登板し、打たれた本塁打がたった3本。
これは規定投球回数に達している両リーグの投手中、最少の数字だ。
(ちなみに川上、中田、山本昌はそれぞれ9本)。


一方で、その裏返しともとれるデータもある。
それが二つ目のキーワード


「5.00」


である。先ほどよりは分かりやすいだろうか。

そう、こちらは朝倉の奪三振率だ。
これは両リーグの規定イニング到達投手の中でデイビーに次ぐ2番目に低い数字となっており、
ダルビッシュの9.28(両リーグ最高)と比べて一試合平均5.3個も奪三振が少ない事になる。




つまり朝倉は、絵に書いたような「打たせて取る」タイプの投手なのである。
なんとなく若い頃のイメージで剛球一直線的な印象が強いが、
26歳一家の大黒柱・朝倉はいつの間にか技巧派投手へと脱皮していたのだ。


三振が減る代わりに、本塁打のリスクを軽減させる技術。
右打者に有効なシュートの習得が、この技術を生み出したのだろう。
これにより以前のように無理して直球勝負を挑む必要が無くなったため、
投球の幅が広がり、狙って内野ゴロを取れるようになったというわけだ。




それにしても都会より地方のが肌に合ってて、豪快に振らせるより黙々と打ち取る方が得意とは。
まだ若いのに、随分とスローライフな投手である。

よし、今後は日本初の




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ロハス投手と呼ぶことにしよう。



あー、でもこの帽子の被り方見ると、田舎のヤンキーにしか見えないわ。



若竜戦争(投手編)


明日から前半戦最後の9連戦が始まる。現在、巨人とのゲーム差は3。
幸い巨人の調子は先発投手陣を中心に下降線を辿っており、
この9連戦を如何に乗り越えるか次第で2ゲーム差以内、いや、あわよくば逆転も期待できるかしれない。

そんな大事な9連戦を前にして、中日は深刻な先発の駒不足に陥っている。
現在、ローテ投手として計算できるのは川上、中田、朝倉、小笠原の4人のみ。
ここに前回登板でそれなりの結果を残した山井が加わって、ようやく5人である。
皆さんもよくご存知の通り、9連戦をスムーズに回すには6人の先発投手が必須。
だが山本昌がいない今、その6人目が欠けてしまっている状態なのだ。
中継ぎ陣でも先発が出来そうな投手はいないため、これはもう、下から上げてくるしかないわけだ。


では、二軍投手の中で今すぐ使えそうな投手はいるのかというと、意外と候補は沢山いたりする。
馬柱っぽく私の予想を表してみると、


中里

川井

吉見

佐藤充

× 浅尾



↑まぁ、こんなとこである。
先日下げられたばかりの浅尾の再昇格は考えにくいし、
佐藤充は前回の一軍登板時に散々な内容だったため、今回は見送り。
吉見は5日のサーパス戦で滅多打ちを食らったのでダメ。
となると必然的に川井か中里に絞られてくるが、トータルでの期待度から考えて、
やはり中里が上がってくる可能性が最も高いのではと予想してみた。

山本昌という20年近くに渡りローテを守り続けた投手のいない今は、
若手投手にとってこれ以上ないビッグチャンスである。このチャンスをモノにできるか否か。




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来週、中里篤史に要注目!


ってか、いい加減待たせすぎだろ、あっちゃんよぉ。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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背信の老練投手


●中日3-6阪神

マサが、また負けた。

しかも相手はノーヒットの時と同じ条件(ナゴヤ、デイゲーム)での阪神。
復活するにはこれ以上ないほどの条件だったにも関わらず、
マサは期待に応えることができず5回途中でマウンドを譲り、
そして、試合終了後すぐに二軍降格を告げられてしまった。

残念ながら、もう今年のマサには期待できないかもしれない。
今季中の200勝という大目標が現実的に相当厳しくなった今、情をかけて何度もチャンスを与える必要はなくなったため、落合監督も今後はそうすぐには一軍昇格を認めないだろう。

200勝という大きな目標を意識し過ぎるが故の不調なのか、それとも単に年齢的な衰えから来る不調なのか。
いずれにせよ、1988年のブレイク以来、最大のピンチに陥っているのは確かである。

これまで幾度と無く引退危機に瀕してきたマサだが、今回は冗談抜きで絶体絶命の大ピンチ。
例えるならば



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崖っぷち犬くらいヤバい状況。




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誰か、救出してあげて。



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あの頃は帰らないのか


○中日3-0阪神

今年の岩瀬は、やや頼りない投球が続いている。
防御率だけ見れば1点台と相変わらずの安定感を誇っているのだが、三者凡退や三振が少なく、
ヒヤリとする場面を作りながらも、なんとかセーブを挙げるという内容がほとんどなのだ。

それを象徴するかのような投球が、一昨日の広島戦で見られた。
先頭打者にいきなり打たれ、なんとか2アウトまで整えてもそこからがまた遠い・・・。
宝刀スライダーにかつてのキレは無く、球威の衰えも明らか。

2000年代前半を彩った「あの頃の岩瀬」は、もう見られないのか―。
一抹の寂しさがよぎる中、今夜も「岩瀬が出てきそうな展開」で試合は進んだ。

先発はエース川上。
完封も考えられるが、終盤に一つでもピンチを作れば岩瀬へのスイッチが濃厚。

そんな張り詰めた緊張感が漂う8回表、信じられない事故が起きた。





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それは突然の出来事だった。

先頭野口の放ったライナーを左胸付近にもろに受けた川上が、
そのままマウンド上に倒れこんでしまったのだ。

134㌔のカットボールを打ち返した打球速度は、優に150㌔を越えていただろう。
まさに投手にとってもチームにとっても痛い緊急降板。
だがここで踏ん張ったのが、竜の誇る方程式のツートップだった。

まず登場したのはチームトップの36試合目登板・岡本。
緊急登板の動揺を感じさせない落ち着いたマウンド捌きで打者を翻弄し、
1安打は許したものの2アウトを難なく取ってみせた。

そして8回二死一二塁から登場したのは、なんと抑えの岩瀬である。
これには驚いた方も多かったはずだ。

余程のことが無い限り、岩瀬がイニングを跨いで登板することは珍しいし、
第一3アウトを取るのにも苦労していた最近の岩瀬に4アウトを任せることなど出来るのか?
失礼ながら私は今日も「劇場」を覚悟していたのだが、
これは9年間で500試合を登板するタフネスに対して、あまりに失礼な考えであった。



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赤星→鳥谷→金本→今岡。
阪神の顔とも言える上位打線を、魂の4者連続三振に斬った岩瀬仁紀。

エースの魂を引き継いだ最強守護神がみせた投球は、
悔しいくらい「あの頃の岩瀬」だった。



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セブンがナゴヤに帰ってきた!


●中日0-2阪神

セブンこと山井が2年振りに一軍で投げた。
しかも舞台は2004年に衝撃の完封勝利を飾ったのと同じナゴヤ。

「あの日」の再現を期待せずにはいられなかったが、その思いは開始15分にして脆くも崩れ去る事となる。
初回、2アウト1,2塁で迎える打者は5番の今岡。
あるいはここできちんと勝負をしておけば、展開は変わっていたかも知れない。
だが得点圏打率1割台と極端な不振に喘ぐ今岡を四球で歩かせてしまい、
続く林に満塁からタイムリーを喰らっていきなりの2失点。

そこから6回までは無失点に抑えただけに、痛い初回の失点であった。
だが苦しい先発の台所事情において、試合を作れる投手が一人でも増えたのは非常に心強い。
これに加えて8,9回に登板したクルスも噂どおりのナイスピッチ(セットでの投球にやや不安あり)を披露するなど、敗れはしたものの収穫も多い試合であった。


ところでトレードマークである山井のゴーグルが、以前と変わっているように感じたのは気のせいだろうか。
以前はレンズ越しに目が透けていたが、今日はミラー仕上げで全く目が透けていなかったのだ。

そんなおニューのゴーグルをかけた山井は、まるで




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ギャル男みたいだった。


でも、正直ちょっと「イケてる」と思ったのはここだけの話。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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「勝てば良い」ってもんじゃない。


○中日11-10広島

いやはや、年に一、二度あるかないかの酷い試合だった。
打高投低が顕著だった一昔前のパワプロでもこんな試合は珍しいぜ。

まぁ勝てて良かったというか、なんというか。
残念ながらこんな試合をやっているようじゃ、優勝など遠い夢物語だろう。


今にして思えば、去年までの中日の勝ち方は実に鮮やかであった。
決して派手さはないものの、強固なセンターラインを中心とした「守り勝つ野球」は、
日本的な奥ゆかしさに満ち溢れており、ある種の芸術的な魅力さえ漂っていたものだ。
まさしく「美しい」という言葉がピッタリの野球である。

それに引き換え、最近の中日はどうか。
まるで堀内政権下の巨人を見ているかのような雑な野球。
とくに今日などは、「投手が10点取られても打者が11点取りゃ勝てんだよ」的な、
実に乱暴で下品なダーティー野球と言えよう。

こういった野球は、俗に




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「ブサイクな野球」と呼ばれるものだ。




いやぁ、去年みたいに奥ゆかしくて思わず見とれちゃうような、
松嶋菜々子みたいな野球がまた見たいぜ。

ところで今夜の逆転決勝打を放ったのは選手会長・井上一樹。
ブサイクな試合に蹴りをつけたのは、名古屋を代表するイケメンだった。



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映り込んだふたり


今朝の中日スポーツ一面を凝視して欲しい。見てのとおり主役は先発で好投した朝倉。
「朝倉の祖先は福井の大名だったかもしれない」というぶっ飛んだ仮定のもと、
見出しにまで「天下人」とデカデカと載せてしまうあたりがいかにもスポーツ新聞らしくて面白いが、
そんな事以上に私の注意をさらったものが、一面を飾った写真には隠されている。


観察力に長けた方はお気づきだろう、この写真に写りこんだ、




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二人の消防士の存在に!



消防士という言葉は、文字通り「相手の攻撃を鎮火する」ことから、
一般的に頼りがいのあるリリーフ投手に対して使われる野球用語の一つであるが、
この二人は、消防士は消防士でも別の意味の消防士、
「火に油を注ぐ消防士」として去年の記事で痛烈に揶揄した事があった。

ご記憶の方も多いとは思うが、去年の彼らは酷かった。
リリーフエースという肩書きだけは立派でも、実際は出てくれば打ち込まれるの連続。
特に岡本は10月の横浜戦で村田に打たれた逆転ホームランの印象が強烈で、
岡本の登板試合の後はドラッグストアで胃薬が売り切れになるなんて現象も起きたほどだ。


さてそんな問題アリな岡本・平井だが、今年は今のところ両者共に好調を維持している。
怪我の影響で開幕こそ出遅れた平井も17試合で1.62の安定した成績を、
また岡本もチーム断トツトップの34試合で2.32と、こちらもまずまずの成績である。

先発が今ひとつの中、チームが2位にいられるのも、彼らがしっかりと終盤を支えているからなのかもしれない。
だとすれば、散々叩いてきたことを素直に謝り、明日からは彼らを温かく応援しようと思う。


ただ、せっかく岡本と平井が頼りになるってのに・・・、




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今年はこの人の調子がなぁ・・・。


「ファイアマン」のコールと共に登場し、文字通り火だるまになる岩瀬の姿。
やけに今年は多く見るように思うのは気のせいだろうか。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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男は黙ってダイビング


○中日6-2広島

今季、ドラゴンズがなかなか波に乗れない原因として、「李炳圭の守備」が挙げられることが多い。
確かにアレックスの穴埋めとしては満足には程遠い実力であるし、
時折見せる覇気のない緩慢プレイも評価を下げる一因となっていた。

センターラインを何より重要視する落合監督らしからぬ起用にファンは憤慨し、
5月下旬には怪我をしていないのに二軍落ちという、助っ人としては異例の措置を喰らった李炳圭。

先月下旬に復帰してからは以前に比べて若干意欲的なプレイは見られるようにはなったものの、
まだまだ汚名を返上するには至っていない。
だが、そんな李炳圭が、今夜の守備で遂にこれまでの鬱憤を晴らすかのような大爆発を見せた!


ハイライトは7回表。3点リードで迎えたこの回、朝倉は先頭のアレックスに二塁打を打たれ無死二塁。
ここで投手を岡本にスイッチし、迎えるは一発のある森笠という場面。

リードはしているもののここで打たれれば流れは完全にカープに移り、
一昨日のヤクルト戦のように一挙逆転を許してもおかしくないという緊迫した場面だ。

なんとしても抑えなければならない岡本だったが、
カウント1-1から放った変化球を森笠が鋭く打ち返し、打球はセンターへ!




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!!??


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と・・・・・、


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とったぁ~!!!!!



李炳圭、奇跡のファインプレーで逃げ勝ったドラゴンズ。
これにはあの辛口評論家・高木守道も、思わず


「普通・・・じゃないですね、これは」


と言ったとか言わないとか。


なんにせよ、李炳圭の背中を、初めて格好良く思えた夜だった。


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「ゲーム差5」を考える


つい先日の記事に「5差がデットライン」と書いたばかりだが、
なんとあれからわずか二週間足らずで、そのデッドラインが現実のものとなってしまった。
正直、これは私の想像をはるかに上回る最悪なペースであり、
いよいよ連覇への雲行きは怪しくなってきたと言わざるを得ない。

だが"中日が勝って巨人が負ける"という最高のパターンが、
この一ヶ月でわずか1度しか無かったことを考えれば差が広がっていくのは当然っちゃ当然である。

いやぁ、しかしこりゃマズい。まだAS前だというのに、早くも沈滞ムードに陥るのは厳しすぎるぜ。
なんとかポジティブになれる要素を見つけなければ・・・。
そんな感じで半ば無理やり前向きに頭を切り替えようとしていた私は、
とある学術書を読んでいる際、ある素晴らしい言葉に出会ってしまった。


「苦しい時には自分よりもっと不幸な男がいたことを考えよ」


これは19世紀後半に活躍したフランスのポスト印象派の画家・ゴーギャンの言葉である。

そうだ、現実が厳しいことには変わりないが、過去にはもっと厳しい立場に瀕したチームがあったに違いない!
そう考えると5ゲーム差の2位なんて、ちっとも痛くも痒くもなくなってくるから不思議である。

具体例を挙げると・・・、




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1988年(昭和63年)のリーグ優勝



最終的には断トツでゴールテープを切ったものの、
この年の7月2日は魔の6連敗の真っ最中で、優勝は愚か五割ラインをうろつき、
順位も上位の巨人、広島に大きく離されて4位に沈んでいたのだ。

この年に比べりゃ、今の状況なんて余裕綽綽だぜ



ほら、なんか悲観してんのがバカらしくなってきた。
でも漫画「行け!稲中卓球部」によると、こういう思考法は、
太ったオバサンが「私って太ってるけど小錦よりはスマートよ」と言ってるのと同じだと書いてあった。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

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第1話 「もう恋なんてしない」


●中日6-7ヤクルト

ルックスも性格も良いのに、なぜか男運の悪い女性がいるものだ。
これは、辛い思いを何度も繰り返してきた竜子の切ないラブストーリーである。



都内在住のOL・竜子(28)は、今日もまた涙に打ちひしがれていた。
ここのところ、いつも涙ばかり流している。

竜子に言い寄るのは、いつも頼りなく口ばかりの男性ばかり。
昨夜、竜子を裏切った男は、毎年のように竜子に高額の金銭を要求しながら、
隔年でしか愛に応えない自称「エース」を名乗る男だった。

それでも時々見せる男らしいガッツポーズに惚れた竜子は、
何の疑いもなくその男に付いていったのだが・・・。

昨夜、婚前旅行先の秋田で燕の大群に襲われた際、
あろう事か男は、その場から竜子を置いて逃げ去ってしまった。

「信じてたのに・・・」

ホテルに戻った竜子は、悲しく整えられたダブルベッドに身を投げ、
自らの運命を恨み、嘆き、泣き濡れたのであった。

だが出逢いというのはふとした瞬間に訪れるもので、
泣き疲れた竜子はアルコールで悲しみを紛らすため、ホテルのバーへと足を運んだ。
この夜の出逢いは、そこで待っていたのだ。

強くもないくせに、カウンターで無理してカクテルを飲んでいると、
隅で同じく独りで飲んでいた一回り年上の男性に声をかけられ・・・、
気付くと、竜子は男の隣で朝を迎えていた。

勢いと悲しみを紛らわすためだけに男についていったので、
細かい口説き文句はまるで覚えていない。

ただ、一つだけ鮮明に覚えている言葉がある。



masamotoyamamotomaa.jpg 「君のために200勝を見せてあげるよ」



竜子は、年上男性のその言葉を信じた。
大柄なその男性は、今まで竜子が感じたことのない包容力を持っていたのだ。

「この人なら、きっと愛に応えてくれる!」

竜子はそう信じてこまち球場へ向かったのだが・・・。




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6回に突然崩れ、3失点KO降板




「もう、誰も信じない・・・」

二日連続で裏切られた竜子は、そう呟いた。
男性不信ならぬ先発不信に悩まされる竜子に、果たして幸せは訪れるのだろうか。
ってか、訪れてくれなきゃ困る。

to be continued.