イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
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あれは誰だ!


○中日3-0広島

相手のミスに助けられての勝利であった。

初回に2点を入れたきり、ゲームは膠着状態が続いていた。
山井が絶妙の投球でカープの反撃を許さず踏ん張れば、
一方の大竹も尻上がりに調子を戻し、ゲームは2-0のまま中盤の5回へ突入。

この回、先頭の荒木、井端が共にゴロに片付けられ簡単に2アウトとなるも、
今日久々に3番に入った森野がクリーンヒットで出塁。
ここで打席には、やや不調気味の主砲・ウッズが入る。

一発出れば大きなリードが奪えるこの場面だったが、
大竹の初球、真ん中高めに入ったスライダーを、ウッズは捉え損ねてしまった。









当たりは良かったが、センターの正面を突くライナー性の打球である。
誰もが「スリーアウトだ」と思った次の瞬間、信じられないことが起こった!






お、落としたぁ!!!



年間でも1度か2度、あるかないかの珍プレイ・落球
それをこの場面でやらかしてくれるとは、さすがカープといった感じである。

さて、これにより森野は一塁から一気に生還、貴重な3点目が入ったわけだが、
あんなやらかしをするなんて、どんだけ守備が下手な外野手なのか。

李炳圭が間違えて相手守備についてしまったのか?とか思っていると、
カメラがこの外野手のアップを映し出してくれた。

すると、そこに映っていたのは、なんと名手で馴らしたあの人物の姿だった!



あ、あれは・・・






「アレ」だぁぁ!!!!!



あれは、誰だ。あれは、アレだ。
よし、今日はうまくオトせた。落球だけに。


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そこに、希望があった。


○中日7-2巨人

近年、名古屋は日本でもっとも元気のある都市として、
様々な分野で注目を浴びる存在となっている。

愛知万博と中部国際空港という二大プロジェクトの成功、交通インフラの整備、
さらに今年はトヨタ自動車の本社ビル「ミッドランドスクエア」がオープンするなど、
各地で叫ばれる「地域経済の危機」もどこ吹く風、
今や名古屋は東京と肩を並べるほどの超近代都市へと変貌しつつあるのだ。

その好調な名古屋に引っ張られるかのように、お膝元の中日も、
ここ数年は常に優勝争いができる強いチームへと成長を果たした。

とは言え、福留・ウッズといった主力の退団が確実視されていることや、
レギュラー陣の高齢化が進んでいることなど、決して安閑としていられる状況ではなく、
とりわけ若手の伸び悩みは数年内のチームの成績に直結する問題なだけに、
できるだけ早い段階で対処すべき不安要素である。




さて今日、二軍の年間王者を決める日本選手権が、山形県球場で行われた。
相手がウエスタンの覇者・巨人とあって例年以上に注目される中で始まった一戦は、
強竜打線が爆発した中日が巨人を圧倒、見事日本一の座を勝ち取った。


ハイライトは、何と言っても堂上剛、森岡、平田の揃い踏みホームランだ。





堂上剛、1点差に詰め寄る反撃のソロ





森岡、バックスクリーンへ飛び込む逆転ツーラン





平田、ダメ押しとなる逆方向弾



「将来のクリーンアップ」と目される三者が織り成した衝撃の一発攻勢は、
確かな夢と希望をもって、我々ファンの目に強烈に焼きついた。
これだ、ファンが見たいのは、こういう若者のチカラなんだ。

次々と新たな高層ビルが建設される名古屋の駅前にも負けず劣らず、
新たな若武者の台頭を実感することのできた今日のゲーム。

この街とチームの成長は、とどまることを知らない。


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覇気なき戦い


●中日1-2阪神

7連勝を目指して始まった最後の戦いは、あまりにあっけなく幕を閉じた。

昨夜同様に先制したのは中日だったが、その裏林の2ランで逆転されてからは打線が沈黙。
結局JFKリレーに抑え込まれ、わずか5安打での淡白な敗戦となった。

結果は仕方ないとして、気になったのは選手達の野球に対する姿勢だ。
奇跡の連覇へ向けてがむしゃらなプレイをみせてくれるものだと思っていたのだが、
どうも皆、覇気が感じられず表情が死んでいるように見えたのだ。

昨夜の勝利で、ファンの間では「ひょっとすると」の気運がわずかに高まっていたというのに、
選手達は先日の巨人戦で気力を使い果たしてしまったのだろうか。

最後までがむしゃらさが感じられぬまま、あっさりゲームセットを迎えてしまったのが、
ここまで138試合を見守ってきたファンにとっては残念で仕方なかった。


ところで、辞書で「奇跡」を引くと、次のように説明されている。




き‐せき【奇跡/奇×蹟】


常識で考えては起こりえない、不思議な出来事・現象。
2 キリスト教など、宗教で、神の超自然的な働きによって起こる不思議な現象。



結局、常識を覆すほどのパワーが、今年のチームには無かったということなのだろう。


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荒木雅博の災難な一日


○中日4-1阪神

荒木雅博は、ほとほと参っていた。

前日の試合で犯した痛恨のエラーに気落ちしたのか、
今夜は1,2打席目と連続して訪れた犠打の役目をいずれもミスする始末。
しかも悪いことに、打線が繋がらず一向に得点が入らないため、
どうしても「荒木が決めてれば…」と怒りの矛先は荒木に向いてしまう。

谷繁やノリさんのような図太い神経を持つ(持ってそうな)選手ならば、
「だから何だ」とばかりに平然とプレイを続けることができるのだろうが、
如何せん荒木は公務員的な実直そうな風貌からも分かるように、
ネガティブモードに突入するととことんまで落ち込んでしまう真面目な選手だ。

だが、これから7連勝するぜ、という時に不動のレギュラー・荒木がネガのどん底に落ちるのは、
チーム、ファン、そして荒木自身にとっても非常に困ることだ。

これは、なんとしても荒木のモチベーションを回復せねばマズイ事になる。
だが、既に荒木のムードはまるでこれから注射を打ちにいく小学生のように、
重く、暗く、そして深い奈落の底へと沈みつつある。
さて、どうしたものか・・・。

そうして迎えた五回表、無死1,2塁という絶好の場面で、
荒木は今日三度目の打席へ立つことになる。

打順を考えれば、三度目の正直にかけて素直に送るのが得策だろう。
しかし今の荒木の精神状態を考えれば、犠打は最もリスクの高い作戦とも言える。
もしここで三度目のミスを犯せば、荒木はいよいよ底の底まで落ち込み、
今季中の再起は不能というところまでヘコみ倒れるのは確実だからである。


では、得点に結びつき、尚且つ荒木のムードを一転させる事のできる作戦とは何か―。







この難題を抱えた調教師・落合は、荒木の元へ歩み寄り、そっと「魔法の言葉」を囁いた。


すると、荒木は・・・、










第1号・決勝3点ホームランをぶち込んだ



なるほど、チームの勝利に直結し、尚且つ自身の調子を戻すには、
ホームランはこれ以上ない最強の特効薬というわけだ。

果たして魔法の言葉が「1,2,3で振れ!」だったのか、
「打ったらニンジンやるぞ」だったのかは我々には知る術もないが、
これをもって荒木は、めでたく自信を回復したのであった。

こうして、荒木雅博の災難な一日は、一転してド派手に幕を閉じた。


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9.26を忘れない


●中日4-6巨人

また一つ、忘れちゃならない試合が増えちまったな・・・。


とりあえず、私は選手達に「お疲れ様」とか「よく頑張った」とか、
心にもない労いの言葉をかけるつもりなど毛頭ない。
いや、もはや労う気分にもなれないほど、不甲斐ない負け方をしたナインに対し、
怒りと絶望、そして情けなさしか感じていないとでも言うべきだろうか。

それにしても、
あまりに惨めすぎる。


なぜ、ここでジャックルするんだ―。

なぜ、バットを振ろうともしないんだ―。

なぜ、こんな奴にホームランを打たれるんだ―。



でき得る限り、選手達への非難や戦犯探しは避けるように心掛けているのだが、
今夜はそんな「心掛け」さえも虚しくなるような、本当に酷いプレイの連発だった。

巨人の勝利の瞬間には、思わず悔し泣きをしてしまった。
これまで数え切れないほどの試合を見てきたが、こんな経験は初めてだ。

その時、私はふとこんな事を考えた。
「どうして俺は、こんな情けないチームを応援しているのだろうか」―。

もし中日ドラゴンズを応援していなければ、
もっと平穏で幸せな暮らしができていたに違いない―。

もし中日ドラゴンズを応援していなければ、
いちいち他人事で一喜一憂する必要もなかったに違いない―。

もし中日ドラゴンズを応援していなければ、
今夜もきっと恋愛の愚痴でもこぼしながら、快適な眠りについていたに違いない―。


そう、吐き気を催すほど緊張しながら野球を見たところで、
私の生活にプラスになる事なんか、何ひとつないのである。

よし、もう野球なんか見るのは、今日限りでやめちまおう。
このブログもさっさと閉鎖しちゃおう、
そうだ、それでようやく、平和で静かな生活が手に入るんだ!


・・・。


だが、どうせ私は明日も阪神戦を見ながら胃を痛め、
そして一喜一憂した気分で記事を更新しているのだろう。

自分でも、馬鹿げているとは思う。
中日が勝ったところで、誰に褒められるわけでもなし。
可愛い女の子に、「中日を応援してる姿が素敵」とかいって言い寄られるわけでもなし。

それなのに・・・、悔しいけど・・・、






好きで好きでたまんないんだよなぁ。



どんだけ裏切られても、好きなもんは好き、どうしようもない。

いつかきっと、「あの9.26が選手達を強くさせたよな・・・」とか言って、
嬉し泣きしながら今夜の試合を振り返れる日が来て欲しい。
あ、その前に、まだ13年前の借りも返せてないや。


やれやれ、当分はこのチームに一喜一憂する生活が続きそうだな。


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ひとり、蚊帳の外。


●中日3-7巨人

一日が経ち、またしても崖っぷちへ追い詰められてしまった。

今日勝てば相当有利に今後の最終レーンを走れる試合だったが、
やはり巨人はそう簡単には勝たせてくれはしなかった。

すべては4回裏、山本昌の悪送球が招いた結果である。
















その後、阿部に決定打となる3ランを浴びてジ・エンド。

今夜は初回に小笠原に一発を食らったものの、調子自体は悪くはなかったと思う。
4回までは球数も少なく、今季目立っていた四球も出さない上々の内容。

だが、一度ピンチを迎えると、好投していたのが嘘のように突如崩れ出し、
仕舞にはあり得ないエラーまで犯してしまう精神力の弱さ・・・。

せっかくチームが優勝へ向かって一丸になる中、
昌だけが一人で焦って、ミスって、勝ちを逃している印象が強い。

宗教的で嫌だが、これはもう「呪い」とか「厄年」と思って、
気持ちを来年に切り替えるのが懸命ではなかろうか。

この酷い状態のまま投げ続け、罵声を浴びる山本昌を見るのは、辛すぎる。



さぁ明日は、呪いも厄も関係なしの若い朝倉健太が先発だ。
これでダメなら、きれいさっぱり諦めがつく。

いざ、最終決戦へ。
頑張れ!朝倉健太!


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恐るべき執念


○中日7-5巨人

怖かった、今夜の巨人は、何か凄まじく怖かった。

阪神の5連敗により、実質中日と巨人のマッチレースとなった現状、
今日からの3連戦は今季最後にして最大の天王山である。

現在、巨人は横浜を3タテするなど4連勝中と波に乗っており、
残り10試合を切ったところで再び首位に返り咲き、この日を迎えた。

一方の中日は前日の広島戦を落として2位に陥落するも、
試合数の多さからそれほど不利になったわけではないと言われる。

要するに、両者はまったく互角の位置にいるのである。
そして多くの解説者が口を揃えて言うように、
今カードに勝ち越した方が優勝とみて、まず間違いないだろう。




さて、そんな状況下で始まった今夜の第1Rだが、
私はかつて野球観戦では経験したことのない、異様な威圧感と恐怖を感じた。

初回、作戦がものの見事にハマり、中日が先に2点を先制する。
だが主導権を握ったとか、そういう安心感が一切沸かないのだ。


なにか・・・何か分からないけど・・・ ヤバいぞ!


一体、この恐怖感はなんなんだ?
その答えは5回表、木佐貫の降板により明らかになった。

・・・そう、巨人の優勝への執念が、ちょっと異様なのだ。
屈辱と挫折を味わった者のみが醸し出す悲壮な執念とでもいうのか、
「なんとしても優勝したい」という想いが、とにかく半端じゃないのである。

確かに木佐貫は5回までに4点を失う不安定な投球をみせていたものの、
果たして降板させるほど酷かっただろうか。
だが、巨人からすればなりふり構っていられる場合じゃない。
少しでも不安定な投手は、即代える。恐るべき執念である。

ムードは、ライトスタンドが「V奪回」のボードを一斉に掲げたところで最高潮に達する。
優勝という大目標を目指し一体になる東京ドーム。怖い、怖すぎる。

5年間も優勝から遠ざかっているかつての盟主が、
これほどまでに凄まじい執念をみせてくるとは、さすがに考えていなかった。

離しても離しても、勝ちを確信できない恐怖。

しかし―、













執念だったら、こちらだって負けちゃいない。



明日、巨人は今夜以上の凄まじい執念をもって竜を倒しにくるだろう。
確かに奴らの悲壮なる執念は、想像以上に強く、恐ろしい。

だが、我々は誇り高き戦闘強竜。
敵地であろうと何処であろうと、挑戦者は容赦なくぶっ潰す!


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今、決戦のとき。


●中日0-5広島

勝ちきれない。今季のドラゴンズは、どうしても勝ちきれない。

一昨日、昨日の流れからして、今日の勝率は90%近かったと思うし、
ほとんどのファンが「勝つ前提」で試合を見ていたのではないだろうか。

だが、事もあろうにこのチームは、完封負けという屈辱を食らってしまった。
勝利が半ば約束されたような状況で、おろおろと躓いてしまう不甲斐なさ。
なるほど、夏場以降、貯金が10~15から一向に増えていかないわけだ。

はっきり言って、今年のドラゴンズは弱い。
しかし、弱いはずのドラゴンズが、「強い」といわれる巨人と互角に渡り歩いているのは何故か。
答えは簡単、巨人の強さなど、所詮メッキを塗りたくった見せ掛けの強さでしかないからである。

明日からの3連戦では、精一杯の力で悪しきメッキを剥がし取ってもらいたい。
そして彼らの大好物である札束を東京ドーム前に撒き散らし、こう叫ぼう。



「福留でもウッズでも、好きなだけもっていけ!何度でも、倒してやるぜ!」



そんなこんなで、待ちに待った直接対決ウィーク。
もう、ウッズが不調だとか、昌には援護がないとか言っている場合ではない。

どんな形でもいい、死者の一人や二人は出たって構わない。
何が何でも勝たねばならない。戦は、勝者か敗者しかあり得ないのだ。

史上稀に見る3球団による混沌レースは、いよいよ終章へ。
残り10試合。71年の球団史の中でも、最も大事な一週間が始まる。


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帰ってきた選手会長


○中日12-3広島

久々に、悠然と構えて見ていられる大勝ゲームだった。

同点で迎えた6回、谷繁、井上らのタイムリーなどで4点を奪えば、
続く7回にはフェルナンデスのナックルを捉え、一挙5得点の猛攻。
ここのところ、拙攻の目立っていた打撃陣が久々に派手に爆発した。



お立ち台こそ、猛打賞の李炳圭と5打点の谷繁に譲ったが、
今日最もドームを沸かせたのは、帰ってきた会長・井上一樹だろう。

6回、谷繁のタイムリーにより5-3となったところで代打で登場した井上。
尚もランナー1,2塁というチャンスで、ダメ押しの一打が欲しいこの場面。
薩摩隼人が、こんなおいしい場面に燃えないわけはない。

林の投じた3球目・低めのシュートをきれいに弾き返した打球は、
前進守備を敷いていたセンターの頭上を抜け、広い外野を転々。

ランナーは悠々と生還し、打った井上自身も三塁まで到達。
試合を決定づける貴重なタイムリースリーベースとなった。


思えば2007年は、井上にとって試練の連続だった。
李炳圭と中村紀の加入の煽りを受け、開幕はまさかの二軍スタート。
調子が悪いわけでもない、怪我をしたわけでもない、なのに何故―。

やるせなさを抱えたまま月日は経ち、ようやく一軍からのお呼びがかかったのが5月下旬。
一軍が当たり前となっていた男の迎えた、遅すぎる開幕だった。

昇格後も、さらに試練は続く。
李炳圭、英智で固定された外野のスタメンを切り崩すことができず、
相手投手の利き腕に関係なく代打での出場を余儀なくされる不本意な日々。
また先発出場したところで、終盤のチャンスに代打を送られることも多々あった。

そして優勝争いも佳境に入った今月11日、
井上はバッティングの不振を原因に、再度の二軍降格を命じられる。
この時期になっての選手会長の降格はファンに衝撃を与え、
二度と戻って来ないのではとの声も聞かれたほどだ。

だがそんな井上を見守り、励まし続けた男がいる。
チームリーダー・立浪和義である。
開幕時には腐りかけた井上に直筆の手紙を送り、
井上はそれを読みながら、涙を流して再起を決意したという。

さらに今回の降格時にも「腐るな、お前の力が必要になるときが必ず来る」とエールを送り続け、
これに心を救われた井上は、結果的に最短の10日間での再昇格を果たした。


・・・そして今日、三塁に到達した井上は、全身で復活をアピールした。






「井上一樹を忘れちゃ困るぜ!」


悔しさ、不甲斐なさ、やるせなさ、我慢、そしてチームメイトへの感謝・・・。
このガッツポーズには、様々な想いが込められているように感じた。

ちょっと不恰好だけど、重みと熱さあふれる最高にイカしたガッツポーズ
さぁ選手会長よ、遥か感激の空へと、竜を舞い上げてくれ!




≪おまけ≫



▲ウッズ(画像では分からず)とノリによる、井上ガッツポーズの真似。


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誰も知ることのない明日へ


○中日5-3広島

延長11回、ノリの一発が、竜を頂上へと押し上げた。

試合内容としては、決して手放しで喜べるものではなかった。
凡ミスと拙攻が相次ぎ、本調子ではない黒田からHRで3点取るのがやっと。
さらに7回~10回までは4人のリリーフに対して無安打に抑えられ、
毎回のようにおとずれる四球絡みのチャンスも、悉くものにできないお粗末な打線。

また好投していた川上も7回、嶋に14球粘られた末に二死から同点打を浴びるなど、
どうしても勝ちきれない今季の竜を象徴するかのような内容であった。


だが、もう内容がどうこういう時期ではない。
監督の発言にもあったように、ゲームセットの瞬間に1点でもリードしていれば万事OKなのだ。

チャンスで凡退?アウトコースの球を見逃し過ぎ?それが、どうした?

今より前に進むためには、












打って、勝つしか道はない。



そんな風にしてセ界は、今日も回り続けてる。

神宮で阪神が敗れたため、0.5差ながら遂に首位に立ったドラゴンズ。
だが、また明日には3位転落の恐れもある厳しい状況に変わりはない。

果てしない闇の向こうに手を伸ばし、誰も知ることのない明日へ。
未だ勝利も敗北もないまま、孤独なレースは続いていく。






よみがえろ、何度でも。


昨日、サーパスに大勝し3年ぶり14度目のリーグ制覇を遂げた若竜。

今季は堂上直、新井、田中らを初めとした1,2年目の若手が積極的にスタメン起用されたり、
堂上剛や柳田、藤井といった選手が一軍でも結果を残すなど、
例年以上に若手の成長と世代交代の加速が感じられるシーズンであった。

一軍のレギュラーの平均年齢が34歳であることを考えても、
若竜の着実な成長はとても頼もしく、希望を持てる要素である。


だがそんな中にあって、思うような活躍ができなかった選手もいる。
怪我の再発に泣かされ43試合出場にとどまった平田良介も、その一人だ。

甲子園で1試合3発を放ち、野球ファンの度肝を抜いたあの夏から、早2年。
あの落合博満に「俺以上の打者になる」と言わしめた打棒は鳴りを潜め、
飛躍の期待された今季も、とうとう一軍へ昇格することなくシーズンを終えてしまった。


右肩に激痛が走ったのは、7月上旬のことだった。
診断結果は、右肩関節唇損傷。
昨年、かろうじて手術を回避したのと同じ箇所だ。

これにより、選抜されていたFASも出場を辞退し、
一部では「野球生命の危機」とまで噂された。

少なくとも、今季は絶望だろう・・・。

そう諦めているうちに、季節は夏を越え、秋の声を聞く9月になった。
そして迎えた9月11日、ナゴヤ球場での広島戦で、奇跡は起きた。

なんと、あの平田が、終盤からライトの守備堅めで登場したのである。
怪我からわずか二ヶ月での復活。信じられなかった。

その後、18,19日のサーパス戦でも途中出場ながら姿をみせ、
守備、肩共に問題のないところをプレイで証明してみせた。

間違いない、この男は、そんじょそこらの大物とは格が違う。
私は喜びと感動に振るえ、将来の4番誕生を確信したのであった。



ところで、平田といえば趣味が漫画であることでも有名だが、
総裁選争いの真っ只中にいる麻生太郎氏も、また相当の漫画マニアで有名である。

福田康夫政権が終わり、麻生氏が総裁に就任する頃には、
ちょうど平田も一軍で暴れ始めている頃だろうか。







この二人が「時の人」になるのも、そう遠くはないだろう。


あー、平田も口まがってるし。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




「あの誤審が・・・」とは言わせねぇ


○中日6-5東京ヤクルト

その事件は、4回裏に起きた。

1点ビハインドで迎えたこの回、先頭の川本に対し、
カウント2-2から朝倉の投じたフォークがバットに空を切らせる。


誰もが三振だと思った、次の瞬間・・・。






なんと、球審の本田はこれをファールと判定したのだ。







拡大してみても、バットに当たってないのは一目瞭然。

これに動揺したのか、朝倉は仕切り直しの川本にHRを打たれ、
さらに青木・田中には連打を許し、この回2点を取られてしまう。

あの誤審さえなければ―!

1点差まで追いついた直後の失点だけに、
どうしても感情の矛先を誤審へと向けざるを得ない虚しさ。


だが、このまま「はい、そうですか」と引き下がる強竜ではない。
2点差の7回、ヤクルトの中継ぎ陣を攻め立て無死満塁とすると、
ウッズの2点タイムリーが飛び出し、とうとう試合は振り出しに。


そして迎えた最終回、誤審のモヤモヤを振り払ったのは、
年俸600万円の苦労人の一撃だった。













全盛期を彷彿とさせる、逆方向への豪快な放物線。

泣いても笑っても、残り13試合。
俺たちには、誤審に泣いてる暇なんかねぇんだよ。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




藤井キラー in USA


●中日2-3東京ヤクルト

嵌(はま)ると打てない、藤井秀悟の投球術にしてやられた。

比較的、ドラゴンズは藤井に対して相性が良い方である。
今季も5試合対戦して0勝2敗6.98と、一方的にこちらが圧倒していることが分かる。

だが、「先発・藤井」と聞いてポジティブなイメージの沸く方は、意外と少ないのではなかろうか。
それもそのはず、この投手は、一旦術中に嵌まると抜け出せなくなる糸のようなピッチャーなのだ。

中でも強烈なものに、2005年4月6日、6回3分の2で14三振を奪われた試合がある。
試合は9回に森野の逆転3ランが飛び出し奇跡的に勝ったと記憶しているが、
藤井にとっては「中日=カモ」の印象が出来上がった試合となったに違いない。


だがそんな藤井に対し、恐ろしいまでの対戦成績を誇る選手がいる。






福留孝介である。


2001年の初対戦から今日までの通算成績は、43打数17安打6HRと福留の圧勝。
とくに首位打者に輝いた02年以降は、4割5分近くの確率で打ちまくっている。

高校時代からの親友で、互いに実家に招き合うほど仲が良いという二人だが、
試合が始まれば容赦なく鬼になる・・・、そんな福留のプロフェッショナリズムが見えるデータである。


いやー、しかし、あんま言いたくないけど、やっぱドメの不在は痛い!
今日みたいな試合を見ると、尚更そう感じざるを得ない。

今頃ドメは、USAで過酷なリハビリに耐えているのだろうか。
無理せず、じっくり治して、早く戦列に復帰してくれよ!


・・・あ、あと言い忘れが一つあったわ。






漫画もいいけど、野球優先でな。


とりあえず、ドメが平田の座を狙ってることは分かった。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




迫りくる恐怖


○中日8-7東京ヤクルト

ホラー映画の醍醐味は、「追われる恐怖」にある。
今夜の試合は、まるでホラーを見ているかのようなとんでもない恐怖を味わう展開となった。

初回、連打と本塁打で早々に5点を取ったドラゴンズ。
一筋縄にはいかない神宮球場とは言え、さすがにセーフティーリードだろう・・・。
誰もがそう思ったであろう、序盤からの大量リード。

だが、そんな余裕をあざ笑うかのように、燕のホラー打線がジワジワと迫りくる。






ジワ・・・。




ジワジワ・・・。





ジワジワジワ・・・。



気付けば、恐怖は「すぐそこ」まで迫っていた。
チェーンソーの代わりにバットを握り、マスクの代わりにメガネをかけた殺人鬼・フルタ。


だが「もうダメ!」というところで、決まってあいつが助けてくれる。






ナイスだぜ!岩瀬!



最後の最後までヒヤヒヤだった今夜の「ホラー劇場」。
無死一、二塁・青木を迎えた時点で負けを確信したのは、ここだけの話。



↓9月9日~16日までの7試合分、一挙アップしました。




俺が中田だ!


○中日7-0阪神

この若者、やはり只者ではない。

1勝1敗で迎えた竜虎の首位攻防第3Rは、互いの意地がぶつかり合う緊迫した展開となった。
序盤、中田自身のタイムリーなどで2点を先取した中日だったが、以降は沈黙。
一方の阪神も4回の一死満塁などチャンスは作るものの、あと一本が出ず試合はこう着状態に。


そしてクライマックスは、8回ウラにやってきた。
一死後、赤星の内野安打、シーツのヒットと続き、金本が四球を選んで満塁。

この試合、二度目となる一死満塁の大ピンチだ。
最初の一死満塁は、矢野の打ち気を逆手にとり、併殺に討ち取り逃れた。
だが今回は、浜中・葛城と続く上中位打とあって、緊張度が違う。
おまけにこの時点で、中田は120球以上の球数を放っており、球威も落ちてきたはずである。


だがここで、中田は凄まじいアスリート能力を発揮する。





まずは前日の試合で決勝弾を放った浜中に対し、2-2からフォークを振らせてツーアウト。
少しでも手元が狂って高めに浮けば、たちまちスタンドへ打ち返される危険な球種だ。
これを要求した谷繁の強気なリード、そしてそれに応えた中田の精神力。
この三振は、バッテリーの配球が奪った空振りである。



だが、息をつく暇もなく今度は葛城育郎との勝負が始まる。
浜中に比べればだいぶ格が落ちるものの、気を緩めるわけにはいかない。

驚くべきは、直球二つで簡単に追い込んだあとの3球目だった。





渾身のストレートに、なんとかバットを当てる葛城。
このとき、スピードガンが計測した直球の速度は・・・、





この日最速の153キロ。



8回2アウト、130球放った投手が弾き出す数字ではない。
その後、勝負はフォークで打たせた中田に軍配が上がったが、
この場面で153キロを出した時点で、結果は自ずと決まっていたのかもしれない。


・・・にしても、凄い、凄すぎるぞ。。






これが中田賢一だ!



この男のポテンシャルは、どこまで深いのか―。
背番号「20」の今後の成長が、楽しみで仕方ない。






自然の壁


●中日0-2阪神

何か、強力な「壁」に押し戻されたようだった。

竜虎決戦第2Rは、安藤と小笠原の投げ合いとなった。
序盤から、調子が悪いのは明らかに安藤の方。
だが貧竜がことどとくチャンスを潰し、次第に安藤も乗ってくる。

一方の小笠原は丁寧にコースぎりぎりを突く繊細な面と、
クロスファイアで三球勝負を仕掛ける大胆な面の両方を見せ、虎を手玉に取る。

だが6回ウラ、浜中の2ランで撃沈し、そのまま2-0でゲームセット。
「小笠原の日は援護なし」を、またしても繰り返してしまった。



さて、今日の試合のポイントは、1回表にあったと思う。
一死一、二塁で、打席には昨夜大暴れのウッズ。

ここで安藤のやや中に入った直球を見事に捕らえた打球は、
右中間の深いところへ向け、高々と舞い上がる。











いったか―!

そう思わせた打球だったが、無情にもフェンス前で失速し、センターのグラブにポトリ。
おそらくこの当たりがインしていれば、今日も竜が勝っていただろう。


それにしても、昨夜は同じような当たりがそのままスタンドインしたのに、一体なぜ?

このとき、我が家のテレビは、驚くべき光景を映し出していた!

こ、これは・・・。





グリーン・モンスターだぁ!!



フェンウェイパーク(ボストン)のレフトに聳え立つ11.3mの"怪物"
なんと、それが甲子園に現れたというのである。


こりゃ、東京ドームの空調どころの問題じゃないぞ。
まったく、浜風の作り出す気まぐれな壁は困ったもんだぜ。






ふたりの世界


心地よい「痺れ」だった。

1.5差で迎えた竜虎対決第1Rは、持ちつ持たれつのシーソーゲームとなった。
一時は3点のリードを得た虎だが、ボーグルソンが粘りきれずたちまち1点差に。
そして7回表、JFKの一角「K」久保田がウッズに一発を浴び、竜が逆転。
しかし8回ウラに金本が執念で外野へ落とし、試合は再び振り出しに・・・。

どちらが勝ってもおかしくはない白熱した展開は、いよいよ勝負の9回へ。
ここで虎は、後攻めの利を信じ、切り札「F」・藤川球児を投入する。


だが、竜もそうやすやすと引き下がる気はない。
立浪の安打を皮切りに、井端の犠打、荒木の安打なので二死二、三塁。

打席には、先ほど「K」から値千金の逆転弾をぶっ飛ばしたT.ウッズが入る。

ウッズvs.藤川。

現在のセリーグにおいて、最高峰に立つ二人の真剣勝負は、
予想通り力と力のぶつかり合いとなった。


空振り

ボール

ボール

空振り

ファール

ボール

ファール

ファール

ファール



壮絶な真っ向勝負は、次第に「勝負」の域を越えた異様な緊張感を帯び始める。
そして投じられた10球目、4球連続となるファールを打ったところで、
ウッズは予想だにしなかった驚くべき表情を浮かべてみせた。







来日して早5年。
これまで相対した幾多の投手達は、皆ウッズとの真っ向勝負を避けてきた。
だが、ようやく出逢うことのできた、真のライバル―。

こんな大事な試合の、こんな緊迫する場面で、ウッズは「野球」を心底楽しんだのである。
そして、それに呼応するかのように直球を投げ込む藤川球児・・。


もう、誰もこの二人を邪魔することはできない。
10分間にも及んだ「闘い」に決着をつけるべく、球児は渾身の力で、11球目を投じた。

球種は、もう分かっている、ストレートだ!










ウッズが、勝った。

変化球を投げていれば、99%以上の確率で抑えることができただろう。
だが、そんな決着は、球児もウッズも、そして我々も望んではいない。


その証拠に、痛恨の一打を浴びた球児の表情は・・・、






喜びに満ち溢れていた。



「分かっていても打てない」といわれる球児の直球。
しかし球児は、それを打ち返してくれる男を心のどこかで求めていたのかもしれない。

一方「ここぞの場面では敬遠」がセオリーとなっていた自分に対して、
真っ向勝負、それも全球直球で挑む投手に初めて出逢えたウッズ。


最高峰のふたりが見せてくれた、至福の名勝負。
こんな心地よい痺れは、ちょっと経験したことがない。






続・デジャブの恐怖


○中日-横浜

まただ、またこの光景だ・・・。

ここのところ、毎日この光景を見ている気がする。
繰り返される同じ光景と、同じ結果。


二死満塁で李炳圭。


一体このデジャブは、何を暗示しているのだろうか。
もう、このシーンは見飽きたというのに、一体なんだってんだ。

どうせ、また内野ゴロだろ・・・。

もう分かってるんだから、別に見なくてもいいよ。



別に・・・。
















繰り返される、同じシーン。

だが用意された結末を、変えるチカラが人間にはある。


三度目にして、ついに破ったデジャブの壁。
そうだ、僕たちがが何度も見たいのは、ボスの胴上げシーンなんだ。





デジャブの恐怖


「あれ?この場面、どこかで見たことあるぞ」

誰もが一度は体験したことがあるであろう、デジャブ(既視感)。
今夜は、試合を見ていた万単位の観戦者がこの錯覚に陥るという、
世にも奇妙な物語にでも出てきそうな不思議な現象が起きた。


それは、始まって間もない初回ウラ、二死満塁という場面だった。
一本出れば2点を先制し、試合を優位に進められる大事なシーン。

打席には、「最も(味方にとって)怖い打者」こと李炳圭がゆっくりと入った。
だが、ここで観客席が急にざわつく。

「あれ?これ、なんか知ってる・・・」

「つい昨晩、同じ光景を見たような・・・」

ざわつきは、緊迫するシーンを迎えての盛り上がりではなく、
個々人が錯覚を不思議がる、奇妙な"声の重奏"だった。


なんとも言えない雰囲気が包む中、カウントは2-1となり、4球目。
















あー、そうそう。

そういや、以前見たときも、こんな風に内野ゴロで好機を逸してたわ。






敵は味方にあり。


●中日1-2横浜

息詰まる投手戦は、意外な形での決着をみた。

初回から、山井はキレのある変化球を主体に投球を組み立て、横浜打線を翻弄。
一方の横浜先発・三橋も緩急をうまく使い、被安打はわずか一本という完璧な投球をみせる。

"裏ローテ"同士とは思えぬ、レベルの高い両者の投げ合い。
「いつか、味方が点を取ってくれる―!」
そう信じ続けて、気付けば球数も100を越えていた。


そして試合は、互いに疲労がマックスに達する終盤・8回を迎えた。

この回、一死後に四球を出し、迎えるは一番の仁志という場面。
バントか、強攻か、あるいはエンドランか・・・。
色々な可能性が考えられる中、山井の投げた3球目は外角に大きくそれた。

だがその時、仁志は体勢を崩しながら食らいついてきたのだ!





ランエンドヒットだ!



だが、あまりに体勢が悪すぎる。
当てたは良いが、打球はそれほど勢いもなく一二塁間へ。

うまくいけばゲッツー、それが無理でも進塁打止まり・・・。

拳を握りかけた、次の瞬間だった。







なんか、抜けたー!!


ウッズのこのエラーから、ズルズルと二点を失った山井。
打てない、守れない、情けない野手陣に足を引っ張られまくっての敗戦。

山井よ、腐らず耐えてくれ!
この借りは、次の登板で必ず打線が返すから!・・・たぶん。



考えるより・・・、振れ!


○中日4-1東京ヤクルト

取りこぼしの許されない下位チームとの対戦。
なんとか連勝で迎えた今日の試合に、ヤクルトはあの男を中四日で登板させてきた。

そう、超優良外人・グライシンガーである。
目下、最多勝と最優秀防御率の二冠王ピッチャーが相手では、
たださえ湿り気味の竜打線が対応できるわけがない・・・。
誰もが歯がゆい貧打を覚悟した、この対戦。

難攻不落の投手と対する場合の心得は、ただひとつ。



「考えるより・・・、振れ!




















打ちも打ったり、6連打。


「次は変化球かなぁ?」「裏をかいて真っ直ぐかも・・・」

そんな風に色んなことを考え始めると、ますます打てなくなるものだ。

考えて打てるようになるなら、キツい練習なんて必要ない。
好投手のボールを打つには、開き直ってバットを振る!これしかないのだ。







「頭からっぽの方が、夢つめ込める」


ドラゴンボール理論を実証してみせた、今日の対戦であった。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

【割と大事なお知らせ】



日ごろはご愛顧いただき誠にありがとうございます。

さて、やや残念なお知らせになるのですが、
本日より一週間ほど家を空けるため更新ができなくなります。

このデッドヒートの最中に数試合分の記事が書けないというのは痛恨の極みですが、まぁ仕方ないです。お許しください。


ただ、家に帰って来次第、できる限りブランクの数試合分の記事もまとめて執筆・更新していきたいと思いますので、毎晩このブログを読まなきゃ寝られないというコアなファンの方も、どうか一週間だけ辛抱をお願いいたします。



まぁ、言ってもせいぜい一週間ですから。
あの人の復活を何年も待ち続けてる一途なドラファンからすれば、一週間なんて一瞬でしょ。





PS.出先でバランスボールから落っこちないように気をつけます。






鬼のノリさん


その日、ドラゴンズの4番に座ったのは、タイロンではなく中村紀洋だった。

ただでさえ福留不在により攻撃力が大幅ダウンする中での4番の欠場。
お世辞にも「強い」とは言えないスターティングオーダーを目にし、
多くのファンが試合開始前の時点で敗戦を覚悟したのではなかろうか。


ゲームは、その"嫌な覚悟"を現実にするかのような展開で、
8回ウラまで単打3本、わずか1点と貧打振りをさらけ出す内容になっていた。

だが、この回を迎えたところで打ちあぐねていた川島が降板し、リリーフにスイッチ。
ここで代打に出た先頭・堂上剛が、反撃の狼煙となる左直安を放つ。
さらに続く井端がバスターエンドランを決め、無死一、三塁。

にわかに沸き立つ超満員のスタンド。
鳴り響くのは、必殺のチャンステーマ「川又チャンス」の大合唱。

しかし、一気に行きたいところで波に乗れないのが今季の中日だ。
まず荒木が中途半端なバッティングで三塁走者を殺してしまい、一死一、二塁。
続く3番・森野も左殺しの石川の術中に嵌り、空振り三振を喫する。

絶好機は、あっという間に二死一、二塁の崖っぷちとなり、
ここでボックスには今季初めて4番に座った中村紀が立つ。



やはり、タイロンの不在は痛すぎる―。



いや、ノリさんはきっとやってくれるはずだ!



諦めと期待が交錯する中、花田vs.中村紀の勝負は始まった。
正直言って、心中では諦めの方が若干強いのも事実。

だが、そんなことを考えたって仕方ない。
もうここまできたら、できることは神頼みのみ。

そして勝負は、カウント0-1からの2球目にやってきた。






イチ!





ニー!!





サン!!!





ダァーー!!!!



○中日5-2ヤクルト

確かに福留もタイロンもいない、貧打線である事は認めよう。
でも、俺たちにはノリがいる

最後まであきらめない男・ノリがいる限り、負ける訳にはいかねぇんだよ。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




モノが違うぜぇ!


○中日6-1ヤクルト

「今日は健太に尽きるんじゃないか」。
この落合監督のコメントが、試合のすべてを表している。

今日の相手先発は、プロ初先発となる新人の伊藤秀範(25/四国リ)。
初物と対する際はズルズルと抑え込まれるか、早い回でKOするかのどちらかと相場は決まっているが、
今夜は初回の朝倉の投球が、試合の流れを後者に動かしたと言えるだろう。

初回、朝倉は青木をたった一球で仕留め、続く田中、ラミレスも危なげなく料理。
もしここでテンポの悪い投球―、具体的に言えば20球前後を要する投球をしていたなら、
あるいは伊藤はリラックスした気持ちでマウンドに上がり、中日をキリキリ舞いさせていたかもしれない。

しかし初回表がわずか6分で終了してしまったため、伊藤は緊張感が解れぬまま登板し、
結果として2回6失点という苦い先発デビューに終わったとは考えられないか。
そう、朝倉は開始数分にして、ゲームの流れを支配したのである。

つい数年前までは四球で自滅する姿がお馴染みとなっていた男が、
まさかここまで成長するとは、正直想像できなかった。
まったく、この男の桜木花道級の成長っぷりには恐れ入るばかりだ。



さて、支配者・朝倉は安打こそ許すものの要所を締める投球で、あっという間に9回表。
伊藤とはモノが違う格が違う、そんなエースの風格すら投球の締めくくりは、
いよいよ一死一塁、内野ゴロならゲッツー試合終了という場面を迎えた。






ウォリャ~!!





よっしゃぁ~!!





ゲッツーでゲームセットじゃぁ~!





・・・。





・・・やべ、落とした。



1失点完投で12勝目、防御率もグライシンガに続く2位と文句なしの成績だが、
こういう朝倉の不完全なとこ、大エースになりきれない人間っぽさが、大好きです。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




李炳圭、仁王立ちを会得。


●中日1-3巨人

激戦の幕切れは、あっけなかった。

12回表二死満塁。カウント2-2。
高橋はストライクゾーンだけを目がけ、渾身の直球を投げ込んだ。
だが高卒ルーキー・坂本の振り抜いた打球は、無情にもセンター前にポトリ。
その瞬間、「1位通過」の目標は、どこか遠くへ去ってしまった気がした。

事実上の終戦である。


満塁策がどうこうとか、立浪を出すタイミングがどうこうとかを言う気は毛頭ない。
ただ、どうして何度も訪れたサヨナラのチャンスをモノにできなかったのか、
どうして高卒ルーキーに打たれるほど精神的に追い込まれてしまったのか・・・、
選手たちにはそこら辺をよく考えて、来年また出直してもらいたいと思う。



さて今夜の試合、ひとつ猛烈にウケた場面がある。

9回裏、一死一、二塁で打者は李炳圭、カウント1-1というシーン。
一打サヨナラの懸かったこの時に、事件は起きた!














・・・。






動けよ!



実はこれ、豊田が投球動作に入った直後に李炳圭がタイムをかけたため、
それが認められずそのままカウントを一個損したという裏があるのだが、
それにしてもこの大事な試合の、それも一番大事な場面で、
こんなお笑いをやってのける李炳圭は、やはり只者ではない。

なんつーか、最初から最後まで李炳圭にはお世話になりっ放しのシーズンであった。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




伝説篇、ついにスタート


いつも当ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
さて本日は、新ブログ開設のお知らせをさせて頂きます。

えー、既にご存知の方はいるかと思いますが、
「イレコミ!ドラゴンズ~伝説篇~」というブログを新たに開設しました。

このブログの趣旨は、「中日71年の歴史における伝説の試合や、個人的に印象に残った試合」を、
当ブログと同じくテキスト形式で紹介する(ネタにする)というものです。
・・・ほら、そうやって聞いただけでワクワクしてきた人!
あなたのようなオールド・ドラゴンズマニアのためのブログです。



さて、そもそも新しいブログを更新しようと思った最大の理由は、
昨今話題の「ユー○ューブ」や「ニコニ○動画」で中日の懐かし映像を見ていて、
「あー、これ、記事にしたい!」という気持ちを抑えられなくなったからです。

もちろん、あくまでメインはここなので、ここは今まで通りのペースで更新していきます。
新ブログの方は、私も学生生活やバイトがあるので毎日更新というわけにはいきませんが、
まぁ週に一回くらい、気が向いた時にはなるだけ更新していこうと思います。


とりあえず本日は手始めに、1989年のあの試合の記事を書いてみました。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。


「イレコミ!ドラゴンズ~伝説篇~」
http://oldirekomi.blog117.fc2.com/






課題はトラウマの克服


●中日1-3巨人

またしても山本昌が、痛打を浴びた。

先発の山本昌は2回に四球と連打を浴び3点を失ったが、
その後はピンチで三振を奪うなど立ち直り、結局6回3失点と粘りの投球をみせた。
味方打線が木佐貫の前に沈黙し、四ヶ月振りの勝利こそならなかったものの、
充分次につながる投球を見せてくれたと評価できるだろう。

・・・そう、客観的に結果だけみれば、山本昌はよく投げたと思う。
セ界一の打線相手に3失点に抑えたのはまずまずと言えるし、
一時期の壊滅的な内容に比べれば、だいぶ本来の姿に戻りつつあるのも確かだ。


だが、しかし。


如何せん、今年の昌は「ここを抑えれば!」という場面で痛打される場面が目立ちすぎる。
例えば今夜は2回2死二、三塁の谷との対戦が、それだ。
まず、ホリンズに打たれた1失点目は、展開からすれば大した一本ではない。
だがここで谷に打たれてしまうと走者が二人とも帰り、たちまち3点を先取されてしまう。
序盤に1点で抑えるのと、3点取られるのとでは今後の展開を考えれば大違い。
なんとしても抑えなければならない序盤のターニングポイントだったのだが・・・、







無情にも、打球は二遊間を破りセンター前へ。
この一撃により、開始わずか数十分にして試合の大勢は決まってしまった。

「たられば」は言いたくないが、ここさえ抑えていれば、流れは中日に来ていただろう。
ある意味、「たられば」を言わせる投球が、今季の昌の特徴(欠点)なのかもしれない。


それにしても、ノーノーを達成したのがわずか12ヶ月前とは信じられない変貌振り。
どうして昌はこんなに弱気な投手になってしまったのか・・・。

私はその原因に、思い当たる節がある。







2006年10月22日、日本シリーズ第二戦。


1点リードの7回2死二、三塁。
「ここさえ抑えれば!」の極みとも言えるこの場面で、
山本昌は8番・金子誠に痛恨の逆転打をセンター前へ打たれ、力尽きた。

おそらくここを抑えていれば、8割方このゲームには勝っていただろうし、
あるいは日本一のフラッグの行方も変わっていたかもしれない。

あくまで私の推測だが、この一打がトラウマとして昌に憑り依き、
今季の不調につながっているのではないだろうか。

200勝という目標をもってしても癒すことのできない心の傷があるとすれば、
酷な話だが、自身の左腕でそれをぶち破るしか道はない。


20年間、我々を魅了し続けた193勝男は、こんなもんじゃなはずだ。
太陽が凍り付いても、私は昌を見捨てるつもりはない。


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

あの失策が大きかった


○中日7-3巨人

首位決戦の第1Rは、ウッズと李炳圭の両外国人の活躍で中日が制した。

とりあえず、スカッとビョンの満塁弾の画像を見ていただこう。














誰もが「外野フライで良いんだぞ!」と祈ったであろうこの場面で、
まさかド派手な満塁弾を打ってくれるとは・・・。
良い意味で期待を裏切るとは、まさにこの事か。

結果的にこの一発が試合を決したわけだが、
今夜のビョンは序盤、致命傷にも繋がるマズい失策を犯していた。






2回表、先頭ヒゲなしの大きな打球の目測を見誤り、
一旦はグラブに収めながらもポロリしてしまったのだ。

ヒゲなしは悠々セカンドベースへ達し、たちまち無死二塁のピンチに。
「またビョンか・・・」「やめちまえ!」「おい落合!なんで使い続けるんだよ!」・・・。
球場に響きわたる容赦ない罵声。さすがに私もこのプレイには、苛立ちを感じずにいられなかった。


だが今夜最大のピンチを前にし、投手の山井が奮起する。
阿部の飛球タッチアップで場面は一死三塁となり、打席には怖い二岡。

内野ゴロでも先制点が入るこの場面で、二岡は緩いゴロを放つ。
「ゴロGOで1点は止む無しか・・・」。

そう思った次の瞬間だった。







山井が身体を大きく反らしながら、なんと弾んだ打球をキャッチしたのだ。


結果論だが、ここで先制点を許していたら展開は大きく変わっていたと思う。
また巨人はこのチャンスを逸したことで、流れを手離したとも言える。


そう、すべては李炳圭のあのエラーがきっかけ。
あのエラーがなければ、このファインプレーもなく、
このファインプレーがなければ、今夜の勝利は無かった・・・。


ま、まさか!あのエラーは、流れを引き寄せるためにビョンがわざと犯した、
あまりにリスクの高すぎる超絶的なフェイクプレイだったのではないのか!?

そ、そうか。「韓国のイチロー」というのは他でもない、






頭脳的プレイのことを指していたんだ!


この3連戦初戦、李炳圭の命がけのフェイクプレイで、まず1勝。

いやぁ、結果論のこじつけって楽しいね。






さぁ、ラストチャンスだ。


明日からいよいよ首位・巨人とのホーム三連戦。


 「ねぇ~、ひろみつぅ~ん☆」


 「なんだい、ノブちゃ~ん★」


 「最近、ちょっとご無沙汰じゃなぁい?」


 「ん?何がご無沙汰なんだい?ノブちゃん」


 「いやぁ~ん、ひろみつったら分かってるくせにぃ~☆」


 「なんだよ~、変な奴だなぁ~、アハハ」


 「だからね、そろそろ久しぶりに・・・どう?


 「どう?っって言ったって・・・だから何の事だよぉ~」


 「もぉ~、言わさないでよぉ~、イジワルゥ☆」


 「言えよ~、気になるだろ~ぅ?」


 「もう、しょうがないわねぇ~、だからぁ、」







 「さ・ん・た・て


 「あ~、3タテか!分かったよぉ~」
        「じゃあ、久々に明日は熱い夜にすっか!」



 「あぁ~ん、明日が待ち遠しいわぁ~☆」



今季のドラゴンズがいまいち波に乗れない理由のひとつに、3タテの少なさが挙げられる。

今季の3タテはわずか二度。二戦のみの交流戦を挟んではいるものの、ちょっと少なすぎる。
それも最後は5月15~17日のヤクルト戦で、実に三ヶ月も3タテから遠ざかっているのだ。

大きな連勝を作るのには不可欠な3連戦3連勝。
もしここで巨人相手にそれができれば、起死回生どころか一気に連覇への階段を駆け上ることも充分考えられる。

とにもかくにも、今季の命運が懸かる大事な大事な巨人戦。
相手は勝ち頭の高橋尚、木佐貫あたりが有力?

そんなの関係ねぇ!さぁ、3タテしよっ。






これが今の実力


●中日2-6広島

見せ場も収穫も希望も、何も無い試合だった。

打線はわずか2安打に抑えられ、中田はお馴染みの四球病で自滅。
相変わらずリリーフ陣もピリッとせず、犠打や送球といった細かいプレイでもミスが多発するなど、
もはや逆転の糸口すら見つけることのできない、酷いゲームだった。


夏休みの締め括りを、5位カープを相手に痛恨の負け越しで終えたドラゴンズ。
確かに前田の記録達成にぶつかったのは不運だった。だがそんなのは負けの口実に過ぎない。
認めたくはないが、これが今年のドラゴンズの実力なのだ。

七月以降、幾度となく混セを抜け出すチャンスはあった。
逆転負けを喫した先日の横浜戦も、昨日の広島戦も、去年の中日なら余裕の勝ち試合だろう。
しかし今年の中日は、どうしても接線を勝ちきれない。
いや、掴みかけた勝利を自ら手放してきたと言うべきか。

あっけない敗戦より、歯がゆい敗戦の方が残るダメージは大きい。
そうして積もり積もったダメージが、ここにきて選手達の体力をジワジワと削り、
さらにそこに井端、荒木といった主力の不振が重なり、チームは泥沼へ・・・。
今のドラゴンズは、まさにそんな状態である。



今日、巨人が横浜を延長の末に下し、差は2.0に広がってしまった。
この時期にこれ以上離されることは、すなわち終戦を意味する。

そう、気付けば季節は初秋・9月なのだ。
もう誰が戦犯だとか、采配がどうのこうのという時期ではない。
ここからは、結果のみが順位を左右するガチンコレースの始まりだ。

井端も荒木もノリもウッズも森野もビョンも英智も谷繁も、
川上も朝倉も中田も小笠原も昌も岡本も高橋も岩瀬も、みんな頑張れ。

泣いても笑ってもあと一ヶ月。




俺たちの戦いは、これからだ!


・・・あ、しまった。
これ、ジャンプの打ち切り最終回の王道フレーズだわ。