自然の壁
●中日0-2阪神
何か、強力な「壁」に押し戻されたようだった。
竜虎決戦第2Rは、安藤と小笠原の投げ合いとなった。
序盤から、調子が悪いのは明らかに安藤の方。
だが貧竜がことどとくチャンスを潰し、次第に安藤も乗ってくる。
一方の小笠原は丁寧にコースぎりぎりを突く繊細な面と、
クロスファイアで三球勝負を仕掛ける大胆な面の両方を見せ、虎を手玉に取る。
だが6回ウラ、浜中の2ランで撃沈し、そのまま2-0でゲームセット。
「小笠原の日は援護なし」を、またしても繰り返してしまった。
さて、今日の試合のポイントは、1回表にあったと思う。
一死一、二塁で、打席には昨夜大暴れのウッズ。
ここで安藤のやや中に入った直球を見事に捕らえた打球は、
右中間の深いところへ向け、高々と舞い上がる。
いったか―!
そう思わせた打球だったが、無情にもフェンス前で失速し、センターのグラブにポトリ。
おそらくこの当たりがインしていれば、今日も竜が勝っていただろう。
それにしても、昨夜は同じような当たりがそのままスタンドインしたのに、一体なぜ?
このとき、我が家のテレビは、驚くべき光景を映し出していた!
こ、これは・・・。
グリーン・モンスターだぁ!!
フェンウェイパーク(ボストン)のレフトに聳え立つ11.3mの"怪物"。
なんと、それが甲子園に現れたというのである。
こりゃ、東京ドームの空調どころの問題じゃないぞ。
まったく、浜風の作り出す気まぐれな壁は困ったもんだぜ。
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