イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




 わかに残留の可能性が浮上してきた川上。このままオファーが無く、残留という事になれば、ファンとしてはほっと一安心。しかし、10年間も第一線で活躍したエースが、周囲の評価を聞きたいと名乗りを挙げた末にオファー無しというのは、なんとなく寂しさを覚えたりもするから、ファン心理は複雑だ。いつだったか、進藤(横浜)が威勢良くFAに売り込みをかけ、敢えなくノーオファーで残留となった時は、子供ごころに「うわ、ダセぇ」と思ったものだ。
 まぁともかく、「いる」か「いらないか」で言えば、中日ほど川上を必要としている球団は無いと思う。現在、中日の先発投手陣は近年稀にみる駒不足に陥っているからだ。中田、朝倉は壁にぶつかっている最中で、吉見、チェンはまだ経験不足。唯一計算できるのが山本昌では、この10年くらい中日の投手スタッフは何をやってたんだ、という事になる。仮に川上が移籍となると、「柱」になり得る投手がいなくなってしまう現状である。このままでは、開幕投手・山本昌が現実味を帯びてくる。若手育成をテーマに掲げるシーズンのスタートとしては、相応しいとは言えない人選だ。そこで浮上するのが、浅尾の名前。来季は先発転向が既に監督の口から明言されており、WBC辞退も先発調整に専念するためだと考えられる。体型からは想像できぬタフさは昨季の43試合登板で証明済みだし、何より華があって投げっぷりがスマート。まさに浅尾は、エースになるために中日に入団したような男なのだ。
とは言っても、やはり先発投手として未知数なのは否めない。もし開幕早々浅尾がコケたら、期待が大きい分反動も強く、チーム成績も連動してしまう恐れがある。そうなると、やはり安定した成績を計算できる投手、すなわち川上はV奪回には必須の存在なのだ。もし川上が「金」や「夢」でなく、「自分を必要としてくれる球団」を最優先に考えるのであれば、中日ドラゴンズ以外に選択肢はないはずである。少なくとも11月末になってもオファーの一つもしないメジャー各球団に比べれば、ずっと愛が深いと思うのだけど・・・。



 方で、楽天入りが確実視される中村紀。こちらは、中日より楽天の方が「必要としている」度合がはるかに高いので、移籍は止む無しだと思う。獲得の経緯が経緯だけに、まさかのFA宣言にバッシングが集中するのも仕方ない。ただ、別に同一リーグに移籍する訳じゃなし、2007年は破格の低年俸で日本一にも貢献してくれたのだから、奇跡的なコストパフォーマンスで感動を与えてくれたことに、我々はもっと感謝すべきではないか。
 さて、構想が白紙になったファーストには、新井、福田のアピール合戦に加え、新外人の獲得、さらにはビョンのコンバートなんて案もあるらしい。おそらく来年いっぱいは定形は無く、これらの案を試行錯誤しながら組み換える事になるだろう。ただ、最終的(数年後)には新井か福田のどちらかが定位置を取るのが理想の構想だ。ノリのFAで思わぬチャンスが転がり込んだ両者。やがて来るレギュラー獲得の日のためにも、とりあえずワンバウンド捕球だけは練習しといて欲しい。

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We are "非国民"!?


 お久しぶりです。なんだかオフシーズンにも関わらず周辺が騒がしいですね。この時期にニッカンスポーツの一面にデカデカと「中日」の文字が踊るのなんて、ロッテの落合を獲得した時以来ではないでしょうか。こりゃ、おちおち「クロノトリガーDS」をやってる場合じゃなさそうなので、久々に記事を書こうと思います。



 さてなんだかんだと猛烈な批判を浴びているWBCの件。中日ファンとしては、驚くべきは全員辞退した事よりも、浅尾と高橋聡が選考に名を連ねていた事だ。周知の通り、WBCと言ったら、イチロー、松坂、松井、福留、城島やら屈強なメジャーリーガー達が、国の威信を懸けてわざわざキャンプを打ち切ってまで来日する超大規模なイベントである。
そこに焼肉の脂をティッシュで拭き取ってから食べる浅尾や、和菓子屋の息子が出場するというのは、いささか役が重すぎやしないか。これは去る8月、日本を代表する夏フェス・Rock in japanにアイドルグループperfumeが出てた以来の"場違い感"である。そりゃ、そこらのアイドルとは一味違うってのは分かるけども。
まぁ百歩譲って、「焼き肉と和菓子とperfumeは関係ねぇだろ」という真っ当な正論を受け入れたとしても、やはり彼らにWBCは早すぎると思う。
特に今季の実績が買われ、大会ではリリーフでの待機が予想される浅尾は、いざチームに目を向ければ先発転向が内定しているのだ。これではキャンプでどちらに重きを置けば分からないし、まだ身体も完成していない若者がこんな調整をしていては、選手生命に関わる怪我に繋がる恐れも否めない。浅尾の辞退コメントにあった「不安」というのも、この辺りの事情を指しているのだろう。


 辞退を即答したという岩瀬、森野については、北京で散々批判の矢面に立たされた苦い経験を思えば、「二度と行きたくない」との言葉も重みがある。追加招集を断った元・日本代表の和田もそう。表向きはプライドがどうこうと説明されているが、きっと当事者にしか分からない心の傷もあるのだろう。
わざわざトラウマを抱えた選手を引っ張り出してまで「なんちゃってベストメンバー」を組む必要はない。当初王さんや原監督が言っていたように、この大会は行きたい者だけが自由意志に基づいて行けば良いのであって、行きたくない者を槍玉に挙げて非難するのはお門違いも甚だしい。
よって、中日の選手達の意思は尊重されるべきであり、11vs.1の構図でここぞとばかりに叩きにかかるのは、虐めに等しいナンセンスこの上ない行為といえるのだ。



 ・・・と、ファンの立場でチームを擁護してみたものの、かなり無理のある弁解なのは否めない。
法律(ルール)的には中日の意見が正しくても、国民感情的にはしっくり来ないという、まさにそんな感じ。従来の法制度なら中日が無罪だろうが、裁判員制度を導入すればかなりの確率で有罪判決を受けそうなケースである。
中日贔屓の立場で考えてみても、上記に挙げた辞退理由は、どう考えても説得力に乏しく、そのままどこの球団の選手にも転用できるものばかりだ。その中で、なぜ中日の選手だけがこぞって辞退するのか?と突っ込まれた時、納得できる説明ができるかどうか。
中日擁護の一つに「あくまで権利なのだから、それを放棄しても問題はない」との指摘もある。しかし私は、今回の「権利」は、限りなく「義務」寄りの「権利」だと考えている(NPB規則の冒頭に、選手ならびに関係者は球界の発展に貢献うんたらって記述があったはずなので、この場合の「権利」はそれに当たると思う)。
詰まるところ、球界の発展がストップして困るのは他でもない、被雇用者である選手達な訳で、自分たちの身分保全のためにも球界発展に寄与するのが「使命」の一環だと考えられる。それにこの主張を認めるのは、選挙権の不行使やNHK受信料の不払いまで正当化してるみたいで、なんか個人的に嫌だ。


そもそも「せっかく大会を盛り上げようとしているのに、水を差すような事をした」のは事実なのだ。中日球団は良し悪しに関わらず、社会的波紋を呼んだ事に対して謝る。それが企業の誠意ではなかろうか。
それに対する様々な議論を行うのは、ファンやマスコミの役目である。今回の件など、いくら当事者達が愚痴をこぼしたり、反論をしたところで、WBCへの前向きなムードを阻害するだけ。とりあえず中日球団は謝り、原監督をはじめWBCスタッフはこれ以上いちゃもんを付けない。互いに大人の態度をみせなければ、この結論なき争いは泥沼化の一途を辿るだけである。



最後に、先日落合監督が40分に渡って持論を繰り広げたという話題について。
あれ、本当は辞退どうこうはどうでも良くて、落合監督は自ら犠牲になって選手の立場を守ったんだと思う。
選手を直に擁護できるのは直近の上司だけだから。
アンチも多いでしょうが、私は落合監督は素晴らしい上司だと思います。