イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

△5-5阪神




とんでもない熱戦を終えて、まず思うこと。






「阪神の気合いは半端ない」




もう、この一言に尽きる。
約半数の試合で二桁安打を記録している「猛虎打線」とやらはどんなもんかと楽しみにしていたのだが、その正体は
鬼気迫る凄まじいまでの気合いの集合体であることが、この二日間でよく分かった。


昨日も今日もそうだが、阪神の安打にはやたら内野安打が多いな、と感じた方は少なくないだろう。
突出して足の速い選手がいるわけでもないのに、なぜことごとくボテボテの当たりがセーフになるのか。
実はあれこそ気合いの成せる技であり、普通なら打った瞬間下を向いてあきらめるようなゴロでもあっても、
阪神の打者は猛然と前だけを向いて走り抜ける。

いや、それ以前の問題として、普通なら三振やファールになってもおかしくないような球を、配球だとかコースだとかを
超越した気合いで無理やりフェアゾーンにねじ込んでいるのだ。
フェアゾーンに入りさえすれば、何が起こるか分からない。まさにそんな感じでダメ元でゴロを打つ。
そこには策もへったくれもない、ただ、当てることだけを考えてバットを振るのみ!と。


一人一人はめちゃくちゃ怖いわけでもないのに、繋がると強力な「線」となる。これぞ真の打線ではないか。
巨人のような「点」を揃えただけの打線にはないチームの結束みたいなものを、今の阪神は持っている。

そして、甲子園の延長戦という逆境にも負けずタイに持ち込んだ中日の集中力も見事であった。
12回の無死満塁の拙攻はあまりにもったいなかったが、阪神の気合いが強打者・和田をも飲み込んだと解釈しよう。




ただ…、ひとつ残念だったのが浅尾の起用法。
この異常な熱戦なら、浅尾は2イニングいかせても良かったと思う。


7回にブラゼルに一発は浴びたものの、あれはブラゼルが凄いだけであり、他の打者は完璧に抑え込まれていたし、
ストレートのノビ、変化球のキレ共に冴えているのはテレビ越しにも伝わってきた。

ならば城島から始まる8回も、本気で勝ちを取りに行くなら浅尾続投がベターだったのではなかろうか。
少なくとも阪神サイドは清水昭に代わったことに対して嫌な感じはしなかっただろう。

確かに浅尾は過労気味に違いない。明日も出るかもしれない。
だが、だからと言って今夜のゲームがセオリーに当てはめるような内容だったかと言えば、そうではない。
セオリーを壊してでも目の前を勝利を確実につかみに行かなければならない、そういう試合だったはずだ。


あくまで私の個人的な感想だが、そこに中日と阪神の勝利に対する決定的な意識の差があるような気がした。
この差があるうちは、竜は虎の尻尾を見据えることはできても捕まえることはできない思う。


とりあえず死の6連戦は明日で終わり。
明日は浅尾を3イニング投げさせるくらいの覚悟をもって、猛虎打線に挑んでほしい。
というか、それくらいの覚悟がないと夏場以降のもっとヤバい試合は乗り切れないだろう。



…おっと、激戦に興奮するあまり、オチもネタもない真面目な記事を書いてしまった。
それくらい今夜は冗談も言えないような熾烈な戦いだったということである。




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●2-3阪神





およそ10年前、日本中が空前のモー娘。ブームに沸いていた時、ちょうど中学生の思春期真っただ中だった私も例に漏れず
熱狂していたクチなのだが、当時人気を二分していたのが"なっち"安倍なつみと"ゴマキ"後藤真希であり、その 他のメンバ
ーにもクラスに一人、二人はファンがついている、という状況であった。


そんな中、ビジュアル的には限りなく「ネタキャラ」に近く、周囲でファンも見たことないのが保田圭という人だった。
噂によれば歌唱力はずば抜けていたらしいのだが、いかんせん華がない。はっきり言えば可愛くない。


"圭ちゃん"とメンバーから慕われるなど人格者らしいのはよく分かるのだが、それなのにどう考えたって人格者とは
程遠そうな辻希美やら加護亜衣やらよりも人気が無いことを、私はずっと不憫だと思い続けていた。
(かと言って保田ファンになろうとはこれぽっちも思わなかったが)


あれから10年を経て、今の私はこう思う・・・








やっぱ圭ちゃんダメだわ




竜の圭ちゃん、野本圭が苦しんでいる。

今日も2打席2三振に倒れ、打率は遂にデッドラインの2割を割り込んでしまった。
また安打数34に対し三振数35は弁護の余地がない惨状と言わざるを得ず、二軍降格もいよいよ時間の問題になってきた。


ファンとしてはそれでも野本が使われる続ける疑念に加えて好調の堂上剛を押しのけて出場しているということがどうして
も納得いかず、野本に対するファンの風当たりは日に日に強くなってきている。

私もそこそこ長くファンをやっているが、若手の生え抜き野手に対してここまでバッシングが多いのは、あまり記憶がない。
基本的にファンというのは若手生え抜きには優しいのが人情なので、今の野本はその概念を打ち破るほどどうしようもなく、
結果はもちろん、内容もスカスカの打席を何カ月も繰り返しているということである。



確かに野本の打席内容は酷い。それは中日ファンならば誰もが共有している率直な感想だと思う。
ただ、ここで「野本酷い!堂上剛使え!」と言うのも実に芸のない応援スタンスであり、モー娘。でいえば「俺が好きな
のはなっちとゴマキ。保田はいらない」と言っているようなもので、当たり前すぎてつまらないっちゃつまらない。
そんな中で「俺は保田ファンだ!」と心から言えるアウトローな人がいたら、私はその人をちょっと尊敬しちゃうだろう。


現状、中日ファンは大半が「堂上剛>野本」という意見を持っており、野本の擁護などほとんど見かけないのだが、
だからこそ私は、当ブログでは野本を見捨てず支持し続けるという立場を敢えてとってみようと思う。


そんなわけで超超超いい感じで頑張れ、野本圭。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○3-2巨人




試合開始前、予想されていた先発は吉見か中田賢のどちらかだった。


特に巨人の先発が東野であることが8割方確実だったため、勝ち越しを狙うのであればそれが定石だろう。
しかし、蓋を開けてみればコールされたのは、相手のエース級にぶつけるにはあまりに不安すぎるこの男だった。





 

弾丸ネルソン!




おそらく、この発表の時点で狭い東京ドームをフルに活かした巨人打線の猛攻を覚悟した方は少なくないだろう。
なんてったって、向こうは東野なのだ。
防御率的にみればせいぜい取れても3点、つまりネルソンは最悪2点で抑えなければこの試合、勝てないということだ。


正直言おう。私はネルソンをぜんっぜん信じてなかった。大差の敗北は確実とさえ思った。
そういえば例の連続完封の真っただ中に予想に反して登場し、あっさり記録を継続させたのはこの男だったが、あの時とは
相手が違う。しかも今日は脅威の存在感を誇る高橋由がスタメンに名を連ねているではないか。
吉見、チェンであっても6回3失点なら御の字という凄い打線を相手に、ネルソンが踏ん張れる訳など・・・無い!



その不安通り、ネルソンは先頭の坂本をいきなり四球で歩かせてしまう。
ここは巨人の拙攻に助けられ奇跡的に切り抜けるも、この後もネルソンはことごとく走者を出す苦しい投球を続ける。

相次ぐカウント3ボール。
いつ猛攻に遭ってもおかしくない、まるで酔っ払いが綱渡りをしているような危うい投球の連続。
全打者、全投球が緊張感で一杯という心臓に悪い試合展開も気付けば5回を終え、なんだかんだで無失点に抑えながら、








ラミレスを三打席連続三振に斬るなど、戦前にネルソンに抱いていた不安も、いつしかほのかな期待に変わり、怖い阿部
に対してカウント2-3から変化球で見逃し三振をとった時にははっきりと「こいつぁ凄い!」との確信に変わったのである。

まあ結局、この後すぐに脇谷の2ランで降板することになるのだが、粗さだけじゃない非凡さをこれでもかと見せてくれた
だけでも、真夏のお盆連戦を前にチームにとって非常に大きな収穫になったのではなかろうか。
何よりもネルソンvs,東野という一見すれば試合放棄にさえ思える対戦で僅差の勝利をもぎ取ったのが大きい。




それににしても前回も今回も、ネルソンは「まさか」という結果を平然と残す訳の分からない投手だ。
ほんとのこと言うと、今日だって何がそんなに良くてあれだけ巨人打線を翻弄できたのか分からない、まさに謎の外人。


204cmという長身と、やけに長い手足。印象的な顔の造形、歯の白さ。
なんだかアマゾンの原住民がそのまま日本に来たような一種異様な不気味さを漂わせるこの男だが、







どうやらチームメイトとは、割とうまく溶け込んでいるらしい。よかった、よかった。




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●4-7x巨人





サービス業の基本は、お客様の満足を追及することである。



お客様第一主義!お客様の笑顔のために!お客様は神様です!
そんな心構えを常に忘れず、最高のサービスを提供することが店の従事者の責務なのだ。





 「おい、新入り!おまえの仕事を言ってみろ!」


 「はい!店長!私の仕事はお客様に満足して頂くことです!」







 「毎度ありがとうございます!」






 「毎度ありがとうございます!」





 「おい、新入り、ちょっと」


 「はい!店長!」


 「えっと、もういいよ、帰って」


 「はい!これにて閉店ガラガラ!」





うん、こんな酷い店は二度と入りたくない。


ものすっごく良い試合を、まだあんまり思い入れもない新入りにブチ壊されたのは、かーなーりー腹立つ。
正直、こんなに胸糞悪い試合は今季一番かもしれない。試合が試合だっただけに。

これからは清水商店にお世話になろう。





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○10-3巨人





 「遂に・・・遂にヤツが帰ってきたぞ!」







ドヤッ!




ドヤヤッ!



ドヤヤヤヤッ!








鬼の森野、完全復活!





このチーム・・・ここにきて、なんか凄いぞ!



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]






いよいよ来ました、死の6連戦。



これを「天王山」と煽るのはまだ時期尚早かと思うが、仮に6連敗でも喫すれば事実上の死亡宣告になるのもまた事実であり、
そういう意味では今後レースに残る権利があるかどうかを巨人・阪神の皆様に審査して頂く、そんな位置づけだと考えている。


あくまで中日は、ここんとこ俄かに調子づいて偉そうなことを言ってる若輩者に過ぎず、お気に召さないのであればどうぞ
どうぞ、ボッコボコにぶっ潰して下さい。またイチから出直して参りますので。
その代わり…、先輩方が不甲斐ないようでしたら、遠慮なくいかせて頂きます。的な立場であることを弁えておきたい。




さて、ここで大切なのは、あまり普段着野球とやらを意識しすぎない方が良いということだ。

ただでさえ今季の中日の普段着なんて言ったら好き放題に虫に食われた一着100円のセール品程度のものでしかないのに、
そこへきて夏場の首位攻防など未経験の若い選手がたくさん名を連ねる布陣なのだから、冷静になれという方が難しい。

こういう場合においての若手中心編成は、正直どちらに転ぶかやってみなければ分からない。
緊張で地に足がつかず終始呆然としたままあっさり負けるか、あるいは普段出ないようなアドレナリンが多量分泌され、
勢い任せに神がかり的な強さを発揮するか。こればかりは神のみぞ知るところだ。



そこで私が提唱したいのは、端っから普段着なんて脱ぎ捨てて、今日は特別な日なのだと意識づけることである。
と言っても普段は行かないような気取った場所に一張羅を着ていくのでは前者に転ぶ恐れが高まるだけだと思うので、
特別は特別でも、緊張よりも楽しみの方にベクトルが向くような、それでいて普段着では行けないような場所―。



と言ったらあれしかないだろう、







合コン!




アゲアゲな感じで盛り上がっていけば、チームのテンションも高まるはずだ。
合言葉は「脱・普段着!合コン行こうぜ!」


あ、でも井端も藤井も朝倉もいないや。





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「○○、変わっちゃったね・・・」




ドラマや漫画なんかで、都会の喧騒に染まったり擦れた登場人物に対して、かつての素朴さを失ったことへのやるせ
なさを表現するときに常套句として使われるこのセリフ。


必ずしも変わることが悪というわけではないけれど、変化が人の野心や欲望を蝕むことはよくある話で。
ましてや地位も名誉も美人な奥さんも手にした上で昔のままの変わらぬあなたでいて、という方が無理なのかもしれないが。
目標としていた一定のラインまで到達したとき、さらに貪欲に高みを目指せるほど人は万能に作られてはいないようだ。


そんなことは重々理解しているのだけど、敢えて言わせてもらう。







「井端、変わっちゃったね・・・」




今の井端弘和に、ついこの間まで感じていたプロフェッショナルのオーラは、もう無い。


ドッカリとベンチに座り、ガムを噛みながら試合を観戦し、たまに出番が来ればお決まりの内野ゴロで併殺を量産。
かつて「なんでもできる井端」「やらしい打者」として恐れられた野心の塊のような野球選手・井端の面影はすっかり
消え去り、まるで田舎の成金セレブのように態度と振る舞いだけは一丁前、そんな選手になってしまった。


たぶん今すぐ引退したって一生暮らしていけるくらいの経済力は夫婦合わせれば余裕で持っているのだろうが、
そんな世俗的な問題の前に、野球選手として井端は現状をなんとも思っていないのだろうか。

自分のいない間に一回り年下の堂上直が安定した活躍と日進月歩の成長を遂げており、ファンもしばらくは堂上直を
セカンドで使ってみたいという気持ちにシフトしてきている。

それはつまり井端よりも堂上直を見たいという本音に他ならず、春先までは不動のレギュラーとして、もっと言えば落合
竜の象徴として君臨した井端がファン目線でも「堂上直>井端」という見方に変わってきたということである。


井端に求めたいのは、この現状を心底悔しがり、もう一度初心にかえってレギュラーを奪い返すという意識だ。
経済力や地位云々ではない、野球人としての本能とでも言うべきか。
これを取り戻さない限り、いくら周りが言ったって井端は二度と「あの頃の井端」には戻らないと思う。



・・・という記事を一通り書いたところで、今度はまた怪我を悪化させ抹消というニュースが飛び込んできた。
怪我を完治させぬまま一軍へ合流し、特に何もしないまま再発させてまた抹消されるなど、
こんなことを繰り返しているようでは堂上直の評価が相対的にも上昇するのは当然である。


ドラマや漫画だと、「○○、変わっちゃったね・・・」などと言われれば悶々としながらも改心し、
元のキラキラ輝いていた頃の自分を取り戻すのがお決まりなのだが。
果たして井端はどうだろうか。野球人としての真価が問われる。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




全セ5-5全パ




夏休みになると色んなところで部活帰りの中高生を見かけるようになる。
以前はあまり感じなかったのだが、20代も折り返しに近付くと彼ら(彼女ら)の放つオーラみたいなものが
凄く眩しくて、またうらやましく見えるようになり、なるほどこれが青春の魔力かと感心することが最近、増えてきた。


これからいくらでも未来を切り開ける可能性にみちあふれた彼らの姿は見てるこちらの励みにもなったりするのだが、
果たして大人になるとああいう輝きってのは消えてしまうものなのだろうか。
いわゆる青春というのは、10代の特権なのだろうか。今日はそんな、ちょっと青臭い話をしてみる。




24歳の私から見て、格好良い大人、なりたい大人の理想像はずばり「人生を楽しんでいる人」である。

大人になり、家庭を持てば様々な面倒や厄介に直面するようになり、しかもそれは親や教師が助けてくれる訳でもなく、
自分の力ひとつでどうにかしなければならないケースがほとんどだと思う。
なんとか我慢するうちにストレスがたまり、ため息が増え。とても人生を楽しむ余裕なんて無くなってしまうのが
現実なのだとは思うが―、それでもやっぱり楽しもうとする気概だけは持ち続けることが大事だと思っている。


何かに没頭して、それを楽しそうにやれる人というのは何歳になっても魅力的で、格好良い。
10代のように未来を柔軟に変えることはできないかも知れないが、いつまでも10代のような気持ちで
物事に真剣に、そして時には遊び心を交えて取り組む姿は年齢に関係なく気付かされるものがある。












きっと和田さんは、小学生の頃から同じ気持ちで野球を楽しんでいるのだろう。
その表情は、38歳になった今でも野球小僧の面影をそのまま残して変わらない。


要は、年齢なんて関係ない。その気になれば生涯青春だ。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]



○全セ4-1全パ





後半戦に臨むにあたって、現状の中日の不安点といえば森野の不調が真っ先に思い当たる。


交流戦半ばまでは開眼したかのようにヒットを量産し、イチローの210本を塗り替えるペースとまで言われていたのだが、
一時は4割台に乗っていた打率もここへきて降下の一途をたどり、今では3割2分台と平凡な数字まで落ちてしまった。


チームが直近9勝2敗と怒涛の勢いをみせているのであまり表立って問題視されることはないが、ようやく1,2番が機能し始め、
なおかつブランコ、和田がきちんと仕事をしている中、3番打者の不調は本当は大問題である。









特に目立つのが、甘い球を高く打ち上げてしまうパターン。
それでも7月初頭はフェンスギリギリくらいまでは飛んでいたのだが、最近では得点圏でも内野フライを上げるケース
が多く、進塁打にもならない凡フライを上げる様はクリーンアップとしては物足りないと言わざるを得ない。


森野の魅力は甘い球を確実にとらえてキレイに伸びていくライナー性のツーベースにあると思っているので、
「来た!」という球をとらえ切れない打席を見るに、やはり相当状態が悪いのだということが一目瞭然。



 「まーた打ち上げちゃった」



とでも言うような、ベンチに下がるときのこの表情を何度見させられたことか。






さてAS休みが明けると、火曜からはビジターでに巨人、阪神6連戦が待ち受けている。
まだ天王山というには早すぎるが、これ以上離されないためにも最悪5割で乗り切りたいこのロード。


そういう時に森野の絶不調は、正直めちゃめちゃ痛い。
成績的にASに選出されるのは当然ながら、本音をいえばここはゆっくり5連休をとらせてあげたかった。
リフレッシュし、仕切り直しで6連戦を迎えるのが森野にとってベストだと思っていたからだ。


しかし、仮にもイチロー記録を抜きかけていた男。
なんのこっちゃない、ASの舞台でそんな素人考えをものの見事に打ち砕いてくれた。







森野、大復活!?



4安打の固め打ちは、お祭り男の本領発揮か、はたまた6連戦大爆発の伏線か。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




このコーナーは、歴戦の名試合をあたかも当時に戻ったような感覚で楽しんで頂くタイムスリップ企画である。

記念すべき第一回目に取り上げるのは1999年8月17日、ナゴヤドームでの巨人戦だ。

当時の背景を説明しておこう。開幕から首位街道を驀進していた(1日だけ首位を明け渡したが)中日は、
貯金20、2位巨人に4.5差を付け順調に優勝への歩を進めていた。
この日から始まった首位攻防戦は「真夏の天王山」と称され、ペナントの行方を占う上での大一番となった。
その初戦、巨人の先発は新人離れした活躍をする上原浩二、対する中日はベテラン山本昌。

天王山にふさわしい息詰まる一戦の行方は果たして―。






○3x-2巨人



関川で始まり、関川で終わった今夜の一戦。


試合後、関川の口から出たのは意外にも謝罪の言葉だった。
「僕がこんな試合にしてしまって…」
初回、先頭打者として喫した3球三振。そして松井の先制打を"演出"したポジショニングの微妙な判断ミス。
誰よりも勝負に熱い男は、劇的な一打を放ってもなお、反省することを忘れない。


こんな男が引っ張るチームだから、最後の最後まで誰もがあきらめるということを知らないのだろう。
上原を代えた巨人ベンチの采配ミスと言ってしまえばそれまでだが、しかし、中日以外との試合であったなら、果たして
長嶋茂雄は8回1失点に抑えていたスーパールーキーを敢えて交代させていただろうか?

おそらく、答えはノーだ。
8回になんとか1点を奪うのがやっとだった中日打線を、巨人は必要以上に恐れたのだ。
すさまじい緊張感の中、この1点がまるで猛反撃の号砲にでも思えたのではないだろうか。



9回裏、ベンチが動く。上原に比べれば、申し訳ないが非常にやりやすい相手である槙原が出てくる。
制球がさだまらない。井上が軽く合わせるようなヒットで出塁した瞬間、中日ファンは勝利を確信したことだろう。

この手の試合は、雰囲気によって大きく流れが変わるものだ。
序盤は張り詰めたような空気の中、やはり上原にやられるのかという重さが球場を支配していた。
そういう試合のビハインドの9回裏は、得てしてファンはヤケクソで盛り上げようとする。

一球一球にわきあがる大歓声と、それに動揺するかのような槙原の乱れた制球。
「あれ?これはひょっとしたらひょっとするんじゃないか?」
ベンチが、ファンが、グラウンドに立つ選手達がそう感じ始めた時―、試合は一気に動き出す。


まるで序盤の重い空気から解放されたかのように。











最後にもう一つ。
もしこの試合、勝利したのが巨人であったなら、巨人の選手達はこんな風に涙を流し、抱き合って喜んだだろうか。


おそらく、これも答えはノーだ。 今の中日と巨人とでは、優勝への執念が違う。
一勝に対してこんなに感情を豊かに喜び、涙まで流してしまう男は巨人にはいるはずもない。

まさに執念の塊ともいえる関川のサヨナラ打は、夏をさらに熱く盛り上げ、チームを11年振りの悲願へと導いていく。






【1999年8月17日週の音楽TOP5】
1 Driver's High   L'Arc~en~Ciel
2 なぜ・・・ Hysteric Blue
3 Boys&Girls    浜崎あゆみ
4 BE TOGETHER  鈴木あみ
5 Sunny Day Sunday センチメンタル・バス


[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○5-4横浜





世代交代というのは、ここまで急激に押し寄せてくるものなのか。
アライバの華麗な1,2番コンビに沸き立っていたのが遠い過去に思えるような、
テン年代を担うであろうフレッシュな選手達の力によって手繰り寄せた勝利である。



一番のヒーローは、1990年10月1日以来20年振りとなる兄弟スタメン出場を果たした堂上剛だ。

このところの堂上剛は代打として立浪の後釜を任せられるのではというほど圧倒的な信頼感を得ており、その信頼は
一過性の勢いに終わらず、19日に一死二、三塁で加賀から粘りに粘って選んだ四球のような「確実性」もアピールできた。


ここがガムシャラさだけだった3年前との大きな違いであり、また堂上剛にとって最も足りない部分でもあったので、
初球からガンガン打つ本来の魅力は残しつつ、追い込まれてからの対応力も身につけたのは、まさに鬼に金棒だと思う。









そして堂上剛という選手は3年前もそうだったのだが、ファンが「欲しいとこ」をよく理解しておられる。


7回の同点打などは二死ということもあってここで一本出なければ苦しい展開になるターニングポイントだったが、
見事という他ないクリーンヒットをぶっ放ってファンの神頼みに応えるあたり、昨年来中日が抱え続けてきた6番打者
の悩みを一気に解消してくれたような、とにかく爽快この上ない一打であった。

大島もそう。
昨日の11回の内野安打と言い、今日の7回先頭で選んだ四球、そして8回の決勝打・・・。
むしろ大島が期待に応えなかった場面を挙げろという方が難しいほど、大島のセンスはファンの心を鷲掴みにしている。



堂上剛がお立ち台でも言っていた「スタメンと聞いて楽しみだった」というメンタリティ。
これって意外と従来の中日にはなかった新しい感覚ではなかろうか。
就任以来、Aクラスを維持し続けながら若手野手を育成していないと懐疑的な意見に曝されてきた落合監督。
それがここにきて、急速な勢いで若手の台頭が始まっているのは、本格的に中日にも新しい時代が到来してきたかな、と。
今日の試合はまさしくそんなニュージェネレーションの息吹を感じさせるようなナイスゲームだったと思う。



今夜はその象徴として若手の中でもリードしている大島と堂上剛がお立ち台に上ったのだが・・・、








「やりまーっす!!!」




この野郎、やっぱり一人で持っていきやがった!






【夏休みキッズ企画・ドラゴンズを通してことわざを覚えよう!】

今日のことわざ:「破竹の勢い」

[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○1x-0横浜





まるで寝静まった赤ん坊を起こさぬように、慎重に、慎重につないだリレーは11回を戦っても途切れることは無かった。
プロ野球新記録の5試合連続完封勝利、今宵の立役者はリレーの襷を託された7人の投手達だ。



山井、中田、チェンはもちろんのこと、丁寧な投球を心がけていた岩田も含めてこれまでの4試合は先発投手の抜群の安定感
によって保たれてきたこのリレーだが、今日だけは出だしから訳が違った。


何しろ先発がネルソンだ。
清水昭を今日だけ先発で使うという大方の予想は外れ、まさかのネルソンだったのだ。
5回3失点で上出来ともいえる、しかも今季まだ先発登板のないこの男をよりによってここで使ってくるか!と。
「信じていたのは数人」だった昨夜の小田の一打以上に、誰も信じていなかったであろう記録の継続。


予想通り序盤から不安定なネルソンは、再三ランナーをためながら、要所だけはしめてリレーを守っていく。
あれ?と言う間に規定投球回の5回を投げ抜き、襷は休養十分のリリーフ投手へ―。









これぞ継投。これぞ投手リレー。
一人一人が「自分で途切れさせるものか」とリリーフ投手としての意地と誇りをかけてつないでいく。

やはり中日は投手陣を中心とした守り勝つ野球をやってナンボのチームだなと再認識すると同時に、
河原の復帰がいかにリリーフ陣に余裕を生んでいるのかというのもつくづく実感した。
チームの上昇と河原の復帰とが時期的に重なるのは偶然ではあるまい。



まぁ何はともあれ、今日は7人の投手達の勝利であり、彼らにスペシャルサンクスを贈りたいのだが・・・、








「今日もやりましたぁー!!!」




観客 「あ、えーっと・・・わーい(遠い目)」





この野郎、最後の最後ですべりやがった。





【夏休みキッズ企画・ドラゴンズを通してことわざを覚えよう!】

今日のことわざ:「言わぬが花 」

[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○5-0横浜








明大時代、岩田は決して抜きん出た投手じゃなかった。


東邦高時代はドラフトの有力候補と騒がれたものの、進学した明大では全国から集う猛者の中で才能を伸ばしきれず、
3年秋のリーグが終わった時点で残した成績は10試合11イニング1勝0敗という期待とは程遠い数字だけ。
内容的にもこのイニング数なのに13個の四死球を出すなど、もはや岩田は完全に枯れたと誰もがあきらめかけていた。


だがここで岩田は、バッサリと過去を斬り捨てモデルチェンジを試みた。
これまでの球威で押すスタイルから、制球力を重視した丁寧な投球への根本的な転換を図ったのだ。
これが功を奏し、ドラフト間際の4年生になってようやく大器は花開き、春リーグではいきなり六大学野球を制覇。

最後の最後で「明治のエース」となった岩田は、かつて同じ紫紺の11を背負った偉大なる先輩の後を追うかのように、
投手離れした打棒という奇妙な共通点を手土産に、中日へ入団したのだった。







…というのが試合前に慌てて調べた岩田の情報だったのだが、どうやら評判以上にこの子はプロ向きの投手のようだ。

いきなり内川で始まる怖い打線を相手に、先頭を出そうが球審が辛かろうがバックが酷いエラーを犯そうが、
顔色ひとつ変えず淡々と低めを意識して投げ込む様は、おおよそプロ初先発とは思えぬ落ち着き振りだった。
期待の打撃の方でも非凡なものをみせてくれたりと、久々に「勝てる投手」を見た感じで今後が非常に楽しみだ。


それにしても、である。
6回1/3までノーヒット、4試合連続零封も継続とは恐れ入った。
朝倉の抹消でひそかに深刻な先発不足に陥っている中、この衝撃の台頭はなかなか意義深い。

AS明けにはいきなりビジターでの巨人、阪神戦が続くことを考えても、そこそこ計算できる投手が一人でも
増えてくれるというのは頼もしいではないか。



そんなわけで、もう今日は、岩田に尽きる!と言っても過言ではないほど見事な満点投球だったと思うのだが・・・、






 


「やりましたぁー!!!」



あっ!この野郎、最後に全部もっていきやがった!







【夏休みキッズ企画・ドラゴンズを通してことわざを覚えよう!】

今日のことわざ:「いいとこ取り」

[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○6-0広島







山井が!






中田が!




そして・・・







チェンが!





続き続いた、完封の輪。
苦手な敵地で40年振りの三連続完封をやってのけるなんて、一体誰が予想したであろう。
明日はプロ初先発の岩田慎司の登板が有力視されているが、今の中日にはそんなハンデさえ何の苦でもない。
それくらいの圧倒的な「流れ」に、ここへきて遂に乗っかった感じがする。
うん、間違いない。今年の夏は熱い夏になる。上等じゃないか。



それにしても先週の巨人戦以来、どうもセリーグ全体の様相が変わってきたように思えてならない。
首位のチームが最下位のチームに逆転満塁サヨナラ弾を浴びるなんて、そうそうあるものじゃなかろう。
もしも退屈嫌いな野球の神様が刺激を求めて風向きを変えているのだとしたら・・・





便乗するしか手はないっての!




とりあえず7月終わって3.0差の位置につけとけば大丈夫。
よし、目標ができた。頑張ろう。






【夏休みキッズ企画・ドラゴンズを通してことわざを覚えよう!】

今日のことわざ:「二度あることは三度ある」

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○4-0広島




お世辞にも素晴らしいとは言えない、終始フラフラな投球をしながらも、広島打線の拙攻にも助けられて気付けば
無失点で投げ抜いていたというような、中田賢一の148球完封劇はそんなあぶなっかしい印象だった。


当ブログでも何度も書いているが、中田のバロメータは制球力。それに尽きる。
暴れ馬だなんだと言いながらも結局調子の良い日は無駄な四球が少ないし、KOされる時は制球がバラバラ。
元々の球質はピカイチのものがあるだけに、制球さえまともであれば打たれるはずのない一流投手なのだ。



だが実は、中田のバロメータはそれだけでないことをご存じだろうか。

基本、中田はその日の状態がもろにメンタル面、特に表情や仕草に表れやすく、悪いときはあからさまに表情が
冴えず、やけくそで暴球を放っているのがテレビ越しにも伝わってくることが多い。

チェンもそうだが、どうもこれは今どきの20代の特徴らしく、このモードに入ると谷繁の注意も森コーチの恫喝
も馬の耳に念仏、それどころか余計に不貞腐れてどうにもならないほど荒れに荒れるから厄介である。

以前、テレビ番組でタモリが「なんで最近の子は叱られるとあんなにしょげるのか」と不思議がっていたが、かく
言う今どきの20代である私自身がまさしくこのタイプなので、中田やチェンの気持ちは手に取るように理解できる。
要は、叱られるのが嫌いなのだ。褒められないとやる気も出ないし、モチベーションも上がりません。
注意するときもできるだけ優しく、恫喝なんてされたら立ち直るのに一週間かかります。
そういう取り扱いの非常にめんどうくさいのが、今どきの20代なのだ。


このタイプはしょげるのが早い代わりにノってくるのも早いという特長を持つ。
ちょっと仕事ができたり、褒められたりすると、まるで世界が自分中心で回っているかのような勘違いを起こし、
その勘違いがさらなる成功を生みだし、また自信過剰になり―と、一見すれば調子に乗るなとたしなめられそうなものだが、
我々「褒めて育つタイプ」はそのまま調子に乗せておいてもらうことで連鎖式にリズムをつかむことができる。


で、話を中田に戻すと、リズムをつかんだ中田は、必ずある「動き」をするようになる。
その「動き」が出たら、今日の中田は調子が良くなってきたなと判断していいと思う。

その「動き」ってのが、これ。









2007年10月20日、CS巨人戦で連発した三振を取るやいなや後ろ向いて砂をならすという、あの動きである。


長年、中田を観察していて分かったのだが、調子の良いときの中田はかなりの確率でこれをやる。
このモードに入った中田は自分の投球に酔いしれ、相手を完全に見下して投げ始めるのだ。
こうなればもう誰にも中田を止めることはできなくなり、スイスイとアウトを献上する他、手立てはない。
これが中田の真のバロメータである。


ちなみに今夜の中田も、もちろん・・・









3回、梵から三振を奪ったところで早くも出ていた砂ならし。
たまたま完封できただけ、なんてとんでもない。勝負は3回の時点でついていたのだ。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日4-0広島








人生の分岐点は様々なれど、じゃんけんでそれが決まるというケースは珍しい。



今から6年前の9月12日、デイゲームの広島戦を前に先発投手を決めかねていた落合監督は、たまたま食堂にいた
長峰昌司と山井大介にじゃんけんをさせ、勝った方がこの日の先発というあり得ない選出を行った。
それに「チョキ」を出して見事に先発の権利を得た山井は、ドームなのにサングラスという風変わりな出で立ちで
マウンドに立ち、なんとなんと誰も予想だにしていなかった完封勝利を挙げてのけたのだ。
これがいわゆる「山井のじゃんけん先発」である。


この日のことはなぜかよく覚えているのだが、当時の山井は入団して3年目の若手に数えられる投手で、正直言って
実力、人気共に対した評価はなく、おまけにこの時期は例の球界ストライキ問題のゴタゴタの真っ最中であり、
当日の試合も「スト回避」によってなんとか開催された、という次第であった。

そんなところに山井などという微妙な投手が先発するというので、試合前にバッテリー紹介がされた時の球場の雰囲気は、
少なくとも「やったー!今日は山井だ!」的な期待に満ち溢れた感じはなく、どちらかと言えば「なんだ、山井か」
的な。それくらい、当時の山井は完全なローテの谷間投手であった。



だが、山井はめちゃくちゃド派手に完封を成し遂げた。
試合後に井端が「山井があんな性格だとは初めて知った」と話すほど、従来の山井からは想像もできないような
軽快な投球と飛び跳ねるようなガッツポーズを連発し、一躍山井は人気投手の座をつかんだのだ。


だから、山井といえば07年の完全試合の件がついて回るが、私からすれば山井のベストピッチはあの2004年の試合なのだ。
そして落合監督も、おそらくあの日のあの投球が記憶から抜けないがために、毎年毎年期待はずれに終わる山井に固執し
続け、遂に期待に応えるやYahoo!トップに出るくらいの今夜のようなベタ褒めを本心からしたのではなかろうか。


いずれにせよ、あの日の試合前、もしもじゃんけんで山井が「グー」を出していたならば・・・。
あるいはとっくの昔に解雇され、人々の記憶の中にも残らない程度の投手に終わっていた可能性は極めて高いと思う。
人の人生とは分からないものだ。まさかたった一発のじゃんけんでその後の運命が大きく変わるとは。

あの日あっての今日の完封。
かつて長嶋茂雄はじゃんけんで「グー」しか出さないので有名だったそうだが、
山井は一生「チョキ」に感謝し続けるべきだと思う。


その山井、完封直後の「じゃんけん」で出した手は・・・







「最初はグー、じゃんけん」







ここはさすがに「パー」だった。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

●4-9ヤクルト




貯金できる人というのは、無駄遣いをしない人だと思う。
こういう人ほど買うときには大きな買い物(車とか家とか)をするもので、うまいなぁと思わされることが多い。


逆に貯金できない人というのは、無駄遣いをする人のことだと思う。
無駄遣いと偏に言っても広義に渡るが、貯金のポイントは平素からの心構えとして「極力、支出を抑えること」
であって、貯まらない人は自分でも知らず知らずのうちに小さな無駄を重ねているケースが多い。
例えば夕飯を外食に頼ったり、レンタルDVDの延長料金を取られたり・・・。
他の選択肢なり回避策があるにも関わらず、それをしないがために飛んでいく出費ほどもったいないものはない。



貯めるべきところは貯めて、来るべき出費に備えておく心構え。
中日でいえばナゴヤドームのヤクルト戦なんてのは「貯める」には絶好の機会のはずなのだが・・・。









こういう時に無駄遣いしてしまうのが今季の中日の悪いとこ。
巨人と阪神相手に2個の貯金を作っているのに、全体では1個というのはこれ如何に。


エコカー減税で新車買うために昼をオニギリ2個に抑えている私の苦労を中日は見習うべきだと思う。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

●1-2ヤクルト




9回裏1死満塁、一打逆転サヨナラの場面・・・。



俗にいう「持ってる」選手なら、ここぞとばかりに決めてくれるであろうヒーローチャンス。
ここで堂上直倫は、あろうことか「これだけはやめて!」という投ゴロ併殺で試合を終わらせてしまった。

ボテボテの、なんとか当てました的な打球が林昌勇のグラブに収まった刹那、一体どれだけのファンが天を仰いだことか。
ほんのさっきまでお立ち台でサヨナラのインタビューを受ける堂上直の姿まで想像していたのが嘘のように、
興奮は一瞬にして憤怒へと変わり、やり場のない絶望感に苛まれるのである。野球観戦とはもはや苦行だ。



それでも私は前を向く。
最後の打者が堂上直であったことは、唯一の救いではないかと私は考える。


たとえばあそこで併殺に倒れたのが







↑この人




だった日にゃ、きっと名古屋中の茶の間で凄まじい罵詈雑言が乱れ飛んでいただろうし、和田や森野ならそれはそれで、
腹立つけどこれまでの恩恵を思えば、ん~っ!と複雑な感情が入り乱れ、やり場のなさが余計に増してしまうと思われる。


そうしてみると、堂上直に対する感情の持って行き方ってのは非常に単純明快だ。
「これも経験」「二軍でまた勉強だ」という非常に前向きな考え方で納得することができるのだから、こんな簡単なことはない。
もちろん今日の結果だけで怒り心頭、二度と顔も見たくないとお思いの方もいるとは思うが、大概の方は心のどっかで
知らずのうちに許せてしまっている面があるのではなかろうか。



それはなぜか?堂上直倫だから。
スター選手の資質としては今日決められなかった時点で「持ってる」選手とは言えないのかもしれないが、
少なくとも中日ファンが堂上直に「持ってる」期待感というのは、ミスさえも許せてしまうほどの愛に満ち溢れており、
この程度の失敗は森野や荒木の成長過程で嫌というほど見せられたので、取りたててブチ切れるほどの事ではない。


そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

長良川は雨で流れた。



せっかく勢いに乗っていたのでやりたかったというのも一理あるが、総合的に考えれば浅尾の過労や大島の明らかな
不調など長い9連戦を乗り切るにあたって、勢いだけじゃ如何ともしがたい不安点が幾つかあったのも確かなので、
まぁ純粋に休養の雨と割り切って、14日から仕切り直しでスタートすれば良いのかなと。
そういう意味でこの雨天中止は恵みの雨と言っても構わないだろうと思う。



で、明日からはBクラス相手の8連戦が始まるわけで。
傍から見れば「貯金ウィーク」なのだろうが、そこでしっかり苦戦するのが2010年型落合竜である。

年がら年中晴々な中日スポーツでは「7勝2敗が最低ラインだ!」などとお気楽な見通しが載っていたが、
マツダの広島戦に楽観的な予測ができるはずもなく、ぶっちゃけ5割がいいところだと私は読んでいる。









その内訳は



vs.  1勝1敗



vs.  1勝2敗



vs. 2勝1敗





勝ち越せて万々歳。とりあえず負け越さなきゃOK。
現状の中日の強さなんて、所詮はそんなもんだという認識をファンは持っておかなければならない。

ただし周知の通り今季はナゴヤドームで滅法強く、ビジターでは滅法弱いという極端な結果が出ており。
その点では8試合中5試合を得意の本拠地で戦えるのはとてつもないプラス材料である。
なんにしたって、大事なのは明日からのヤクルト戦。
もしヤクルト2連戦を連勝できれば、6勝2敗もひょっとすると可能かも知れないし、何なら5勝3敗でも御の字だ。




ちなみに明日の両先発の対戦成績をチェックしておくと・・・







ん~と、見なかったことにしようか。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

まだまだ巨人3タテの余韻に浸りたい月曜休み。
改めて振りかえると、やっぱ初戦の吉見の好投が効いたよなぁと思う。



今季の吉見ははっきりと「エース」としての役回りを任されている。
開幕投手に始まり、意図的に巨人・阪神戦にぶつけるローテが吉見中心に組まれるなど、昨年のように下位球団相手に
白星を稼ぎまくるというわけにもいかない中、リーグ3位の8勝を前半戦で挙げているのは手放しで褒めても良いだろう。


特に巨人戦では4回投げて負けなしの4連勝(白星が付いたのは3度)。
今回3タテするまでは巨人に勝ったのは全て吉見が先発した試合というキラー振りを発揮し、昨季揶揄されたような
「下位相手にしか勝てない偽エース」との印象は完全に払拭したと言えよう。


本人は5年連続二桁でやっとエースと謙遜するが、2008年以降の実績、内容の両面を鑑みても、吉見は充分すぎるほどに
中日のエースと言われるだけの資格を有する投手になったと思う。



とはいえ、長年エースを張った川上憲伸のイメージが拭いきれていないファンの方も多いのは仕方のないことで、
吉見と川上を比べたときに川上の方が「エース然」としていたのはどうしても否めない点である。

だが人間に色々なタイプがあるようにエースにも当然、色々なタイプがあるわけで。
両者を比較して「どっちがエースに相応しいか」などと議論するのはナンセンスこの上ないが、
それぞれどのようなタイプなのかを分かりやすく例えてみたので、ご覧いただきたい。







【川上憲伸 エース期間・2002~2008】 



前エース・川上憲伸は絶対的なカリスマであった。
感情を前面に出した派手なガッツポーズ、大舞台でやたら強いヒーロー気質、野手顔負けの豪快なバッティング・・・。
どれを取っても川上はエースそのもので、ファンの支持も猛烈に高かった。
おそらく中日史上でも5指に入るであろう人気選手である。

いわば学校に一人はいる「何をやらしても凄い奴」で、部活ではインターハイに出場し、学園祭では実行委員長か何かで
壇上に立ち見事な指揮で盛り上がりを演出し、さらに成績も抜群、ルックスもよく女子にモテモテ。
川上というのは、努力じゃどうしようもない天性のカリスマ性を持ったエースなのだ。







【吉見一起 エース期間・2009~】



一方の吉見一起は、学年に一人はいそうな頼りになる奴といったところか。
全体を鼓舞するようなカリスマ性は薄いものの、年齢からは想像できない大人びた落ち着きがあり、部活ではキャプ
テンとしてチームを引っ張りながら非常に冷静かつ適格なアドバイスを送り、周囲からの人望も厚い。
そのドシリと構えた存在感は教師からも一目置かれており、「吉見君に任せておけば大丈夫」という安心を与える。
派手さはないが無骨に努力をしていく、吉見とはそんなタイプだと思う。





このように、どちらもタイプこそ違えどエースに相応しいことには疑いようもなく、しかもちょうど入れ替わるように
スムーズに覇権を移行できたことは吉見を「エース」として成長させるにあたって最適な環境だったと思う。

今後も吉見は夏場の厳しい時期に巨人・阪神戦で集中的に投げることになるだろう。
だがそれは川上も通ってきた道(もっとも川上はそれを言い分に契約更改でゴネたが)。
エースがエースたる投球を続ければ、自ずと首位のゲーム差は縮まるだろうし、ダメなら離されるだけ。


25歳の投手には少々責任が重いけど、エースってそういうものだ。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日5-3巨人




 「勝った♪勝った♪また勝った♪弱い巨人にまた勝った♪」






思わずそう小躍りしたくなるほどの文句のつけようのない3タテだった。

もちろん細かい部分を見ていけばチェンの脆さや小山の頼りないリードなど不満がないわけではないのだが、
それよりも11試合連続二桁被安打という爆弾をギリギリのところで爆発させずに阪神に渡せたこと、そして何より
あの憎き巨人相手に4年ぶりという久々の3タテを喰らわせたことの喜びが大きいので、贅沢なことは言わん!という心境だ。



3連戦が始まる前から、3タテできそうな空気は確かにあった。それは戦力的な面やお互いの状態を分析してではなく、
「さすがにそろそろ勝ち越すんじゃね?」という非常にテキトーかつ漠然とした予感に過ぎなかったのだが。

そんな予感をファン、そして選手たち自身がなんとなく共有していたことに加え、巨人は巨人で逆の不安を抱えながら臨
んだであろう金曜日、割とあっさり中日が先手を取ったことで流れは完全に3タテモードに傾き、そこに堂上直の
殊勲打、山井の好投といったお祭り的要素も合わさって、勢いそのままに今日も難なく宿敵を撃破したのだった。



初回の荒木のツーベースや森野のタイムリーなどはまさに「流れ」「勢い」によって生まれたヒットであり、普段なら
なんてことない凡打でもツイてる時には落ちるという科学で説明のつかない野球七不思議をつくづく実感する一打であった。


そんな中でツキや流れに惑わされず、地に足をついた投球をみせたのが、今季初登板の河原純一である。









「ピッチャー・河原」


そうコールされたとき、3万7千の観衆はどう感じただろう。


小笠原から始まる怖い打順、まさかこの日登録されたばかりでもちろん初登板の河原が出てくるとは思ってもおらず、
少なくとも私は正直なとこ、期待よりもおいおい大丈夫かよという不安の方がかなり大きかった。
それは河原の能力に疑念を持っているからではなく、どんな投手でもその年初めてのマウンドはとてつもなく緊張す
るもので、あの岩瀬にしたって開幕ではほぼ必ず打たれていることを考えれば、よりによってこんなにヤバい場面で出す
のはいくらなんでも厳しすぎるだろうと思ったからである。


しかし、一度地獄をみた男のメンタルは私などの想像を遥かに絶するほど静かに、そして落ち着いていた。
糸を引くような直球で小笠原から見逃し三振を奪い、ラミレスに安打を許しても顔色ひとつ変えずに続く阿部、長野
を料理する巧妙なマウンド捌きは、まさに修羅場をくぐりぬけてきた鉄仮面そのもの。
思わず見とれてしまうような15球は、地獄を見た河原にだけしかできない投球だったと思う。


まだまだ首位を窺うにはおこがましいが、それを狙うに欠かせない頼もしい男が、ようやく帰ってきた。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日7-1巨人





走る!



走る!



走る!



走る!











疾走の先に堂上直倫が見たものは、殻を打ち破った自分自身の姿だったのではないだろうか。
少なくとも私には、一ヶ月前の彼と今の彼とではまるで別人に見える。
こうしてひとつひとつ自信を身につけ、一流へと脱皮していく姿を、目に焼き付けたいと思う。


日進月歩で飛躍する堂上直倫は、まだ走りはじめたばかりだ。




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日6-3巨人








大黒柱が頑丈でない家は、どれだけ装飾が華やかであろうとひとたび雨風に曝されれば殊のほか脆いという。


柱の役目は家全体を支えることであり、その役目さえ担え得るなら派手である必要などどこにもない。
たとえ柱の周囲を絢爛豪華な壁、屋根、窓などで囲んだところで、柱が脆ければその家はすぐに倒壊するだろう。
一旦支えの折れた家を建て直すことはそう容易ではない。

柱がしっかりしていれば、例え壁が破れても、屋根が飛んで行っても、そんなものは後からいくらでも修復可能であるが、
柱の折れた家は一から工事をやり直さなければどうしようもなく、ごまかしの効かせようがないため厄介なのだ。



一見とんでもない豪邸に見えても、柱がしょぼければ倒(投)壊するのは案外早い。















今の巨人は、まさに見かけ倒しの砂上の楼閣。
9試合連続二桁被安打というのも、これを止めるような大黒柱がないからこそ生まれた不名誉であろう。


ちなみに野球でいうところの柱とは言うまでもなくエース投手の存在である。
今年の巨人には、これがない。勝ち頭としては東野がハーラートップタイの11勝目を挙げているが、
はたして押しても引いても倒れない丈夫な柱かといえば、まだそこまでの耐久力があるかは疑問が残る。

柱の強度なら、しっかりした大黒柱がドシリと構えている中日は、易々と倒れない。










吉見一起という投手は安定感ならあの川上憲伸をも凌駕するものを見せてくれていると思う。
確かに派手さはない。むしろ地味かもしれないが、この新しい大黒柱は本当に頑丈にできている。

崖っぷちに追い込まれようと、この柱にすがりついていればなんとかなりそうな頼もしい頑丈さだ。
残り60試合とちょっと。柱の崩れた楼閣を木っ端みじんに潰すには決して少なすぎる試合数ではない。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

●中日3-6横浜



今時のヒット商品は「軽い」がキーワードである。


デジカメ然り、iPad然り。
携帯電話の普及とたまごっちのブームがちょうど同じ90年代後半に重なってからというもの、
マーケットの主流は重量感を売りにした高級感から「軽さ」を売りにした手のひらサイズへと移行していった。


最近ではタブレットサイズの電化製品なんてものが広まり、持ち運びのできる製品などはポケットに入れられる
というのが当たり前になっており、肩から携帯電話を吊り下げていたバブル期がすっかり今は昔である。



そんな家電機器の進化に伴って、中日にもいち早くトレンドに適応した今時な選手が在籍している。
今夜、先発マウンドを任された朝倉健太である。


この男、とにかく「軽さ」に関してはチームでも1,2位を争うものがあり。







たとえば一カ月もホームランの無かった絶不調の村田修一に対しても、朝倉の軽さをもってすれば・・・







場外にまで飛んでいき




ノックアウトを喰らって降板したあとも、







なんか軽い




セ界最軽量の朝倉モデルがヤマデンに並ぶ日も近いかも知れない。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

今夜は七夕。


雨降りで天の川は見えそうにないけど、商店街の笹の葉には沢山の短冊がかかっていたので、ちょっと見てみた。

























主砲に願いを!




[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日5-4横浜



清水隆行や金城龍彦のような野性味あふれる打撃をする選手が好きだ。



彼らはどちらもいわゆる「早打ち」を得意としており、配球だのデータだのは隅に置いといて、
とりあえず打てると思った球を強く引っ張る!という典型的なチャンスメーカータイプの選手だ。
清水の、レーザー光線のように一直線に低空飛行するライナー性の打球には幾度やられたことか。


中日でいえば昨年の藤井はこれに近い魅力があったように思えるが、今季はすっかり穴ばかり広がった上に、
肝心の思い切りの良さが単なる雑さになってしまっており、ご存じの通り不甲斐ない成績に終わっている。

藤井がいなくなった中日の打線は荒木を除けば揃って「決め打ち」「読み打ち」あるいは「何も考えてない打ち」
の打者がズラッと並び、この打者が出ると盛り上がる!というようなムードメーカー的な選手がいないのが現状だ。



そんな中最近、好調を維持している待望の「野性児」が、貴重な2点打を放った堂上兄である。









周知の通り、堂上兄は猛烈な初球マニアだ。

この日もブーチェックの初球、スライダーを思いっきり振りぬき、打球はあっという間にライトフェンスに直撃。
これだけ聞けば「狙い打ち」かのように思うが、おそらくブーチェックが直球を投げていても堂上兄は同じようにフルス
イングしていたことだろうし、結果が出たから良かったものの、博打に近いパフォーマンスであることは否めない。


ただ、ともすれば淡白な打席になりがちな初球打ちを躊躇することなく実践できるのは相当に肝が座っており、
特にファームとの当落線上にいる立場上、どうしても慎重になりがちな打席でこのようなスイングができるというのは、
いよいよ自分の仕事=代打で結果を残すということに関しての覚悟ができてきたのかな、と。

これが嵌れば立浪と井上の引退によって空席になった左の代打枠がみごとに埋まるため、明日からも"野性児"堂上兄の
打席というのは3時間の中のほんの数秒であっても、見逃せないものになりそうである。


久々に代打でワクワクできる選手が一本立ちしつつあることを喜び、お粗末な拙守の嵐だった本編には触れないでおこう。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]


オールスターの出場選手が決定した。
中日からは選手間投票、監督推薦により巨人に次ぐ7選手が出場する。



ファン投票が例年になくお寒い状況であったため、今年はせいぜい森野、和田、浅尾あたりが監督推薦で数合わせ的
に選ばれるのかな、くらいに思っていたのだが、蓋を開けてみれば名の通った選手は全員選出という驚きの結果になった。

好調阪神が5人だったり、横浜に至っては山口ただ1人であったりを考えると、5割をうろついて観客動員も低迷している
うちのようなチームからこんなに大勢が選ばれても良いものかと少々申し訳なさすら感じるほどだ。



オールスターというのは、今でこそブランドに翳りがみえるものの、1年に一度の夢の舞台としてこれまで多くの名対決や
夢のチーム編成が組まれ、80年代には毎年のように視聴率30%を超える人気コンテンツであった。
最近でもルーキー時代の上原とイチローの対戦や、ゴジラ松井と松坂の対戦、あるいは藤川が全直球でカブレラやローズに
挑んだのは記憶に新しく、一人のプロ野球ファンとして非常にワクワクしながら(かつては)見ていたものである。

と同時に、選手としても「前半戦頑張った殊勲の証」として大いに自信になるだろうし、普段は話せないような相手チームの
選手から一流の考え方・技を学んだり、仲良くなって球界に人脈を作るのにも最適な場になる。
例え最初で最後のオールスターになろうと、あの独特の高揚感と雰囲気を味わうことは選手にとって一生の財産だ。


あの落合博満をして「球宴は特別」と言わしめる夢の舞台。
前半戦、輝きを放ったスター選手にだけ味わうことのできる至高の舞台は、決して





・怪我を押して試合に出てさらに悪化させた選手


とか、


・怪我する前も大して活躍していなかった選手


とか、


・そもそも二か月近く試合に出ていない選手




とかが復帰への踏み台として利用するような場所ではないのは言うまでもなく、
もし万が一、そんな選手が何かの間違いで選出されたとしても、辞退を申し出るのが礼儀だと思うのだ。


まさかと思うがこんな状態にあって辞退もせず、いけしゃあしゃあと







「体は大丈夫。ベンチにどっかり座って岩隈と対戦したいっす」




などと厚かましいことを言った日には、「どこのチームの選手だ!図々しい!」と、指を指して笑ってやろうと思う。





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日8-5ヤクルト



日本人の得意技(長所)は?


と尋ねると、多くの外国人は「勤勉さ」「真面目さ」と答えるらしい。
時刻表通りにきっちり電車が到着する国など世界中見渡しても日本くらいしかなく、
夏休みもほどほどに毎日夜遅くまで働き詰めというのも日本人ならではの特徴だそうで。


そうでもなきゃ戦後20年も経たぬうちにオリンピックを開催するほどまでに復興などできるはずもないのだが、最近は
これに加えてあまり誇れるものではない新しい特徴も広まってきたように思える。








毎度おなじみ、手のひら返しである。


当初はボロクソに貶しておいて、予想外に結果を残すと途端に態度を豹変させる国民性。
「ごめんね」と謝っておけば問題無し!みたいな風潮は、メディアも含めて非常に恥ずかしく思う。

勝者や健闘者を称えるのは当然のことだが、それなら最初っから素直に応援すれば良いのだ。
なんだか冷静を装ってああだこうだと批判してみたり、冷めた意見を述べるのも大いに結構なのだが、
調子が上向いてくるやいなや、一気にお祭りムードに加担するというのは、いささか「個」を蔑ろにし過ぎではないか。


なにが「岡ちゃん、ごめんね」だ、コノヤローとW杯開催前から日本代表の決勝T進出を予想していた私は、狂想曲の
ごとくやれ本田が、やれ長友が、と知ったかぶりをかますメディアの報じ方に強烈な憤りを感じているのである。


このような安易な意見の乗り換えが横行する日本社会への警鐘の意味を込めて、強く申しておきたい。



「手のひら返しは格好悪い!一貫した主張を持て!国民よ」と。

一人の日本人として、例え周囲からバカにされようと「ごめんね」の一言で自分の主張をひっくり返すような、
そんな軽薄な人間にはなりたくないな、と一連のW杯ブームを見ていて私は改めて決意したのである。












えーっと・・・



「ごめんね!セサル!」





[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

苦手意識というのは誰にでも何かしらあるわけで。



私の場合は数学の空間図形とやらがからっきしダメで、小学生の時分までは算数の成績も悪くなく、このままの調子でい
けば中学に進学しても余裕でやってけんじゃねーの?などと左うちわに世の中をなめてかかっていたのだが、中1の後期に
この空間図形という悪魔のような問題が登場してからはズルズルと下降の一途をたどり、遂には「俺には数学的な思考力は
無い!」と勝手に自己判断を下し、いわゆる「私立文系」コースへと完全にシフトしていったのである。










うーん。あいかわらず分からん。
この程度のレベルであれば理数系の方々ならよそ見しながら解けちゃうのだろうが、私にはこれがどうしても解けなかった。
これが解ければその後の人生も多少なりとも変わっていたかも知れないと思うと、つくづく残念でならない。


しかしよくよく考えてみれば、私はこの問題文をきちんと読んでさえいないのに「分からん」と決めつけている。
読んでいないのだから、なんとか解こうと思考を巡らせることだって、もちろんやっていない。
要は問題文をパッと見て、空間図形っぽいな、と思うや否や「ムリ!」と判断し、あきらめてしまっていたのだ。


これこそが苦手意識の厄介なところで、「苦手!」と脳が判断すればそれだけで能力やらモチベーションやらが低下し、
もしかしたら本当はできることでも意識がそれを拒否するためにできなくなってしまう、と。
苦手意識というのは往々にしてそのような自己暗示、思いこみ的な要素が強いのではと思うのである。









これと同じで浅尾の場合は、打者が誰であれヤクルトのユニフォームを着ている選手なら苦手意識が作動してしまい、
連打を浴びた末にホワイトセルなどという海のものとも山のものとも分からぬ新外人に左中間を抜かれるという、
巨人相手に堂々と速球を投げ込む姿からは想像もつかない、カウントを取りにいくだけの気弱な投球になってしま
っているのが凄くよく分かる。

もちろん相性もあるのだろうが、昨季から続く浅尾のヤクルトに対する内容の異様な悪さは、どう見たって浅尾の苦手意識
が引き起こしているようにしか思えず、そうして生まれた苦手意識が今度はヤクルト打者陣の得意意識を生んでしまい、
浅尾としてももうお手上げ状態なのだと思う。

ただ、将来クローザーに回ることが確実視されている投手が「ヤクルト戦はムリ!」などと言っていても通るはずがなく、
私が私立文系へ逃げたようには浅尾は逃げることができないため、気の毒だが克服していくしか道はないのである。

その術は、空間図形を攻略できなかった私などには分かるはずもないが。