イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]






 「ついに……始まってしまう!父ちゃん!中日なら勝てるよね!?」



 「フクシ……。おまえ帰れ」


 「え!?な、何言ってるんだよ。いきなり帰れるわけないだろ?」


 「いいからさっさと帰れと言ってるんだ、クズ野郎ぉぉ!!!!!!」


 「!?」



 「死ね」



 「なにか、ヤバいぞぉぉぉ!!!!!!!逃げろぉぉ!!!」






ドーン!!!!!




 「ぐふあぁぁぁぁぁ!!!!!!」


 「父ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!」


 「い……一体なにが起きたんだ……。ただ気付いたときには、中日は……」








 「ま……負けていた……!強すぎる!こいつらめちゃくちゃ強すぎる!」


 「甘えよ。ザコが」


 「誰がザコだ、このハナクソ野郎」


 「なんだお前、まだ生きてたの?」


 「殺す!ぜってえ明日、てめえぶっ殺す!」




というわけで、第一Rは手も足も出ず完敗。
強い。確かに強い。だがどうしようもなく強いわけではないと私は見た。
少なくとも、他5球団にはダメでも中日ならなんとかできるかもしれない。

セ・リーグの誇りにかけても絶対に負けられない明日。チェンが12戦目で鷹を止める!



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[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

 




「誰かぁ~!誰かぁ~!」






 「誰か俺たちを止めてくれ~!」




フクシ君も調子に乗らざるを得ないほど圧倒的な強さでパ・リーグの猛者をなぎ倒す我らが中日。
他のセ球団が苦戦する中での快進撃は自ずと順位を引き上げることになり、遂には単独首位の座を奪った。
まだまだ完成形とは言えないながらちゃっかり首位になっちゃうあたりが落合中日のいやらしさである。


さて今日のオリックス撃破でパ球団5チームと対戦し、交流戦前半の対戦は残り1チームを残すのみ。
ちゃっちゃと倒して後半に臨もうと気合いを入れ直したフクシ君の前に、ある意外な訪問者が現れた!




「どよ~ん」


「あ、あなたは……尾花!?てか血ぃ吐いてるし!」


「お、落合監督の御子息のフクシ君……だね……」


「いかにも!だけど敵将がなんの用だ!父ちゃん呼ぶぞ!」


「お、お父さんに……伝えてほしいことが……あ、ある……」


「父ちゃんに……?一体何を……?」


「ふ、福岡へは……行く……な……」


「福岡へは行くな?どういう意味だ?」


「や……奴らには……手を出しちゃ……なら……ん……」


「奴ら?奴らって誰だよ!」


「セ……リーグは……全滅した……」


「な、なんだって!?」


「命が……惜しければ……はやく……に……げ……ろ……バタッ!」


「お、尾花さあぁぁぁぁん!!!!!」


「ふぅ……、まーた死んじまったか」


「と、父ちゃん!」


「そいつだけじゃねえ。セリーグの奴ら全員くたばってたよ」


「ひ、ひどい。誰がそんな……」


「福岡の"奴ら"だろ」


「尾花も言ってた。福岡って一体……?」


「さあな。ただ、ひとつだけ言えることがあるぜ」


「……?」


「そいつらはめちゃくちゃ強い。そして、誰かが止めなきゃならねえ」


「まさか……行くのか?父ちゃん……?」


「俺が行かなきゃ誰が倒すんだ?」


「父ちゃん……!」



セリーグ5球団がことごとく叩きのめされた巨大な巨大な敵が、福岡にいる!
絶好調の中日が挑む最強の敵とは!?すべての謎は火曜に解ける!



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





【この機会に全力で調子に乗らせて頂きます】



また今日も勝ってしまった。
おとといと同じ、特段なにが凄かったわけでもなく、当たり前のように勝った。
今の中日にとってパ・リーグは遊び相手程度にしかならないのだろうか。

パ・リーグがセ・リーグよりも強いのは他のセ・チームの不甲斐なさを見ると間違いないようだが、
その中にあって中日だけはどうやら破格に強いらしく、ちっともパに手ごわさを感じない。
どうして他の5球団があんなに手こずっているのか不思議なくらいだ。


今夜は菰野高出身、売り出し中の西が相手とあって少しは楽しめるかと期待していたのだが、
やはり吉見が相手では若手には少々気の毒だったか。難なく攻略できてしまった。
ダメ押しの4点目が入ったとき、私はあまりに容易い展開に思わずこう漏らした。








もっと張り詰めた試合が見たい。なのに、あっさり勝ちすぎることへの「不満」。
そんな贅沢かつ余裕綽々の思いが、この一言「やれやれだぜ」には集約されている。
調子に乗るな!と戒めたいなら、私に言うのはお門違いだ。
調子に乗らずにはやってられないくらい強い中日が悪いのだ。文句は中日に言って欲しい。



……と打ちこみながら、しっぺ返しが来ることを全力で恐れてしまうのが中日ファンの悲しい性である。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]








強いときの落合中日は、試合前から「負ける気がしない」モードになる。
漠然と、「あ~今日も勝つんだろうなあ」と分かってしまうというか。


で、いざ試合が始まってみると予想通りの隙のない試合運びで終始ゲームを支配し、
ドラマチックな展開やめちゃくちゃ凄いシーンがあるわけでもなく淡々と勝ってしまう。
試合の起伏が極めて少ないこれらの戦い方が他チームのファンからはつまらなく見えるのだろうが、
これぞ常勝落合竜の「形」であり、これができるようになるといよいよ強くなってきたと言えよう。

先日、西武戦での大敗のときにも書いたように、今中日は非常にいい状態にある。
昨日のダルビッシュ戦の完敗も、あまりに淡々とし過ぎており、いい意味で引きずらずに今日を迎えることができた。



それで今日の試合。相手がそこそこ好調のケッペルであろうとなんであろうと、負ける気がしなかった。
どうせチェンがのらりくらりと好投して、適当にタイムリーも出て、フツーに勝つんだとうな、と。
試合前になんとなく感じていたその雰囲気はものの見事に的中し、実にあっさりと勝利をつかんだ。

これは予言でも予想でもなく、長年落合中日を見続けていたから読むことのできる気配のようなものだ。
これまで強かったシーズンは、いつもこの気配が漂っていた。
「当たり前のように、勝つ」
ドラマチックな勝利を求めているファンには物足りないのかもしれないが、これが落合中日の勝ち方である。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]






「ゲマ」


ゲーム史上屈指の名作「ドラクエ5天空の花嫁」をプレイしたことのある方ならピンと来るだろう。
物語序盤で主人公の父親・パパスを殺害し、旅の仇敵となる残忍な中ボスである。

このパパスが殺害されるときのバトルは、一応通常時と同じ形式で展開される。
だがいくら抵抗しようとゲマを倒すことはできず、100回中100回パパスは死ぬことになっているのだ。
要はゲマ戦は、バトルの体裁をとっていながら負けることが前提の物語上の「イベント」なのだ。

もちろんゲーム終盤、再びゲマと対戦するときは通常のバトルとなる。
幼年時代は歯もたたなかった相手に対し、立派な勇者に成長した主人公は10数年の時を経て父の仇を討つのである。



さて、今夜の日ハム戦……というよりダルビッシュ戦だが。
幸い先の楽天戦で連勝し貯金も作れたため、メンタル的にも若干余裕があったからだろうか、
最近ちょっとばかり調子のいい中日がどんな試合をみせてくれるのか、純粋に楽しみだった。
ひょっとすると何かの弾みに勝っちゃうんじゃないの?とさえ思っていたほどだ。

だが、そんな楽観的な見通しは別次元のエースともいえるダルビッシュの前ではまったく無力だった。
まるで赤子の手を捻るように、散発4安打11奪三振で余裕の完封を挙げたダルビッシュ。
球質、威圧感、佇まいに至るまでもはや現状では指一本触れることすら叶わなそうな凄み。


その光景は、ゲマ戦で成す術もなく父親が殺されるのを黙って見ているしかなかったあの「イベント」のようだった。
負けることが前提、勝つことなどそもそもシナリオに入っていない不可避の「負けイベント」。
ゲームの主人公は、後にレベルを上げて臨んだ再戦でリベンジを果たした。では、中日は?







ダルビッシュを倒すには、まだまだレベルアップが必要だなあと実感させられた。



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中日の先発は、川井。楽天の先発も川井。
川井と川井による投げ合いは、あるいは完封も期待させた川井の好投により川井に勝ちがついた。

川井はここのところ、序盤こそ調子が良いものの中盤に差し掛かると突然乱調になるケースが多かった。
しかし今日の川井は課題の中盤も難なく乗り越え、6と1/3回を投げて1失点と名誉挽回を果たした。
一方の川井は99年にロッテに入団、06年から楽天で活躍する34歳のベテラン左腕である。
ベテランらしい巧みな投球で翻弄されることを危惧していたが、落ち着く前の川井の出鼻をくじけたのが大きかった。


ちなみにどちらの川井も左腕でストレートは140前半、スライダー系とカーブを武器に持つよく似たタイプの投手だ。
川井本来の持ち味が出せれば自ずと勝ちがついてくるはずなのだが、如何せん川井はピンチの場面で動じやすく、
ポテンシャルの割には大成しきれていないというのが現状での川井の評価だ。

それにしても、川井も川井と投げ合うのは同タイプの投手同士なので少々やりにくかったのではないか。
そこで冷静に投げられた川井と、制球を乱した川井との違いが、結果的に川井に勝利をもたらしたのだと思う。

ちなみに注目の投手・川井と打者・川井の対決機会は三度あってすべて投手・川井の勝ち。
川井としても、さすがに同じ姓の川井に打たれるわけにはいかなかったのだろうか。
川井の投げた球を川井が打って川井が捕球した場面では、川井の執念のようなものを感じた。


なんにせよ、今日の川井は安定していた。
これからも川井には川井らしい投球術で勝ちを重ねていってほしい。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




8年振りに名古屋出陣の星野監督をはじめ、小山、山崎武、三塁コーチャーには種田の姿も。
さらにベンチには関川と仁村徹もいた。



これは……紛うことなき、あの頃の……







90'sドラゴンズだぁぁ!!!



汚い便所の横に新聞を敷いて胡坐をかいていた酔っ払いのおじさん。
カクテル光線を浴びながら夜空に舞い散る紙吹雪。
少年時代、年に1,2度両親に連れて行ってもらうナゴヤ球場が、他のどこへ行くよりも楽しみだった。
去りしすばらしい日々の中日は、最下位になったり10.8で完敗したりと決して強いと胸を張れるチームではなかったが、
小学生の私は勝敗なんかお構いなしに、そんなチームの虜になった。


そして今夜、まるで仁のようにナゴヤの地にタイムスリップしてきた90'sドラゴンズ。
もう一昔前になるのが信じられないくらい、今でもはっきりと覚えている、あの頃のときめきを。
ランドセルを揺らしてダッシュで家に帰り、宿題もそこそこに友達と日が暮れるまで公園で遊んで、
夜は家族で夕飯を食べながら夢中になってかじりつくテレビには、20時54分で中継の終わる中日戦。
懐かしい、懐かしくて涙がでてくるぜ。






ほら、負けるときは豪快なのも、あの頃のまんまだ。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





せっかくの休日、所沢へ足を運んだファンには悪夢のような内容だったろう。

めった打ちにされる小熊をいわゆる「晒し投げ」させた采配に批判的な声が出るのも分かる。
どんな展開であれお金と時間を払って駆けつけたファンに失礼のない野球をすること―。
それがプロ野球に携わる者の義務なのだとしたら、今日の試合は失礼にあたる。

だがそんなものは、所詮は綺麗ごとにすぎない。
中日の目標はあくまで144試合の末に優勝すること。ひと夏勝負の高校野球とは訳が違う。
そこを混同してプロを否定する連中には、短距離と長距離のペース配分から教えてあげた方がいいのかもしれない。



序盤で大量点差がついたときは、割り切って捨て試合を作るのもシーズンマネジメントにおける重要なプロセスである。
その点でいえば今日は勝ちパターンのリリーフを休ませることができたから、御の字。
むしろ僅差で勝ち、大差で負けるのは中日がいよいよ例年通りの形になってきた証拠でもある。







落合政権になってから、優勝する年には必ず一度は今日のような酷い試合がある。
これでもかとボコボコにされる中日投手陣から、あなたは何を感じただろう。
私には、はっきりと優勝への青写真が見えた。こういう試合ができるようになったときの中日は、強いぞ。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]







奇跡としか言いようのない大逆転の中身や、佐伯の感動的な活躍を振り返るべきなのだろうが、
そこら辺はマスコミ報道や種々のブログと同じようなことしか書けないので、敢えての別目線でお送りしよう。
今夜の主題は、以下のとおり。







「なぜ落合監督は奇跡を予見できたのか?」



13タコで未だ安打のない佐伯が唐突にスタメンに名を連ねたとき、ファンの頭に「なぜ?」の嵐が渦巻いた。
DH制の対策ならロッテ戦から使わなかった説明がつかないし、最近の佐伯の内容に光るものが見られるわけでもない。
にも関わらずの、まさかの6番スタメン。そして、あの結果。
もはや私には、はっきりと奇跡のビジョンが「落合監督には見えていた」ようにしか思えないのだ。

しかし偶然のように思える"神采配"も、紐解けば必然であったことが見えてくる。
今日の試合、右の牧田が来ることは予想通りだった。となると、まず右の平田は控え。
グスマンのスタメン入りは前提なので、有力なのは野本と大島と堂上剛だ。


この3人でまず当確するのが、投手の利き手に文字通り左右されない野本。
では残り一枠を大島と堂上剛のどちらで使うかだが、右との相性なら圧倒的に堂上剛である。
大島は(右.125)に対して(左.417)と極端な左キラー。一方の堂上剛は(右.600)(左.000)と対照的だ。
なら堂上剛がスタメンかと言えば、今の堂上剛は代打の切り札として機能しているため、そう安易には使えない。
かと言って右を苦にし過ぎている大島を使うのはいかがなものか。

となると、良くも悪くも成績に手垢が付いておらず、なおかつ変則投手との対戦経験も豊富な佐伯が浮上する。
極端な話、これでダメなら佐伯は下へ落としても支障のない選手。
本人も言ったように「無かった一年」なのだから失うものも何もないのだ。



……というのが佐伯起用の理由だと推理したのだが、それにしてもあれほどピタリと適中するとは。
時々、落合監督には我々には見ることのできない何かが見えているのではと思うことがある。
まさかあの最終回の大逆転までもが、監督の思惑通りの必然だったというのか!?


試合後のコメント「途中で帰った人もいるだろ。俺だったら帰るな」


なんだ、さすがに偶然だったか。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





ずいぶん前から書いている通り、私は平田の大ファンである。
入団当時から応援し続け、気付けば6年も経っていた。

落合監督が「俺以上の打者に育てる」と言って指名した話なんかは既に何年か前に書いたと思うが、
普通なら高卒から6年も芽が出なければそろそろ整理対象に名が載ってもおかしくない頃。

それでも首脳陣、そしてファンがあいかわらず期待してしまうのは、彼特有のあの持ち味によるものだろう。





「逆方向弾」



平田にはこれがある。これがあるから平田は放っておけない。
先月、福田が藤川から逆方向弾を打ったときは努力の結晶のようなものを感じたのだが、
平田は天性でこれを打てる打者なのだ。

甲子園での3本目も、日本シリーズでの決勝犠打も、プロ初サヨナラ弾も。
そして今夜の同点弾も。







やっぱり逆方向。月並な表現だが、平田の打球には夢がある。
だけど、もう6年も経つのだからそろそろ夢を夢で終わらせなくていい頃だ。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]






開幕当初の中日なら絶対に負けていた。先制の2点を取られた時点でおしまいだ。
しかし野本が登録されたあたりから打線に粘りが生まれ、一時期の絶望的な状況からは脱した感がある。

その流れで迎えた交流戦の初戦は、奇しくも半年前に激戦を繰り広げたロッテが相手。
借金を増やさないためにも、そして一気に勢いに乗るためにも今日はなんとしても勝ちたかった。


だからこそ、終盤の大逆転で白星スタートを切れたのは手放しで喜びたい。
打線強化のために獲得したグスマンに覚醒の兆しがみられず、昨季からの課題だった貧打は解決せず。
だが今の中日には互いに切磋琢磨し進化を続ける"三匹"の若者たちがいる。






野本がいる!


好返球で追加点を防いだ大島がいる!


グスマンの代打で中押しタイムリーを打った堂上剛がいる!




どんぐりの背比べだった三匹がハイレベルな競争でそれぞれ着実に進化している。
言いにくいけど、やっぱり……、グスマン使わないほうが勝てるぞ!



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





ハイライトやスポーツニュースではめったに映ることすらない。
中日スポーツでも一面を飾るのはよほどネタのない12月頃にあるかどうか。


だが今、密かに注目を浴びるこの男がある大記録へ向け驀進していることをご存じだろうか。







小林正人だ




開幕から24試合で早くも10試合に登板。
現在のペースで換算するとシーズン59試合登板にのぼるハイペースである。
とはいえ、小林の起用法といえばもっぱら左打者限定の完全ワンポイントリリーフ。
そのため投球回数は6回1/3と決して多くはないのだが、その内容が凄まじい。


今日までに対戦した打者はのべ19人(左18、右1)。
その内訳は、被安打0、与四死球0、失点はもちろん0。つまり現在、小林は





完全試合継続中なのだ



今日もきっちり柴田、ブラゼルを抑えてパーフェクトリリーフに成功。
ちなみに今季、唯一対戦した右打者からも三振を取ってたりする。
ワンポイントでしか使わないのはもったいないと思うのだが、いかがだろうか。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





開幕前、私はグスマンを「歴史に名を残す名助っ人になる」と太鼓判を押していた。
キャンプやOP戦でのプレイを踏まえての宣言であり、その通り開幕戦の初打席では豪快に3ランを放った。
振りかえればワクワクしたのはこの時が最後。以降のグスマンのダメっぷりはご周知の通りだ。

一方で開幕するまでは評価の低かったヤクルトのバレンティンは24試合で13本と打ちまくっている。
決して隣の芝生が青く見えてるのではなく、今の成績では両者には現実に雲泥の差があると言わざるを得ない。

特に4年前から毎年ダメ外人に悩まされ続けている中日ファンは「今年もか」と頭を抱え、どれだけ打率が
落ちても断固としてスタメンで起用する意固地な落合采配には批判が集中した。
落合監督いわく「年間通して使える選手がグスマン以外にいない」ことが起用の理由らしいが、
代打で打率5割前後を誇る堂上剛をはじめ野本、大島、平田らを状態に応じて使えばシーズンは乗り切れるはずだ。
例え彼らにそれぞれ欠点や短所があるにせよ、1割台に沈む外人よりは夢も希望もありそうな気がする。


噂によればスタメン発表時にグスマンの名がコールされるとちらほらブーイングが飛び交うそうではないか。
まさにファンの我慢も限界を超えそうになっている中で飛び出した今日の一発。
内角球をうまくさばき、舞い上がった打球は、 予想外に伸びて阪神ファンの群がる中段まで届いた。

そのときに球場内に響いたホームラン特有の乾いた「カキーン」音が、私にはこう聞こえたのだ。



 

「sorry!」



まるで今までの不甲斐なさをファンに詫びるかのような「音」をバットで奏でたグスマン。
ブランコ以上といわれるドミニカの大器が、まさかこのままで終わるはずがなかろう。

「歴史に名を残す名助っ人になる」、私は戦前の太鼓判を取り下げるつもりはない。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





谷繁の2ランで勝利を確信したときは、今日はネルソンを主役に記事を書くことを決めていた。
おそらくこのあとのスポーツニュースや明日の朝刊でもネルソンが大きく取り上げられるだろう。
(これ書いてるの試合終わってすぐです)


しかし、8回裏二死満塁のあの場面。
ブラゼル相手に3球三振を奪ったあの「3球目」の配球が、感動すら覚えるほどあまりに強烈で、
急遽ネルソンのネタからあの配球の解説へと変更することにした。
とりあえず言えるのは、「改めて谷繁はとんでもないキャッチャーだ!」と。

それでは未だ冷めやらぬ興奮を抑え、解説に移ろう。







まず状況の確認。
投手は浅尾。3連打で1点を失い、なおも一死1,2塁で鳥谷にはフォークで空振三振。
続く新井貴をストレートの四球で歩かせて迎えるのは前の打席ホームランのブラゼル。

ちなみに先の3連打はすべて落ちの甘いフォークを打たれてのもの。
あきらかにフォークの調子がいまいちだったが、鳥谷の打席でも動じずフォークの連投で修整をおこない、
本来のキレを取り戻してきたところでの、ブラゼルである。


さて、ここでバッテリーはフォーク(空振)と内角ストレート(ファール)で簡単に追い込んだ。
圧巻だったのはこの次。打ち気にはやるブラゼルをいかに料理するか。
解説者を含め、見ていた大半は「フォーク連投」を予想したと思う。

このイニングで浅尾は徹底して決め球にはフォークを投じている。しかも徐々にキレが増してきた。
ましてや打席には落ちる球に滅法弱いブラゼルで、カウントは0-2。3球も遊びがある。
セオリーなら…というより、どう考えたってフォーク連投で、一にも二にも振らせようとするのが常だ。


だがフォークはうまく決まれば確実に振らせることができる一方で、リスクを伴うボールでもある。
叩き付けすぎて暴投になったり、少し手元が狂えば甘く浮いて入る危険性も高い。
だからと言ってストレートを投げ込む勇気はさすがにあるまい。
浅尾としては集中すべきは「とにかく低めを意識してフォークを投げる」ことのみ。
言いかえれば高めに浮くようなことは絶対にあってはならないのだ。


対するブラゼルの方は、やはり徹底してフォーク攻めでくることは当然わかっていただろう。
バッテリーがフォークで空振りを狙いにくることも百も承知だったはず。
となると、低めは捨てて高めに入ってきた失投を確実に捉えられるかどうかが全てだ。
もしかすると自己暗示をかけるように「低めは捨てて高めがきたら打つ」と唱えていたかもしれない。


「とにかく低めを意識してフォークを投げる」浅尾と、「低めは捨てて高めがきたら打つ」ブラゼルとの勝負。
この対決に関して、私はブラゼルの膝より下のゾーンしか見ていなかった。
ちゃんと落ちろ、振ってくれ、ちゃんと落ちろ、振ってくれ……!頭の中はその繰り返しである。


ところが、谷繁は私の、そしてブラゼルの脳裏にも微塵もなかったであろう意外な配球をみせた。






かなり高めへの直球!



それも、すっぽ抜けに近いくらいの頭の高さへの直球だ。
だが低めへの意識が過剰なブラゼルは、「高めに来た」というだけで手が出てしまう。
腰を回転させながら、これが失投でないことに気付いたのだろうか、必死でバットを止めようとする。
が、中途半端な体勢で止まり、スイングをとられて勝負あり。中日は3球でピンチを脱したのだった。

誰もが低めを意識し、高めにいったらブラゼルが勝つ可能性の高い状況で、谷繁の選んだのは高めのさらに高め
「高め」はヤバいが、「高めの高め」ならスイングがとれるとは、まさに発想の勝利。
釣り球の一言で片づけるにはあまりに高等な、打者の意識を逆手にとった配球テクニックである。


指示通りに投げた浅尾もさることながら、やはり谷繁のリードはおもしろい。
18.44m、約0.44秒間でのプロフェッショナルな読み合いを知り尽くしたベテランの妙を楽しませてもらった。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





どんな打者でも終わってみれば2割以上4割未満の範囲内に収まるのは、野球の七不思議のひとつである。
月間打率ではとんでもない数字を残す選手もいるのに、なぜ年間となるときっちりこの範囲内で落ち着くのか。
(2割の方は、単にそれ以下しか打たないようなザコは年間通して使われないだけだと思うが)

「トイストーリー3」「マルモのおきて」を立て続けに見て思いっきりファンタジーに浸っている今の私は、
「野球の神様が不公平にならないように調整してるんだ!」と真顔で言っちゃいそうな勢いである。


この、なぜか平均値に近付く現象を「調整力」と言うとしたら、荒木雅博はかなり極端な「調整力」の持ち主だ。
何を隠そうシーズン4安打以上の日本記録の保持者である荒木は、典型的な固め打ちバッターである。

固め打ちは言うまでもなく素晴らしい長所なのだが、荒木の場合はそこで「調整力」が働き、
翌日には平気でタコをかまし、その後もせいぜい1安打ペースできっちり2割6,7分に収まってしまうのだ。
極端ささえ無くなれば常時3割前後を狙える超安定したトップバッターになれるというのに、実にもったいない。


その荒木が今まさに革変モードの真っただ中にいる。
今日、昨日の活躍を含めたこの2カード6試合の打率は、なんと23打数9安打で3割9分1厘
一つ負け越しで終えたチームの不振など物ともせず、荒木だけはノリまくっているのだ。


だが、浮かれてもいられない。そもそも荒木がこんなに打つわけがない。
こうなってくると、そろそろ案ずるべきは荒木のおそるべき「調整力」。







10日からのヤクルト戦、「調整力」の作動でタコに倒れる荒木の姿がはっきりと見えてしまった。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





8回裏の攻撃が始まる前、今季初の円陣が組まれた。
落合監督がどのような檄を飛ばしたのかは分からないが、連日の不甲斐ない攻撃に
遂に指揮官も重い腰を上げざるを得なくなったようだ。


私は期待していた。
勝負ごとなので円陣が直ちに結果に結びつくわけでないことは百も承知である。
ただ、円陣によって少しでも選手の目の色が変わってくれればいい。
それまでの淡白な攻撃を省みて、少しでも食らいつく姿勢をみせてくれればいい。
選手たちがどのような打席内容を見せてくれるのか、それがとても楽しみだった。


ところが先頭の井端は、よりにもよって3球三振で虚しくアウトを献上した。
うつむきながら淡々とベンチへ戻る井端。
そのとき、ある観客の野次がはっきりとテレビ中継の音声に乗ってしまった。





「バーカ!」



心ない罵声。
選手だってやりたくて三振しているわけではないのだから、口汚い野次は抑えるべきである。
だが、お金と時間を払っている観客としては、まるでライン工のように無機質にアウトを重ねていくだけの
「作業」を3時間弱も見せられ続けたら、我慢ならなくなるのもやむを得ない。

負けるのは仕方ない。だが、もっと意志を示して欲しい。
「バーカ!」は罵声ではなくファンからの愛あるエールだと捉え、まずは前を向けと言いたい。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





立ちあがり、チェンはあきらかに重圧に飲みこまれていた。

満を持して帰ってきたチェンがどんな投球をみせてくれるのか。
期待と不安をもって見つめる大勢のファンを前に、先頭の坂本に対してはストレートの四球。
それも大きく外れてのボール球ばかりで、このときの率直な気持ちは「この先どうなることやら」。
その後、まさか6回まで無難に0を並べて復活を喜べるとは思いもしなかった。


緊張で凝り固まったチェンの心を優しく解したのは、女房役の谷繁だった。
初回、坂本を出したあとバントの構えの2番脇谷への初球も逸れてカウント1-0。
プレイボールから5球連続ボールとなったところで、谷繁が歩み寄った。







これがそのときの様子である。
見ての通り、柔和な表情で優しく諭すように話しかけている。
これが効いた。チェンには恫喝よりも、こっちの方が効くのだ。

そういえば昨年のちょうどこの時期、こんなことがあった。
【参照:2010.5.5阪神戦「子供の日」】

あれから一年、年俸も大台を超えて子供扱いできる過程はとっくに過ぎたチェンは、
不貞腐れることもなくしっかり自分と向き合って、冷静さを取り戻した。
7回には久々の登板の疲れからか2点を失ったが、初マウンドで6回ゼロなら心配はいらないだろう。


そして忘れてはならないのが谷繁のうまさだ。
間の取り方(タイミング)とチェンの操縦法が絶妙で、これがなければチェンはずるずるとやられていた可能性が高い。
打者として特に秀でているわけではない谷繁が、捕手として絶大な評価を得て20年以上も第一線で
活躍し続ける理由が改めて分かった気がした。


この二人が戻ってきてからが本当の戦いと言われていた吉見とチェンの両輪がようやくそろった。
そこに相変わらず鉄壁の女房役がドシリと腰を据える。怖いものはもう何もない。
とっとと借金を返上し、てっぺんを取りに行こう。準備はできた。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





4月26日、横浜戦での最終打席。
ここで左安を放った森野は、以降長い長い眠りにつくことになった。




中飛

見三振

二ゴロ

空三振

中飛

空三振

四球

遊直

一ゴロ

空三振

右飛

中飛

遊併打

空三振

一ゴロ

投犠打

遊飛

右飛

四球

投犠打

遊併打

左飛

二ゴロ

四球

二直

空三振

四球

右飛




眠り続けて26打席。
どん底のどん底へ突き落ちた森野が、子供の日に満を持して目を覚ました!





左安
中安
空三振
四球
中2



良くも悪くも……、分かりやすっ!



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





私はオカルトチックな現象は信じない主義である。


かつてテレビでよく特集されてた心霊写真なんてのも大抵が作り物のヤラセだと信じて疑っていないし、
なにかと数字の法則性を探し出してきて不吉なできごとに結び付けようとする奴には心底嫌悪感を抱く。

中でも呪いなんつーもんは究極に胡散臭くて反吐が出るほど嫌いである。
藁人形だかなんだか知らないが、そんなもんが本当ならとっくの昔にナベツネはくたばってるはずだ。
とか言いつつホラー映画も稲川怪談も昔の「世にも奇妙な物語」の心霊回も大好きなのだが、
それはエンタメとして割り切って見ているからであって、リアルに呪いだのヌカしてる奴がムカつくのである。


さて、そんなオカルト嫌いな私でも、さすがにちょっと気味悪くなるほど中日と神宮との相性が酷すぎる。
前回あっさり3タテを食らったのに続いて今日も勝てそうな展開を落としての4戦全敗。
そりゃ去年までも勝てなかったのに、今年の調子いいヤクルトに勝てるわけないわな。
それにしたって苦手意識を通り越して、いくらなんでも一方的にやられすぎではなかろうか。

ここまでいくと、さすがの私も呪いじゃないかと思い始めている。
呪いならなんとかして破らねばならないのだが、さてどうしたものか。







オカルトに疎い私には、織田無道に「生ダラ」でやってたお祓いをしてもらうか、
あるいはグスマンをなんとかするかしか方法が思いつかなかった。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




かろうじて身長より高い程度の低打率にあえぐレギュラー野手の壊滅的な貧打を救うべく、
ファームで結果をだした野本圭が満を持して今カードより一軍に合流した。

おもしろい当たりはあるものの数字に表れない大島に代わって、昨日に続き7番スタメンに座った野本。
4月を借金1で終えたチームをなんとか立て直すためにも若い力に求められることは、ただひとつ。



「何がなんでも、打て!」









そうそう、そういうこと。


今日の試合、もし野本がいなかったら100%負けていただろう。
初っ端にネルソンが四球絡みで2点取られた時点で流れは完全にカープにあったわけで、
これまでの中日ならそのままお通夜ムードでずるずると抑え込まれていたと思う。

じゃあ、あっちに行った流れはどうすればこっちに引っ張って来られるかというと、
腕づくでぶん取りに行くしかないのだ。相手の投手がエースなら尚のこと、
待っていても来ないもんはこっちから取りに行くしかない。それが今日は野本の一発だった。


この一発が伏線となり試合の形勢に変化が生じ、終盤の逆転劇につながった。
そしてリリーフがバトンを繋ぎ、絶対的守護神がきっちり1点差を守り切る。
理想的な中日の勝ち方である。……なんか違和感あるけど、ご愛嬌。