イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





ようやく打線のギアが入ってきた中日だが、史上最悪レベルの貧打だった夏場を思えば
今こうして首位争いをできているのは、ほとんど奇跡に近いことである。
8月のお盆あたりの中日ファンに「一ヶ月後、優勝争ってんよ」と教えてあげても一笑に付されるだろう。


それもこれも、一貫してチームを支え続けているリリーフ陣の頑張り抜きには語れない。
浅尾は別格として、小林正、鈴木、三瀬、平井、岩瀬。彼らには本当に助けられている。

ところがリリーフ投手は表立ってクローズアップされる機会がほとんどないどころか、
たまに紙面を飾るときはリリーフに失敗したときという、なんとも難儀な商売である。
先日もこれだけ投げまくって素晴らしい成績を収めている小林正が牽制球エラーを犯し負けに繋がった際、
普段どんな活躍をしても載らない中スポ一面にデカデカと映っていたときは編集部に怒りを感じたものだ。


だから今夜の試合、おそらく明日の朝刊一面にはブランコが載ることになるだろうが、
敢えてここでは勝利に直結するとてつもなく大きな1アウトを取ったこの男を最優先に称えようと思う。








スーさん、サンキュー。
「防御率詐欺」の汚名を晴らす至高の空振三振で、チームは死の6連戦の頭を取った。



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[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




運命が勝利をもたらすとは言え、残り試合全勝できるわけでもあるまい。
とりあえずノルマの3勝1敗をクリアしただけでも御の字である。

……というのは建前じゃ分かっちゃいるけれど、本心としては実に残念だった。
戦前の雰囲気からして、まともにやっていれば勝てたはずの試合。


現に初回、一死二塁で川端のセンター返しをチェンが掴んだ際は「勝った!」と確信さえした。
打球と共に運も流れも掴み取ったと思った。
さらに走者の青木が飛び出していたため、挟殺で最高のパターン。と誰もが思った瞬間、






ウワァァァ~!



掴んだ運を、なんと森野はあらぬ方向に投げ捨ててしまったのだ。


その後はこちらの良い当たりがことごとく正面をつき、相手方の打球はドン詰まりでもヒットになる最悪な展開に。
いわゆる運に見放された試合ってやつだが、掴んだ運をみすみす手放したのだから自業自得だ。

結果論で物を言うと、このエラーがなければ流れは確実に中日に向いていたと思う。
それだけに森野に対して腹を立てている方は非常に多いだろうが、
こんなもんで消えてしまう運命なら、所詮はその程度だったということ。

中日ナインの落合監督胴上げへの想いの強さは如何ほどか。
この4連戦に集中しすぎて見落としがちだが、来週のビジター6連戦こそが真の最難関である。
試練は続く。待ってろよ、優勝。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]








あまりにも劇的すぎる試合が続いて、もはや優勝を信じて疑わない自分が怖い。
きっと今、中日ファンは皆同じ気持ちでいるんじゃないだろうか。
ゲーム差とか優勝ラインとか、そういうのを超越した神がかり的な流れをビシビシ感じる。
言うなれば、優勝することが運命づけられているような、そんな感じ。


だって冷静に分析すると、今日の試合はどう転んだってとても勝てる内容じゃなかった。
先制されるわ、牽制死を二度も犯すわ、ゲッツーは取り損ねるわ。
9回裏もブランコの飛球で荒木がタッチアップできなかった時点で、普通なら詰みだ。

しかし何者かが操作しているかのように、全ての風が中日の背中を押してくれる。
大島のドンづまりがタイムリーになり、牽制死によってイニングの先頭打者になった平田が同点弾を放ち、
ゲッツーを取り損ねても後続の三振で追加点を食い止め、タッチアップ判断を誤っても谷繁がヒットを放ち、
さらにタイミング的には一か八かのクロスプレーでも飯原のとんでもないヘッポコ返球で余裕の生還。

すべてたまたま運が巡ってきただけで、普通なら負けていてもおかしくない試合だ。
だが「たまたま」「運が巡ってくる」神通力こそが、今の中日に宿る理屈を超えた強さなのだ。
よくスポーツに「もしも」は無いと言うが、もしも今日の試合、どこかで違う展開になっていたとしても、
極端な話、100通りの別々の展開が用意されていたとしても、最後に中日が勝つ運命だけは変わらなかったと思う。
どんなシナリオも、最後は谷繁がサヨナラを打つことだけは決まっていた気がする。


いわば何者も抗えぬ絶対の運命。
それを生んだのは、監督退任が呼び覚ました選手たちの一致団結の気持ちに他ならない。



"落合監督を最後に胴上げしよう"



選手、コーチ、スタッフ、ファンの想いがひとつになった今、運命は中日を優勝へと導いてくれる。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]







8回、今季ひたすらチームを支え続けてきた小林・浅尾がまさかの乱調で同点に追いつかれた。
それも3者連続四球での押し出しという予想だにしなかった展開。
久々に大勢の観客であふれるナゴヤドームは異様などよめきに包まれた。

その後、なんとか同点で踏みとどまり、ベンチに戻った浅尾はグラブを叩きつけて怒りを露わにした。
打たれたわけではなく制球を乱しての失点に、自分自身が許せなかったのかもしれない。


得意の夏場を迎えても借金生活の続いたチームにあって、連日神がかった投球をしてきた今季の浅尾。
誰も浅尾を責めやしない。責められるわけがない。ファンも、ナインも。
今や球界を代表する若きリリーフエースに恩返しをするのは、今しかない。

その時、ファンとナインが、一丸となった。


落合政権の代名詞たる荒木と井端のアライバコンビが。

政権中期に覚醒し、以来不動の中軸を務める森野が。

政権後期に来日し、驚異の存在感を放つブランコが。

将来のレギュラーを期待される若き才能・堂上剛が。


落合ドラゴンズの8年間を彩った選手たちが次々と躍動する姿に、私は涙を抑えることができなかった。
今まで浅尾に散々負担を背負わせてきたことを詫びるかのような連打で一気に4点を叩き出し、
今季最高潮の盛り上がりをみせるスタンドは、まるで優勝したかのようなお祭騒ぎ。







そして極め付きにヒーローインタビューの壇上にはアライバコンビが。こんなに泣けるドラマがあるだろうか。
8年間の集大成を最高の形で飾るために、ついにナゴヤが本気モードに入った。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




皆様お久しぶりです。
もう今季は優勝でもしない限り更新するつもりはなかったのですが、
長らく落合政権を応援してきた当ブログとしては、今日書かなきゃいつ書くんだ、と。
義務感のようなものに背中を押され、久しぶりに記事を更新いたしました。



まず……、落合監督退任。
これに関しては、驚きはない。もちろんこんなに唐突に発表されたことに戸惑いはあるが、
退任自体は散々噂されていたし、既定路線っちゃ既定路線なので「あ、やっぱりな」という感じ。

それにしても大事な4連戦の始まるこのタイミングで発表したのは正直面食らった。
今日中日球団の重役の集まりが行われることは事前に報道もされていたので知っていたのだけど、
まさか会談が終わって当日すぐに発表するとは予想外だった。
やはり、協議なんかするまでもなく最初っから決まっていたのだと思うと少し白けてしまう。

ただ、遅かれ早かれ退任発表があるのは分かっていたことなので、これはまあ良いとしよう。
一番衝撃だったのは、同時に次期監督の発表もされたことだ。
てっきり退任発表からしばらくは候補者の絞り込みや予想なんかで盛り上がるものだと思っていたら、
そんな余地をファンに与えるまでもなく上層部連中の間でシナリオはとっくに用意されていたのだ。







高木守道。一体誰がその名を予想しただろうか。
私はてっきり生え抜きOBの牛島和彦が10月下旬頃に就任すると思いこんでおり、
実は次期監督に牛島を推薦する長い記事の執筆をつい先週済ませ、折を見て更新する予定だった。
結果的にその記事が陽の目を浴びることはないのだが、それにしても高木とは驚いた。

17年振りの復帰。前に監督をやっていたのは私が小学生のときだ。
格別の思い入れもないが、物腰柔らかな語り口とCBC解説陣では唯一とも言える落合擁護派の大物OBとあって、
個人的には勝手に敬意を表していたりする。


2003年に山田監督の後継ぎ候補に大量のOBがリストアップされた際にも名前が挙がっており、
そこそこ有力な候補のひとりだったが(少なくとも落合抜擢よりはずっと可能性があった)、
これからは若い監督の時代だからと自ら一歩退いて候補から脱落したというような話を当時聞いた覚えがある。
また2004年の落合初優勝時にもはっきりと「私が監督を引き受けていたら、こんな強いチームは作れなかった」
という趣旨のことを公で発言しており、もはや完全に現場とは離れた人、との認識が強かった。


その高木が、である。まさかあれから8年を経て監督として戻ってくるなんて。
嬉しいとか嫌だとか言う以前の問題として、信じられない気持ちがあまりに強い。
そしてその気持ちを表に出すとなると、どうしても「苦笑い」になってしまう。

それは当の本人さえも同じようで、さきほど見た囲み取材で高木氏は率直に戸惑いを口にしていた。
「昔のような心躍る気持ちには正直なれない」とも。それほど晴天の霹靂の抜擢だったのだろう。
さらに「後進の指導者に繋ぐ」とまで言っていた。名前こそ出さないものの、これが立浪和義を指すのは明らかだ。

要はほとんどの方がお分かりのように、これは完全なる「繋ぎ政権」である。
2年後くらいには立浪が監督就任することが既定路線で、そのための道路整備が高木の使命なのだ。
ではなぜ立浪直結ではいけないのか?年齢面の考慮もそうなのだろうが、おそらくそれ以上に政治的な思惑が強そうだ。


球団史上最高の成績を残した落合のあとの監督はどうしたって重圧が強い。
さらに落合は周知の性格もあって、古いおつむの昭和脳人間には抜群にウケが悪い人物だ。
当初から政財界やタニマチからの反発はかなり強かったと聞くが、そんな雑音を堰き止めてきた落合監督の
唯一ともいえる理解者であり、権力者の白井文吾オーナーが今季限りで退任。

まず球団が考えるのは、この8年間で離れていった、あるいは離れつつあるお得意先・お偉方との関係修復。
ここで立浪を就任させればもちろん万事解決、全面的な地元有力者のバックアップを得られるのだろうが、
待望にして切り札とも言える立浪を、落合が荒れに荒らしていった道にいきなり放りこむのも荷が重かろう。


そこでとりあえず、手っ取り早く道を整えてくれて、なおかつ波風立たない人物でワンクッション置こうとなる。
そうしたときに真っ先に名前が出るのが、監督経験もあって対外的な評判も無難この上ない高木というわけだ。
高木が挨拶にくれば50年来の仲である地元のクソジジイ連中はよくぞ戻ってきてくれましたと出迎えてくれるだろう。
8年前、周囲の反発を押し切って落合に就任を要請したあの勇気はどこへやらの超保守的な人選だ。
高木氏はすべてを理解した上で就任を引き受けた。それは取材のときの表情と発言でよく分かった。
だから私は高木次期監督を咎める気はないし、来季だって一生懸命応援するつもりだ。

だがどうしても。どうしても結論ありきで監督選出をすすめたフロントのやり方が気に食わない。
落合を退任させたことではなく、ファンの期待とかを一切度外視した政治的な企みの方が癪に障る。
何を根拠に高木を選んだの?と聞いたとき、ファンの意向なんか全く選考条件になかったのが見え見えなのだ。
とにかく無難に、無難に、来るべく立浪政権への土壌を作ることが高木の最大の仕事というわけだ。


色々言われるのを分かっていながらも球団の平穏のために監督就任を決意した高木氏に改めて敬意を表したい。
また、激しい批判の矢面に立ちながらここまで落合監督を守り続けた白井オーナーには敬服するばかりだ。

そして、8年間野球の素晴らしさを教えてくれた偉大なる名将・落合監督には最高級の感謝を……、
いや、まだ早い。そんなことはシーズンが終わってからいくらでも書ける。

落合中日の最後が素晴らしいフィナーレになりますように。残り試合は一試合、一試合、噛みしめながら応援したい。



[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




一発長打型の外人助っ人の存在は、例えるならギャンブルのようなものである。
基本的に彼らは「遠くへ飛ばす」ことに関してはケタ外れの能力を持っているが、
それ以外の野球センス(選球眼等々)は高校球児レベルか、それ以下というのが定番だ。

特にDH制のないセリーグでは守備をそれなりに無難にこなしてもらう必要もあるわけで、
見るからにまん丸とデブって復帰した現状のブランコなんてのは、ハイリスクの塊この上無いのである。


案の定、復帰後のブランコときたら毎度ポロポロとザル守備を連発し、
09年の来日直後に聞かれた「捕球はウッズより巧い」との前評判は完全にぶち壊れている状況だ。
今日も序盤から早々と簡単なゴロを逆シングルで捌きに行って失敗してしまい、ファンのイライラは募るばかり。

だが、その直後だった。











打った瞬間それと分かる打球は、台風すらも抗えぬ圧倒的な威力で曇天の雲を突き破り、場外へ。
数秒前までのスコアがたった1球でひっくり返る「これぞ4番」という逆転3ランだった。

エラーもする。三振もする。だけど、ブランコにはこれがある。
これがあるから、ギャンブルは楽しいのだ。