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もうマサはよみがえらないのか。


●中日5-8阪神

勝利の女神は、もう山本昌には微笑まないのだろうか。
三度の登録抹消を経験し、三度目の復帰を果たした山本昌。

だが「三度目の正直」に臨んだマサは、わずか3.1回でマウンドを降りた。

復調どころか、投げるたびに悪化の一途を辿る内容。
3.1回10安打3四球4失点の内容は、見ていて痛々しさすら感じるほどだった。

敗戦に対する悔しさはもちろんある。
ただでさえローテが火の車の状況で、またしても仕事を果たせなかったマサへの怒りもある。

だが、そんな事は、はっきり言って大した問題ではない。
私が今夜のマサに抱いた感情は、もっとこう、喜怒哀楽を越えた次元の物である。

単なる「悔しさ」や「怒り」ではない、何ともやりきれないこの気持ち。
おそらくこれが「切ない」という感情なのだろう。


私が物心ついて野球に興味を持った時、既にマサは大投手と呼ばれていた。
今中と共にエースを分け合っていたあの時代のマサは、本当に格好良かった。

あれから十数年の歳月が経ったが、まだマサはマウンドにいる。
だが、そこに立っているのはあの頃とは全く別人の「老兵・山本昌」だ。

マサが「あの頃」と同じフォームでボールを投げる。
すると、「あの頃」とは違って、ことごとく打者に打ち返される。
そのたびに「あの頃」とのギャップがナイフを刺すように私の胸に突き刺さる。

切ない、ただひたすらに切ない。

そう、この切なさの正体は、遠き栄光の日々とのギャップである。

もう「あの頃」が帰らないのなら、いっそグラブを置いて、楽になって欲しい。
「大投手・山本昌」がメッタ打ちにされる場面は、ちょっと心に悪すぎる。


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この記事のURL | 2007.07.25(Wed)23:32 | 山本昌 | Comment : 00 | Trackback : 00 | 


 
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