イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます




ふたりの世界


心地よい「痺れ」だった。

1.5差で迎えた竜虎対決第1Rは、持ちつ持たれつのシーソーゲームとなった。
一時は3点のリードを得た虎だが、ボーグルソンが粘りきれずたちまち1点差に。
そして7回表、JFKの一角「K」久保田がウッズに一発を浴び、竜が逆転。
しかし8回ウラに金本が執念で外野へ落とし、試合は再び振り出しに・・・。

どちらが勝ってもおかしくはない白熱した展開は、いよいよ勝負の9回へ。
ここで虎は、後攻めの利を信じ、切り札「F」・藤川球児を投入する。


だが、竜もそうやすやすと引き下がる気はない。
立浪の安打を皮切りに、井端の犠打、荒木の安打なので二死二、三塁。

打席には、先ほど「K」から値千金の逆転弾をぶっ飛ばしたT.ウッズが入る。

ウッズvs.藤川。

現在のセリーグにおいて、最高峰に立つ二人の真剣勝負は、
予想通り力と力のぶつかり合いとなった。


空振り

ボール

ボール

空振り

ファール

ボール

ファール

ファール

ファール



壮絶な真っ向勝負は、次第に「勝負」の域を越えた異様な緊張感を帯び始める。
そして投じられた10球目、4球連続となるファールを打ったところで、
ウッズは予想だにしなかった驚くべき表情を浮かべてみせた。







来日して早5年。
これまで相対した幾多の投手達は、皆ウッズとの真っ向勝負を避けてきた。
だが、ようやく出逢うことのできた、真のライバル―。

こんな大事な試合の、こんな緊迫する場面で、ウッズは「野球」を心底楽しんだのである。
そして、それに呼応するかのように直球を投げ込む藤川球児・・。


もう、誰もこの二人を邪魔することはできない。
10分間にも及んだ「闘い」に決着をつけるべく、球児は渾身の力で、11球目を投じた。

球種は、もう分かっている、ストレートだ!










ウッズが、勝った。

変化球を投げていれば、99%以上の確率で抑えることができただろう。
だが、そんな決着は、球児もウッズも、そして我々も望んではいない。


その証拠に、痛恨の一打を浴びた球児の表情は・・・、






喜びに満ち溢れていた。



「分かっていても打てない」といわれる球児の直球。
しかし球児は、それを打ち返してくれる男を心のどこかで求めていたのかもしれない。

一方「ここぞの場面では敬遠」がセオリーとなっていた自分に対して、
真っ向勝負、それも全球直球で挑む投手に初めて出逢えたウッズ。


最高峰のふたりが見せてくれた、至福の名勝負。
こんな心地よい痺れは、ちょっと経験したことがない。


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