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「俺以上の打者」への道。


●中日4-6横浜

「俺以上の打者になれる」

2005年のドラフト会議後、落合は平田をこう評した。
常々「自分最強」を豪語する監督が口にしたこの言葉は話題となり、
それに伴い自然と平田に対する期待も上がっていった。

そして6日のヤクルト戦でプロ初ヒットを放った平田は、
この日の横浜戦ではなんとプロ初の猛打賞を記録した。

プロ初スタメンに抜擢された4日の広島戦では4タコに終わった選手が、
経験を積むごとに進化していく、確かなる成長の実感。
なるほど、落合監督が惚れ込むだけの素材ということだ。


さて注目すべきは、猛打賞の内容である。
この日放った三本の安打は、いずれも中前打で、
それも高崎、木塚、クルーンと全く別タイプの3人から稼いだ安打だった。













欲張りなファンは「そろそろ長打を…」と思いたくなるかもしれないが、
このセンター返しに徹した打撃こそが、落合の望むものなのである。

監督の著書「コーチング 言葉と信念の魔術」に、次のような記述がある。



ボールを打つ時は、打者の両肩を結ぶ線と平行に打ち返すことが、最も理に適った打ち方なのだ。これを投手との対戦に置き換えてみる。当然、ボールはマウンドから来る。そのボールに対して両肩を結ぶ線を平行にして打てば、マウンドへ向かって打ち返すのが最も理に適った打ち方だと言える。ゆえに基本なのだ。
だから、私の現役時代はセンター返ししか狙っていなかった。レフトへ飛んだ打球は、体が早く開きすぎたものだし、ライトへ飛ぶのは振り遅れたからだ。最初からレフトスタンドを狙ったり、いわゆる右打ちをしようとしたことなど一度もない。基本に反するからである。

「コーチング」(ダイヤモンド社)より抜粋。




一見、地味にみえる中前打だが、これこそが大選手への第一歩。
平田は、落合イズムの正統な伝承者というわけだ。

まだ荒削りな部分が多すぎるものの、初対戦のクルーンの158㌔を弾き返すあたり、
やはり只者ではないことはしっかり証明された。

さぁ、秋と春を越え、弱冠19歳の未成年は、どう進化するのか。
ちなみに落合博満の初安打は1980年5月30日、25歳のときだった。

現時点で、平田は「神」に6年もの差をつけている。


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この記事のURL | 2007.10.08(Mon)13:42 | 平田良介 | Comment : 00 | Trackback : 00 | 


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