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苦手意識というのは誰にでも何かしらあるわけで。



私の場合は数学の空間図形とやらがからっきしダメで、小学生の時分までは算数の成績も悪くなく、このままの調子でい
けば中学に進学しても余裕でやってけんじゃねーの?などと左うちわに世の中をなめてかかっていたのだが、中1の後期に
この空間図形という悪魔のような問題が登場してからはズルズルと下降の一途をたどり、遂には「俺には数学的な思考力は
無い!」と勝手に自己判断を下し、いわゆる「私立文系」コースへと完全にシフトしていったのである。










うーん。あいかわらず分からん。
この程度のレベルであれば理数系の方々ならよそ見しながら解けちゃうのだろうが、私にはこれがどうしても解けなかった。
これが解ければその後の人生も多少なりとも変わっていたかも知れないと思うと、つくづく残念でならない。


しかしよくよく考えてみれば、私はこの問題文をきちんと読んでさえいないのに「分からん」と決めつけている。
読んでいないのだから、なんとか解こうと思考を巡らせることだって、もちろんやっていない。
要は問題文をパッと見て、空間図形っぽいな、と思うや否や「ムリ!」と判断し、あきらめてしまっていたのだ。


これこそが苦手意識の厄介なところで、「苦手!」と脳が判断すればそれだけで能力やらモチベーションやらが低下し、
もしかしたら本当はできることでも意識がそれを拒否するためにできなくなってしまう、と。
苦手意識というのは往々にしてそのような自己暗示、思いこみ的な要素が強いのではと思うのである。









これと同じで浅尾の場合は、打者が誰であれヤクルトのユニフォームを着ている選手なら苦手意識が作動してしまい、
連打を浴びた末にホワイトセルなどという海のものとも山のものとも分からぬ新外人に左中間を抜かれるという、
巨人相手に堂々と速球を投げ込む姿からは想像もつかない、カウントを取りにいくだけの気弱な投球になってしま
っているのが凄くよく分かる。

もちろん相性もあるのだろうが、昨季から続く浅尾のヤクルトに対する内容の異様な悪さは、どう見たって浅尾の苦手意識
が引き起こしているようにしか思えず、そうして生まれた苦手意識が今度はヤクルト打者陣の得意意識を生んでしまい、
浅尾としてももうお手上げ状態なのだと思う。

ただ、将来クローザーに回ることが確実視されている投手が「ヤクルト戦はムリ!」などと言っていても通るはずがなく、
私が私立文系へ逃げたようには浅尾は逃げることができないため、気の毒だが克服していくしか道はないのである。

その術は、空間図形を攻略できなかった私などには分かるはずもないが。






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この記事のURL | 2010.07.03(Sat)21:15 | 浅尾拓也 | Comment : 00 | Trackback : 00 | 


 
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