イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]

○中日4-0広島








人生の分岐点は様々なれど、じゃんけんでそれが決まるというケースは珍しい。



今から6年前の9月12日、デイゲームの広島戦を前に先発投手を決めかねていた落合監督は、たまたま食堂にいた
長峰昌司と山井大介にじゃんけんをさせ、勝った方がこの日の先発というあり得ない選出を行った。
それに「チョキ」を出して見事に先発の権利を得た山井は、ドームなのにサングラスという風変わりな出で立ちで
マウンドに立ち、なんとなんと誰も予想だにしていなかった完封勝利を挙げてのけたのだ。
これがいわゆる「山井のじゃんけん先発」である。


この日のことはなぜかよく覚えているのだが、当時の山井は入団して3年目の若手に数えられる投手で、正直言って
実力、人気共に対した評価はなく、おまけにこの時期は例の球界ストライキ問題のゴタゴタの真っ最中であり、
当日の試合も「スト回避」によってなんとか開催された、という次第であった。

そんなところに山井などという微妙な投手が先発するというので、試合前にバッテリー紹介がされた時の球場の雰囲気は、
少なくとも「やったー!今日は山井だ!」的な期待に満ち溢れた感じはなく、どちらかと言えば「なんだ、山井か」
的な。それくらい、当時の山井は完全なローテの谷間投手であった。



だが、山井はめちゃくちゃド派手に完封を成し遂げた。
試合後に井端が「山井があんな性格だとは初めて知った」と話すほど、従来の山井からは想像もできないような
軽快な投球と飛び跳ねるようなガッツポーズを連発し、一躍山井は人気投手の座をつかんだのだ。


だから、山井といえば07年の完全試合の件がついて回るが、私からすれば山井のベストピッチはあの2004年の試合なのだ。
そして落合監督も、おそらくあの日のあの投球が記憶から抜けないがために、毎年毎年期待はずれに終わる山井に固執し
続け、遂に期待に応えるやYahoo!トップに出るくらいの今夜のようなベタ褒めを本心からしたのではなかろうか。


いずれにせよ、あの日の試合前、もしもじゃんけんで山井が「グー」を出していたならば・・・。
あるいはとっくの昔に解雇され、人々の記憶の中にも残らない程度の投手に終わっていた可能性は極めて高いと思う。
人の人生とは分からないものだ。まさかたった一発のじゃんけんでその後の運命が大きく変わるとは。

あの日あっての今日の完封。
かつて長嶋茂雄はじゃんけんで「グー」しか出さないので有名だったそうだが、
山井は一生「チョキ」に感謝し続けるべきだと思う。


その山井、完封直後の「じゃんけん」で出した手は・・・







「最初はグー、じゃんけん」







ここはさすがに「パー」だった。




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