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○4-0広島




お世辞にも素晴らしいとは言えない、終始フラフラな投球をしながらも、広島打線の拙攻にも助けられて気付けば
無失点で投げ抜いていたというような、中田賢一の148球完封劇はそんなあぶなっかしい印象だった。


当ブログでも何度も書いているが、中田のバロメータは制球力。それに尽きる。
暴れ馬だなんだと言いながらも結局調子の良い日は無駄な四球が少ないし、KOされる時は制球がバラバラ。
元々の球質はピカイチのものがあるだけに、制球さえまともであれば打たれるはずのない一流投手なのだ。



だが実は、中田のバロメータはそれだけでないことをご存じだろうか。

基本、中田はその日の状態がもろにメンタル面、特に表情や仕草に表れやすく、悪いときはあからさまに表情が
冴えず、やけくそで暴球を放っているのがテレビ越しにも伝わってくることが多い。

チェンもそうだが、どうもこれは今どきの20代の特徴らしく、このモードに入ると谷繁の注意も森コーチの恫喝
も馬の耳に念仏、それどころか余計に不貞腐れてどうにもならないほど荒れに荒れるから厄介である。

以前、テレビ番組でタモリが「なんで最近の子は叱られるとあんなにしょげるのか」と不思議がっていたが、かく
言う今どきの20代である私自身がまさしくこのタイプなので、中田やチェンの気持ちは手に取るように理解できる。
要は、叱られるのが嫌いなのだ。褒められないとやる気も出ないし、モチベーションも上がりません。
注意するときもできるだけ優しく、恫喝なんてされたら立ち直るのに一週間かかります。
そういう取り扱いの非常にめんどうくさいのが、今どきの20代なのだ。


このタイプはしょげるのが早い代わりにノってくるのも早いという特長を持つ。
ちょっと仕事ができたり、褒められたりすると、まるで世界が自分中心で回っているかのような勘違いを起こし、
その勘違いがさらなる成功を生みだし、また自信過剰になり―と、一見すれば調子に乗るなとたしなめられそうなものだが、
我々「褒めて育つタイプ」はそのまま調子に乗せておいてもらうことで連鎖式にリズムをつかむことができる。


で、話を中田に戻すと、リズムをつかんだ中田は、必ずある「動き」をするようになる。
その「動き」が出たら、今日の中田は調子が良くなってきたなと判断していいと思う。

その「動き」ってのが、これ。









2007年10月20日、CS巨人戦で連発した三振を取るやいなや後ろ向いて砂をならすという、あの動きである。


長年、中田を観察していて分かったのだが、調子の良いときの中田はかなりの確率でこれをやる。
このモードに入った中田は自分の投球に酔いしれ、相手を完全に見下して投げ始めるのだ。
こうなればもう誰にも中田を止めることはできなくなり、スイスイとアウトを献上する他、手立てはない。
これが中田の真のバロメータである。


ちなみに今夜の中田も、もちろん・・・









3回、梵から三振を奪ったところで早くも出ていた砂ならし。
たまたま完封できただけ、なんてとんでもない。勝負は3回の時点でついていたのだ。





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この記事のURL | 2010.07.17(Sat)23:59 | 中田賢一 | Comment : 00 | Trackback : 00 | 


 
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