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○4x-3広島




"この9年間、あなたは何をしてきましたか?"



日韓W杯が開催された2002年から数えて、今年がその9年目にあたる。
振り返ってみればあっという間かもしれないが、9年あれば人は成長もできるし廃れることもできる。


たとえば当時高校2年生、受験勉強に励んでいた私が9年経った今社会人の3年目を迎えていたり、たとえば当時生まれ
た赤ん坊が今では生意気盛りの小学2年生になっていたりと考えると、時の移ろいをしみじみと実感する。



9年というのはそれだけ長いスパンなのだ。

何かしらの努力を9年間も続ければ、報われるにしろそうでないにしろ、普通はどちらかの結果には転ぶものである。
結果が生まれるからこそ、どこかのタイミングで見切りを付けることもできるわけだが、もし9年間、どちらにも転ばず延々と
暗中模索の日々を努力し続けながら送れと言われれば、それはほとんど生き地獄のようなものである。



今日のヒーローは、そんな生き地獄にもめげずに9年目の「結果」を自らの手で叩きだした男だった。

高卒で入団して9年目、ただの一度も陽の目を浴びることなく、報われるとも知らないファームでひたすらに練習に励んで
きた男が、その成果を遂に、遂に、3万人超の大観衆の前でみせることができた。









12回裏、漂い始めたドローの空気を切り裂く快心のツーベースを放った前田章は、塁上で大きく両手を叩いた。

「万感のガッツポーズ」などと言葉で表現することは容易いが、前田章にとってこのガッツポーズは、おおよそ他人には
測り知ることのできないような9年分の喜怒哀楽センチメント、さまざまな感情が入り乱れたものなのだろう。



長すぎた9年間。
だがまだ27歳。人生の3分の1を「忍耐」に費やした男は、やはり強い。





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この記事のURL | 2010.08.14(Sat)23:49 | 前田章宏 ※ | Comment : 00 | Trackback : 00 | 


 
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