「あ、グスマンいいじゃん」
昨日のロッテ戦、結果はもちろんのこと、内容的にもそう感じた人は多いと思う。
逃げる変化球はきちんと見極め、打てる球を確実に待って打つというそのスタイルは
昨年来、ブランコに対して感じ続けていたストレスを一気に払拭するかのように、
まるで重く暗い雨雲の隙間から射した一筋の光のごとくファンの心を鷲掴みにした。
その後のブランコの打席があからさまにグスマンを意識し過ぎて空回りしためちゃくちゃな
内容だっただけに、グスマンの落ち着いた打席が余計に頼もしく思えた。
そしてこの試合をもって一ヶ月のキャンプを打ち上げたわけだが、感想を聞かれたグスマンの言葉が印象的だった。
こういう場合、外人選手というのは概ね調子のいいことを言うものなのだが、グスマンは違った。
「きつかったです」。メジャーで将来を嘱望された期待の星が、遠い島国のキャンプでこんな感想を口にするとは。
真面目な性格とは聞いていたが、この真摯さは間違いなく
日本向きであろう。
そんなこんなでグスマンの評価が上がれば上がるだけ立場がキツくなるのがブランコなのだが、
ブランコも実に真面目で紳士的な外人なだけに、焦らず本来のポテンシャルを見せてほしいものである。
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