中日の先発は、川井。楽天の先発も川井。
川井と川井による投げ合いは、あるいは完封も期待させた川井の好投により川井に勝ちがついた。
川井はここのところ、序盤こそ調子が良いものの中盤に差し掛かると突然乱調になるケースが多かった。
しかし今日の川井は課題の中盤も難なく乗り越え、6と1/3回を投げて1失点と名誉挽回を果たした。
一方の川井は99年にロッテに入団、06年から楽天で活躍する34歳のベテラン左腕である。
ベテランらしい巧みな投球で翻弄されることを危惧していたが、落ち着く前の川井の出鼻をくじけたのが大きかった。
ちなみにどちらの川井も左腕でストレートは140前半、スライダー系とカーブを武器に持つよく似たタイプの投手だ。
川井本来の持ち味が出せれば自ずと勝ちがついてくるはずなのだが、如何せん川井はピンチの場面で動じやすく、
ポテンシャルの割には大成しきれていないというのが現状での川井の評価だ。
それにしても、川井も川井と投げ合うのは同タイプの投手同士なので少々やりにくかったのではないか。
そこで冷静に投げられた川井と、制球を乱した川井との違いが、結果的に川井に勝利をもたらしたのだと思う。
ちなみに注目の投手・川井と打者・川井の対決機会は三度あってすべて投手・川井の勝ち。
川井としても、さすがに同じ姓の川井に打たれるわけにはいかなかったのだろうか。
川井の投げた球を川井が打って川井が捕球した場面では、川井の執念のようなものを感じた。
なんにせよ、今日の川井は安定していた。
これからも川井には川井らしい投球術で勝ちを重ねていってほしい。
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