イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
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[中日ドラゴンズ] [スポーツ]





昔、江川卓司会の「スポーツうるぐす」に「江川な人」というコーナーがあった。

内容は、その日の巨人戦の中で勝負を決するターニングポイントだと江川が予め判断した場面を深夜の
生放送までに視聴者が番組HPを通して理由付きで予想し、正解なら"江川な人"に認定されるというもの。
毎回正解者は1~2人と難易度が高く、試合を通して見ていないと的中できないことがほとんどだった。


では、もし今でも「江川な人」があったなら、今日のポイントはどこだっただろうか。
もちろん"和田の3ラン"だとか、"小池の中押し弾"では正解はもらえないだろう。
そういう結果的な部分ではなく、全体の流れを通して見たときの細かいプレイが肝心なのだ。

それを踏まえて、もしコーナーが続いていたら私は自信をもってこの場面こそがと応募したと思う。






「正解:5回裏、阿部の初安打」




理由を解説しよう。


早々に5点差をつける有利な展開。いくら準規が初先発とは言えさすがに逆転は考えにくい試合である。
だがそれはあくまでこの試合が普通の展開ならばの話であり、今日は少々いつもとは違う事情があった。
そう、5回二死まで完全試合。これこそが5点リードでも安心できない事情だった。

完全試合がいつ断たれるかが心配だった、なんてことではない。
もちろん心の片隅にその期待も少しはあったが、それよりも試合の流れ的に「いつ初安打が出るか」が非常に心配だった。


古株のファンならご存知だろうが、過去に中日は被ノーヒットノーラン直前から大逆転勝利を挙げたことがある。
9回裏まで全く打てる気配のなかった投手を最後の最後で突然攻略できた要因は一体なんだったのか。
私は思う。おそらくその投手がどこか適当なイニングに一本でもヒットを打たれていたら普通に完封していただろうと。

完全試合、あるいはノーノーの影がちらつくと、どうしたって選手たちは意識をする。観客も意識をする。
特に今日は東京ドーム。4万人前後の巨人ファンがなんとかヒット一本でもと祈るように見守る。
そんな中で待望の一本が出ると……「たかが一本のヒット」が、球場のボルテージを猛烈に高めてしまうのだ。
特にそれが無死からの一本ともなれば、攻め側も守り側も雰囲気に飲まれて、5点くらいすぐに返しかねない。
一見ロマンに思える無安打ピッチングは、それが断たれたときのリスクと常に表裏一体なのだ。


で、今日の試合。
準規がどこで打たれるかを若干の期待と大いなる不安の中で見ていたら、5回二死の6番阿部だった。
この瞬間、私は勝利を9割以上で確信した。あらゆる流れ的に、考え得る最高の場面だったからだ。

もし無死での安打だったら、あるいはクリーンアップが絡む巡りでの安打だったら、勝負はまだ分からなかった。
一気に逆転とは言わずとも、2点くらいでも取られていれば展開は大きく変わっていたかもしれない。
だが雰囲気に飲まれかけた準規は、7番小笠原にこそ四球を出すも、8番脇谷を打ち取ってここを凌いだ。
二死だったから、6番だったから、伊藤は冷静さを失くすことなく「あと一死」に集中できたのだ。


だから、私はこの場面が「江川な」ポイントだと予想した。あくまで私の予想であり正解かどうかは分からない。
ただ、ひとつだけ正解だと信じることができるのは、準規は近い将来もっと大成しそうだということ。
テレビ映りも非常によし。長身から投げ込むボールも魅力的。エースナンバーを背負う男の未来は明るい。



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コメント
この記事へのコメント
素晴らしい「読み」ですね。全面的に納得です。

(私は、監督がオーダー表に「一塁・小池」と記した瞬間)

2011/07/04(月) 09:00:05 | URL | ukon #-[ 編集]
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