イレコミ!ドラゴンズ

黄金期の軌跡を形に残しときたくて削除せず放置してます
[中日ドラゴンズ] [スポーツ]




皆様お久しぶりです。
もう今季は優勝でもしない限り更新するつもりはなかったのですが、
長らく落合政権を応援してきた当ブログとしては、今日書かなきゃいつ書くんだ、と。
義務感のようなものに背中を押され、久しぶりに記事を更新いたしました。



まず……、落合監督退任。
これに関しては、驚きはない。もちろんこんなに唐突に発表されたことに戸惑いはあるが、
退任自体は散々噂されていたし、既定路線っちゃ既定路線なので「あ、やっぱりな」という感じ。

それにしても大事な4連戦の始まるこのタイミングで発表したのは正直面食らった。
今日中日球団の重役の集まりが行われることは事前に報道もされていたので知っていたのだけど、
まさか会談が終わって当日すぐに発表するとは予想外だった。
やはり、協議なんかするまでもなく最初っから決まっていたのだと思うと少し白けてしまう。

ただ、遅かれ早かれ退任発表があるのは分かっていたことなので、これはまあ良いとしよう。
一番衝撃だったのは、同時に次期監督の発表もされたことだ。
てっきり退任発表からしばらくは候補者の絞り込みや予想なんかで盛り上がるものだと思っていたら、
そんな余地をファンに与えるまでもなく上層部連中の間でシナリオはとっくに用意されていたのだ。







高木守道。一体誰がその名を予想しただろうか。
私はてっきり生え抜きOBの牛島和彦が10月下旬頃に就任すると思いこんでおり、
実は次期監督に牛島を推薦する長い記事の執筆をつい先週済ませ、折を見て更新する予定だった。
結果的にその記事が陽の目を浴びることはないのだが、それにしても高木とは驚いた。

17年振りの復帰。前に監督をやっていたのは私が小学生のときだ。
格別の思い入れもないが、物腰柔らかな語り口とCBC解説陣では唯一とも言える落合擁護派の大物OBとあって、
個人的には勝手に敬意を表していたりする。


2003年に山田監督の後継ぎ候補に大量のOBがリストアップされた際にも名前が挙がっており、
そこそこ有力な候補のひとりだったが(少なくとも落合抜擢よりはずっと可能性があった)、
これからは若い監督の時代だからと自ら一歩退いて候補から脱落したというような話を当時聞いた覚えがある。
また2004年の落合初優勝時にもはっきりと「私が監督を引き受けていたら、こんな強いチームは作れなかった」
という趣旨のことを公で発言しており、もはや完全に現場とは離れた人、との認識が強かった。


その高木が、である。まさかあれから8年を経て監督として戻ってくるなんて。
嬉しいとか嫌だとか言う以前の問題として、信じられない気持ちがあまりに強い。
そしてその気持ちを表に出すとなると、どうしても「苦笑い」になってしまう。

それは当の本人さえも同じようで、さきほど見た囲み取材で高木氏は率直に戸惑いを口にしていた。
「昔のような心躍る気持ちには正直なれない」とも。それほど晴天の霹靂の抜擢だったのだろう。
さらに「後進の指導者に繋ぐ」とまで言っていた。名前こそ出さないものの、これが立浪和義を指すのは明らかだ。

要はほとんどの方がお分かりのように、これは完全なる「繋ぎ政権」である。
2年後くらいには立浪が監督就任することが既定路線で、そのための道路整備が高木の使命なのだ。
ではなぜ立浪直結ではいけないのか?年齢面の考慮もそうなのだろうが、おそらくそれ以上に政治的な思惑が強そうだ。


球団史上最高の成績を残した落合のあとの監督はどうしたって重圧が強い。
さらに落合は周知の性格もあって、古いおつむの昭和脳人間には抜群にウケが悪い人物だ。
当初から政財界やタニマチからの反発はかなり強かったと聞くが、そんな雑音を堰き止めてきた落合監督の
唯一ともいえる理解者であり、権力者の白井文吾オーナーが今季限りで退任。

まず球団が考えるのは、この8年間で離れていった、あるいは離れつつあるお得意先・お偉方との関係修復。
ここで立浪を就任させればもちろん万事解決、全面的な地元有力者のバックアップを得られるのだろうが、
待望にして切り札とも言える立浪を、落合が荒れに荒らしていった道にいきなり放りこむのも荷が重かろう。


そこでとりあえず、手っ取り早く道を整えてくれて、なおかつ波風立たない人物でワンクッション置こうとなる。
そうしたときに真っ先に名前が出るのが、監督経験もあって対外的な評判も無難この上ない高木というわけだ。
高木が挨拶にくれば50年来の仲である地元のクソジジイ連中はよくぞ戻ってきてくれましたと出迎えてくれるだろう。
8年前、周囲の反発を押し切って落合に就任を要請したあの勇気はどこへやらの超保守的な人選だ。
高木氏はすべてを理解した上で就任を引き受けた。それは取材のときの表情と発言でよく分かった。
だから私は高木次期監督を咎める気はないし、来季だって一生懸命応援するつもりだ。

だがどうしても。どうしても結論ありきで監督選出をすすめたフロントのやり方が気に食わない。
落合を退任させたことではなく、ファンの期待とかを一切度外視した政治的な企みの方が癪に障る。
何を根拠に高木を選んだの?と聞いたとき、ファンの意向なんか全く選考条件になかったのが見え見えなのだ。
とにかく無難に、無難に、来るべく立浪政権への土壌を作ることが高木の最大の仕事というわけだ。


色々言われるのを分かっていながらも球団の平穏のために監督就任を決意した高木氏に改めて敬意を表したい。
また、激しい批判の矢面に立ちながらここまで落合監督を守り続けた白井オーナーには敬服するばかりだ。

そして、8年間野球の素晴らしさを教えてくれた偉大なる名将・落合監督には最高級の感謝を……、
いや、まだ早い。そんなことはシーズンが終わってからいくらでも書ける。

落合中日の最後が素晴らしいフィナーレになりますように。残り試合は一試合、一試合、噛みしめながら応援したい。



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コメント
この記事へのコメント
晴天の霹靂
読みやすいコラムに惹かれて愛読してましたが、初めてコメントさせて頂きます。

これほど強いドラゴンズ黄金時代を見せてくれた名将・落合博満監督の退任は、6歳からのドラファンとしては本当にショックを隠し切れません。
ただ、強すぎるあまりAクラスに慣れ、ファンの中にもある種の飽きとマンネリ感が蓄積されてきていたのも認めざるを得ない事実。

いつかまたドラゴンズを率いて、今度こそ完全日本一に、と言う声も聞こえますが、可能性は限りなくゼロに近いのではないでしょうか…
それだけに、いずれ、いつかは…と、わかっていたこととは言えど、改めて現実になるとやはり寂しい。
来年からはAクラスが保証されなくなったわけですから。

それにしても観客数アップを目論みながら、ファンの声には無視を決め込むような、矛盾した球団の体質にはどうにも納得がいきませんね。
2011/09/23(金) 02:07:04 | URL | ファン歴25年 #-[ 編集]
正直
『青天の霹靂』という言葉は、堀内氏が読売の監督に就任する時に発したのと全く同じ言葉なので、今後の暗黒さを暗示しているような気がしてなりません…。

遅かれ早かれ落合監督が身を引くことは予想出来ただけに、同時にかつこのタイミングで後任発表してしまう辺りに野球以外のところで決まったようなものでしょう。
仮に首位を独走していても、こうなったのでしょうかね。。


誰が見ても『繋ぎ政権』なのは間違いありませんが、決まったからには応援するしかないですし、何よりも今年は絶対に最後の最後まで落合野球を堪能できるようになってほしい…!
2011/09/23(金) 02:52:24 | URL | ikki #-[ 編集]
 何度か目を疑って,BSでの試合観戦中に何度も解説と実況が「落合監督退任,来季は高木守道」と言っているのを聞いているうちにようやっと実感が湧いてきました。

 浅はかすぎる,まるで星野のような目先の利益重視の人事には驚きと呆れを隠せませんでした。いくら立浪監督誕生とわかりきっていたとしても,いまだにどこか嘘ではないのか,たちの悪いジョークなのではないか……可能性を探ってしまうほどに。

 高木が監督だった時にはまだ野球のやの字も知らなかった私に彼のことをどうこう言えませんが,いくとさんの言うとおり,立浪既定路線は既に出来上がっていると考えても良いでしょう。

 『落合退任』ではなく『勇退』の字が見出しを飾るように祈り,一戦一戦を見守るしかないのが,なんとも歯痒くて仕方ありません。
2011/09/23(金) 08:16:39 | URL | jhljhrsf #-[ 編集]
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