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男が人前で涙をみせることなど、そうそう滅多にあることではない。
だが感極まって自然に流れるそれは多くの人達の心を打つものである。

04年7月21日、ある男の涙が感動を呼んだ。





柳沢裕一



93年、この年から採用された逆指名制度を使って鳴り物入りで明大から巨人に入団。
だが全く活躍できずにオリックスに放出され、わずか1年半で今度は中日にやってきた。

ここで谷繁の控え捕手という役割を手にした柳沢は、遂にこの夜主役の座に躍り出た。
相手はかつて所属した巨人。しかもマウンドに君臨するのは泣く子も黙るエース・上原だ。
試合は初回にお互い1点ずつ取り合い膠着。山本昌と上原の投げ合いのまま、5回裏を迎えた。

試合は動く。リナレスと英智の連続ツーベースで無死二三塁となり、打席には柳沢。
次が投手の打順ということもあり、試合展開的にも絶対に打たねばならない場面である。
だが柳沢がここまでプロ12年間で挙げた打点はわずか「7」。
ましてやヒーローになれるようなシーンで打った経験など皆無の三流打者だ。

そんな柳沢に野球の神様が舞い降りた。
一世一代の頑張りどころで、なんと上原から2点タイムリーツーベースを放ったのである。
これが勝利打点となり、当たり前だがヒーローインタビューの壇上に登った柳沢。
そこで生まれたのが頬を伝う涙と、中日ファンの心を掴んだあの名言だった。


「僕はジャイアンツを出された人間なので…、いつか見返してやろうと思った」


苦節12年。流し続けた苦悩の汗が、涙となって輝いた夜だった。




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この記事のURL | 2011.12.08(Thu)21:58 | 柳沢裕一 ※ | Comment : 01 | Trackback : 00 | 
懐かしい。あまりにも懐かしいですね。
あの「名言」には聞いていて拍手・ウルウルでしたわ。

ukon #- | URL | 2011.12.08(Thu)23:16 [ 編集 ]


 
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